水門談合事件と、故土光敏夫の訓示
2007年09月03日
水門談合事件と、故土光敏夫の訓示
今日(7/11)の共同通信配信の記事に、「水門談合11社に、7億1800万円の違約金を建設省が請求」と出ていた。更に記事は、水資源機構からも違約金4億4300万円を大手4社と共同体へ請求とありました。最近の鉄鋼製橋梁談合、縁資源機構談合と来て、ついに水門メーカーの談合と、大手鉄鋼工作企業が旧建設省と農水省の土木工事の利権にたかる姿勢が見えてきます。
違約金7億円の内訳、IHI=石川島播磨重工(東京)が1億1100万円、栗本鉄工所(大阪)が1億600万円、西田鉄鋼(熊本県宇土市)1億円と続く。水資源機構の違約金も同じ比率で行くと各社数千万円となり、IHIは2億円近い金額を今月27日まで納入しないといけいとあった。100億円を越える売り上げを持つ企業だけに、違約金も多額に驚くばかりです。
国家予算のほかに、各省庁が使える予算があると聞くのですが、その税は何処から回り、何のために使うのか、不明な点も多い。私の地元でも、農水省のウルグアイラウンド対策用という名目で、県下の耕地整理事業の一部工事として莫大が費用をかけて10年前まで行われていた。この1事業の最低予算は、50億以上でないと国から助成が来ない法律になっていることを知った。大きな工事費用の中の、水門製作に1億円かかろうが、全工事費からすると大したことがないと、検証は要らないのだろうかと考えます。
業界の決まりごとは、市民が知らない世界がたくさんるようで、その検証の多くを受け持つ各省庁の直営事業は、本当に採算に合っているのか疑問を持ってしまいます。耕地整理は、地権者の負担も多額であり、少しでも工事金額を少なくする必要があるのではと考えます。
かつて、倒産の危機に在った石川島播磨重工(IHI)の経営を引き継いだ、故土光敏夫氏の本を紐解いた。政府の臨時行政改革推進審議会会長も努めた人の出身母体が、談合の親玉に座り、国の税金を我が物顔にして集ったいる姿を、土光氏はどう見るだろうか。
危機に瀕したIHIを率いた当初は、「だぼはぜ商法」と極評されながらも、邸価格と合理化を進めて、業界のトップまで引き上げた企業姿勢はどこに言ったのだろうか。
また、東芝の再建を引き受けたとき、社長室の靴が埋まりそうな絨毯を見て、「これが原因」社長室を使わず、現場をうろつき、激を飛ばして志気を高めたと本で読んだことがあります。
工作会社が、ものづくりで勝負するのでなく、机上の談合で利益を分け合うようでは、東アジアでのシェアーの回復は難しいように思います。工作機械、メカトロニクスのシュアーは、日本が断トツと聞いたことがありますが、このような内向きの利益分け合い体質では、低価格と志気高い中国メーカーにいずれ競争で負けるように感じます。
土光氏の口癖だっただった言葉を紹介します。
「今日と言う日は、全ての人にとって平等に訪れるかけがえのない一日である。自己の人生にとって初めて訪れた日であり、またけっして再び訪れることのない日でもある。
だから、この一日の粗末に過ごす人は、毎日を粗末にし、一生を粗末に過ごすことに通じる。
一日一日にけじめをつけていこう。今日のことは、今日やって行こう。今日のことは、今日やってしまおう。これは、忙しいとか暇があるとかの時間の問題ではない。志の問題である。
「明日しよう」と言う弱い心に、自ら鞭を打て。明日と言う日には、またあしたやるべきことがまっている。」(土光敏夫著「信念の言葉」より)
これは、孔子の教え『大学』の中に出てくる言葉から取ったと言われています。
「まことに日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり」(大学)
と大学の一節にあります。この言葉を、中国の殷王朝の湯王は、洗面器の縁に刻み、毎日読み上げて顔を洗い、日日挑戦の心を奮い起こさせたと本で読みました。
日本は、敗戦から挑戦し続け今の繁栄がありますが、これまでも造船疑獄、リクルート疑惑、近くでは鉄鋼橋梁談合、縁資源機構の談合等、内向きの発想で利権に集る「烏合の集団」になりがちです。
今こそ、土光氏の「挑戦心」と行革を推進した「志」を、業界の人たちが襟をただし、東アジアをリードする技術者集団として、切磋琢磨して更に技術を磨き、高い理念の基に、共存共栄と平和実現に努力して欲しいと願います。
