<原発被害>ヘドロの処理進まず、感染症広がる恐れ
2011年06月06日
<原発被害>ヘドロの処理進まず、感染症広がる恐れ
~科学の目的は、無限の誤謬(ごびゅう)にひとつの終止符を打つこと~
■<東日本大震災>ヘドロの処理進まず 感染症広がる恐れ
(毎日新聞06月06日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1626516&media_id=2
> 東日本大震災の被災地では沿岸部を中心に海底から巻き上げられた大量のヘドロが放置され、今後、梅雨や夏場にかけてヘドロ内の細菌類が増殖し、住民に感染症が広がることが懸念されている。だが、被災3県はヘドロの総量さえ把握できておらず、専門家は「国の全面的な支援で早急に取り除くべきだ」と警告している。
・震災直後より臭いがきつくなった。マスクが手放せない
> 福島県相馬市の沿岸部では乾燥した路上のヘドロが粉じんとなり、砂煙のように舞って視界を遮る。6月初め、浸水した自宅を片付けていた男性(57)は「震災直後より臭いがきつくなった。マスクが手放せない」。周辺の水田は真っ黒なヘドロに覆われ羽虫が大量発生し、「駆除したいが、広すぎて自分では無理」とあきらめ顔だ。
> 市は当面の対応として噴霧器を4台購入し、近く沿岸部で消毒剤の散布を始める。市建設部の担当者は「市内のヘドロは浸水面積から推定すると約200万立方メートル。がれきの量の数倍から10倍はあるだろう。消毒剤を散布しても抜本的な解決にはならないが、できることからやっていくしかない」と話す。
・ヘドロ感染症の原因、健康への影響は計り知れない
> 東京大医学部国際保健政策学教室の渋谷健司教授(45)によると、ヘドロの中には中毒症状を引き起こす有毒物質のほか、感染症の原因となる破傷風菌やレジオネラ菌、ノロウイルスなどがいる。梅雨に入るとヘドロは雨で広範囲に広がり、菌も増殖。夏には乾燥して粉じんになり、体内に入りやすくなる。「高齢者や体力が弱った人は命にかかわる恐れもある。今回のように大量にヘドロが発生した災害での医学的報告はなく、健康への影響は計り知れない」という。
・ヘドロ撤去は進まず、健康被害のリスクは高まる
> 福島県の場合、福島第1原発事故による放射性物質の影響もあって処理が進まないが、岩手県や宮城県でも「がれきの処理を優先しており、ヘドロにはほとんど手を付けられていない」状態だ。
> 渋谷教授は「震災でヘドロをかぶった土地は広範囲にわたり、市町村では到底対処できない。放置が長引くほど健康被害のリスクは高まる」と、一刻も早い対策を求めている。
(以上、MIXIニュースから)
・リーダーは、志ある市民(アマチュア)
自然災害に加え、福島原発事故の影響は計り知れない。国会が政権抗争をする中、なかなか進まない状況はあるが、全国のボランティたちがヘドロ処理で活躍をしている。昨日、NHKの特番で、文明学者の梅棹忠夫氏のことが紹介されていた。梅棹者氏は、これからの社会に光明があると強調したがその理論の中心的な行動を起こすには、リーダーではなく志ある市民(アマチュア)だとのことだった。
・頼れない国会、行動する市民ボランティア
震災から3月も立たない状況、被災地の復興も思うように進まず、福島原発の収束の目処すら立たない、こんな時期に先見抗争をやっている。政治の専門家たちは、政局に明け暮れ、被災地の国民のことすら頭にあるか疑問だ。
それに引き替え、市民の方々は、年休を使い被災地へどんどん入り、口々に「一人の力は小さいけれど、多くの方が集まれば必ず復興させることが出来る」と語っていたのが印象的だった。
・文明学者の梅棹忠夫氏の遺訓
梅棹氏は遺訓として、「志有る市民活動家(アマチュアの思想家)たちが、混沌と先の見えない道を照らす光明になる」と残した。正に、東北の被災地の復旧作業にもくもくと取り組む市民ボランティアは、行動するアマチュアの思想家だと思もえてきます。
やっと国会は、超党派の大同団結を言い始めた。市民は、即、翌日から超党派で動き始めた。頭でっかちのリーダーより、行動する市民の方が遙かに政治家らしく思えてくるのは、私だけだろうか。これからは、地位も名誉も要らない、行動する市民活動家が社会改善に大きな影響を与えて行くのだと思います。
今朝の読書から、岩波文庫の名句365~
「科学の目的は、無限の英知への扉を開くことではなく、無限の誤謬(ごびゅう)にひとつの終止符を打って行くことだ」(ブレヒト『ガリレオの生涯』)
・自然と共に生きる文明に変わることが必要
福島原発事故までの日本は、原発安全神話に麻痺させられて来た。科学技術の進化は、明るい未来を作るような思いを持った。しかし、大惨事を起こし、その信頼は失墜した。
宗教学者の山折哲夫氏は、「これまでの文明は自然と対峙してきて、更にその自然をコントロール出来る思いを持った。今回の震災は゛自然にはかなわない゛を自覚し、自然と共に生きる文明に変わることが必要」と語っていた。
・科学(知識)は、無限の間違いを一つひとつ確認して行く作業
科学(知識)は、無限の可能性を開くのではなく、無限の間違いを一つひとつ確認して行く作業なのかもしれません。膨らみ続ける社会(経済)ではなくて、共に支え合う共生社会への転換が、今回の東日本大震災が機に始まることを願っています。
*参考資料:岩波文庫の名句365「言葉の贈物」
MIXIニュースより
~科学の目的は、無限の誤謬(ごびゅう)にひとつの終止符を打つこと~
■<東日本大震災>ヘドロの処理進まず 感染症広がる恐れ
(毎日新聞06月06日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1626516&media_id=2
> 東日本大震災の被災地では沿岸部を中心に海底から巻き上げられた大量のヘドロが放置され、今後、梅雨や夏場にかけてヘドロ内の細菌類が増殖し、住民に感染症が広がることが懸念されている。だが、被災3県はヘドロの総量さえ把握できておらず、専門家は「国の全面的な支援で早急に取り除くべきだ」と警告している。
・震災直後より臭いがきつくなった。マスクが手放せない
> 福島県相馬市の沿岸部では乾燥した路上のヘドロが粉じんとなり、砂煙のように舞って視界を遮る。6月初め、浸水した自宅を片付けていた男性(57)は「震災直後より臭いがきつくなった。マスクが手放せない」。周辺の水田は真っ黒なヘドロに覆われ羽虫が大量発生し、「駆除したいが、広すぎて自分では無理」とあきらめ顔だ。
> 市は当面の対応として噴霧器を4台購入し、近く沿岸部で消毒剤の散布を始める。市建設部の担当者は「市内のヘドロは浸水面積から推定すると約200万立方メートル。がれきの量の数倍から10倍はあるだろう。消毒剤を散布しても抜本的な解決にはならないが、できることからやっていくしかない」と話す。
・ヘドロ感染症の原因、健康への影響は計り知れない
> 東京大医学部国際保健政策学教室の渋谷健司教授(45)によると、ヘドロの中には中毒症状を引き起こす有毒物質のほか、感染症の原因となる破傷風菌やレジオネラ菌、ノロウイルスなどがいる。梅雨に入るとヘドロは雨で広範囲に広がり、菌も増殖。夏には乾燥して粉じんになり、体内に入りやすくなる。「高齢者や体力が弱った人は命にかかわる恐れもある。今回のように大量にヘドロが発生した災害での医学的報告はなく、健康への影響は計り知れない」という。
・ヘドロ撤去は進まず、健康被害のリスクは高まる
> 福島県の場合、福島第1原発事故による放射性物質の影響もあって処理が進まないが、岩手県や宮城県でも「がれきの処理を優先しており、ヘドロにはほとんど手を付けられていない」状態だ。
> 渋谷教授は「震災でヘドロをかぶった土地は広範囲にわたり、市町村では到底対処できない。放置が長引くほど健康被害のリスクは高まる」と、一刻も早い対策を求めている。
(以上、MIXIニュースから)
・リーダーは、志ある市民(アマチュア)