今日(7/11)の共同通信配信の記事に、「水門談合11社に、7億1800万円の違約金を建設省が請求」と出ていた。更に記事は、水資源機構からも違約金4億4300万円を大手4社と共同体へ請求とありました。最近の鉄鋼製橋梁談合、縁資源機構談合と来て、ついに水門メーカーの談合と、大手鉄鋼工作企業が旧建設省と農水省の土木工事の利権にたかる姿勢が見えてきます。
違約金7億円の内訳、IHI=石川島播磨重工(東京)が1億1100万円、栗本鉄工所(大阪)が1億600万円、西田鉄鋼(熊本県宇土市)1億円と続く。水資源機構の違約金も同じ比率で行くと各社数千万円となり、IHIは2億円近い金額を今月27日まで納入しないといけいとあった。100億円を越える売り上げを持つ企業だけに、違約金も多額に驚くばかりです。
国家予算のほかに、各省庁が使える予算があると聞くのですが、その税は何処から回り、何のために使うのか、不明な点も多い。私の地元でも、農水省のウルグアイラウンド対策用という名目で、県下の耕地整理事業の一部工事として莫大が費用をかけて10年前まで行われていた。この1事業の最低予算は、50億以上でないと国から助成が来ない法律になっていることを知った。大きな工事費用の中の、水門製作に1億円かかろうが、全工事費からすると大したことがないと、検証は要らないのだろうかと考えます。
業界の決まりごとは、市民が知らない世界がたくさんるようで、その検証の多くを受け持つ各省庁の直営事業は、本当に採算に合っているのか疑問を持ってしまいます。耕地整理は、地権者の負担も多額であり、少しでも工事金額を少なくする必要があるのではと考えます。
かつて、倒産の危機に在った石川島播磨重工(IHI)の経営を引き継いだ、故土光敏夫氏の本を紐解いた。政府の臨時行政改革推進審議会会長も努めた人の出身母体が、談合の親玉に座り、国の税金を我が物顔にして集ったいる姿を、土光氏はどう見るだろうか。
危機に瀕したIHIを率いた当初は、「だぼはぜ商法」と極評されながらも、邸価格と合理化を進めて、業界のトップまで引き上げた企業姿勢はどこに言ったのだろうか。
また、東芝の再建を引き受けたとき、社長室の靴が埋まりそうな絨毯を見て、「これが原因」社長室を使わず、現場をうろつき、激を飛ばして志気を高めたと本で読んだことがあります。
工作会社が、ものづくりで勝負するのでなく、机上の談合で利益を分け合うようでは、東アジアでのシェアーの回復は難しいように思います。工作機械、メカトロニクスのシュアーは、日本が断トツと聞いたことがありますが、このような内向きの利益分け合い体質では、低価格と志気高い中国メーカーにいずれ競争で負けるように感じます。
土光氏の口癖だっただった言葉を紹介します。
「今日と言う日は、全ての人にとって平等に訪れるかけがえのない一日である。自己の人生にとって初めて訪れた日であり、またけっして再び訪れることのない日でもある。
だから、この一日の粗末に過ごす人は、毎日を粗末にし、一生を粗末に過ごすことに通じる。
一日一日にけじめをつけていこう。今日のことは、今日やって行こう。今日のことは、今日やってしまおう。これは、忙しいとか暇があるとかの時間の問題ではない。志の問題である。
「明日しよう」と言う弱い心に、自ら鞭を打て。明日と言う日には、またあしたやるべきことがまっている。」(土光敏夫著「信念の言葉」より)
これは、孔子の教え『大学』の中に出てくる言葉から取ったと言われています。
「まことに日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり」(大学)
と大学の一節にあります。この言葉を、中国の殷王朝の湯王は、洗面器の縁に刻み、毎日読み上げて顔を洗い、日日挑戦の心を奮い起こさせたと本で読みました。
日本は、敗戦から挑戦し続け今の繁栄がありますが、これまでも造船疑獄、リクルート疑惑、近くでは鉄鋼橋梁談合、縁資源機構の談合等、内向きの発想で利権に集る「烏合の集団」になりがちです。
今こそ、土光氏の「挑戦心」と行革を推進した「志」を、業界の人たちが襟をただし、東アジアをリードする技術者集団として、切磋琢磨して更に技術を磨き、高い理念の基に、共存共栄と平和実現に努力して欲しいと願います。
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 10:46│Comments(0)
│政治問題(国)