自然災害に加え、福島原発事故の影響は計り知れない。国会が政権抗争をする中、なかなか進まない状況はあるが、全国のボランティたちがヘドロ処理で活躍をしている。昨日、NHKの特番で、文明学者の梅棹忠夫氏のことが紹介されていた。梅棹者氏は、これからの社会に光明があると強調したがその理論の中心的な行動を起こすには、リーダーではなく志ある市民(アマチュア)だとのことだった。
・頼れない国会、行動する市民ボランティア
震災から3月も立たない状況、被災地の復興も思うように進まず、福島原発の収束の目処すら立たない、こんな時期に先見抗争をやっている。政治の専門家たちは、政局に明け暮れ、被災地の国民のことすら頭にあるか疑問だ。
それに引き替え、市民の方々は、年休を使い被災地へどんどん入り、口々に「一人の力は小さいけれど、多くの方が集まれば必ず復興させることが出来る」と語っていたのが印象的だった。
・文明学者の梅棹忠夫氏の遺訓
梅棹氏は遺訓として、「志有る市民活動家(アマチュアの思想家)たちが、混沌と先の見えない道を照らす光明になる」と残した。正に、東北の被災地の復旧作業にもくもくと取り組む市民ボランティアは、行動するアマチュアの思想家だと思もえてきます。
やっと国会は、超党派の大同団結を言い始めた。市民は、即、翌日から超党派で動き始めた。頭でっかちのリーダーより、行動する市民の方が遙かに政治家らしく思えてくるのは、私だけだろうか。これからは、地位も名誉も要らない、行動する市民活動家が社会改善に大きな影響を与えて行くのだと思います。
今朝の読書から、岩波文庫の名句365~
「科学の目的は、無限の英知への扉を開くことではなく、無限の誤謬(ごびゅう)にひとつの終止符を打って行くことだ」(ブレヒト『ガリレオの生涯』)
・自然と共に生きる文明に変わることが必要
福島原発事故までの日本は、原発安全神話に麻痺させられて来た。科学技術の進化は、明るい未来を作るような思いを持った。しかし、大惨事を起こし、その信頼は失墜した。
宗教学者の山折哲夫氏は、「これまでの文明は自然と対峙してきて、更にその自然をコントロール出来る思いを持った。今回の震災は゛自然にはかなわない゛を自覚し、自然と共に生きる文明に変わることが必要」と語っていた。
・科学(知識)は、無限の間違いを一つひとつ確認して行く作業
科学(知識)は、無限の可能性を開くのではなく、無限の間違いを一つひとつ確認して行く作業なのかもしれません。膨らみ続ける社会(経済)ではなくて、共に支え合う共生社会への転換が、今回の東日本大震災が機に始まることを願っています。
*参考資料:岩波文庫の名句365「言葉の贈物」
MIXIニュースより
<能登半島地震被災地支援活動>熊本支援チームは、2011年の東日本大震災の発生から
東日本大震災から14年、その被害のすごさを改めて確認します。
<地震・雷・火事・火山>東北地方の大地震と大津波を予知・警告した明治の歴史学者、吉田東伍がいた。
<原発事故を学ぶ>「ほら見て、兄さんだよ。英雄なんだ!」。母さんは泣き出したよ。〜『チェルノブイリの祈り』より〜
チェルノブイリの実験室だといまはいわれている国に。〜スベトラーナ・アレクシエービッチ(ノーベル賞作家)〜
福島第一原発事故を内側から検証報告した『ふくしま原発 作業員日誌〜イチエフの真実、9年間の記録〜』が届きました。
東日本大震災から14年、その被害のすごさを改めて確認します。
<地震・雷・火事・火山>東北地方の大地震と大津波を予知・警告した明治の歴史学者、吉田東伍がいた。
<原発事故を学ぶ>「ほら見て、兄さんだよ。英雄なんだ!」。母さんは泣き出したよ。〜『チェルノブイリの祈り』より〜
チェルノブイリの実験室だといまはいわれている国に。〜スベトラーナ・アレクシエービッチ(ノーベル賞作家)〜
福島第一原発事故を内側から検証報告した『ふくしま原発 作業員日誌〜イチエフの真実、9年間の記録〜』が届きました。
Posted by ノグチ(noguchi) at 11:18│Comments(0)
│東日本大震災
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