上杉鷹山の師・細井平州の教示「治者は民の父母なり」
2011年01月29日
上杉鷹山の師・細井平州の教示「治者は民の父母なり」
■鳩山・森元首相会談 国を憂う(毎日新聞 - 01月29日 02:33)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1485109&media_id=2
>民主党の鳩山由紀夫前首相(左)と自民党の森喜朗元首相
>民主党の鳩山由紀夫前首相と自民党の森喜朗元首相が28日夜、東京都内の日本料理屋で会談した。菅政権が11年度予算案審議で行き詰まる「3月危機」がささやかれるなか、民主、自民の首相経験者の会談は臆測を呼びそうだ。呼び掛け人の国民新党の亀井静香代表が同席。亀井氏が「首相経験者として責任ある立場だ」と述べて外交安全保障を含めた今後の国の行方を巡って意見交換し、「憂うべき状況だ」との認識で一致したという。
二人とも、自分の行いで辞職した二人が、こんの論調を出せるのでしょうか。
国の行く末を心配することは良いが、この二人は今の時期に語るに値することを首相時代にしたのだろうかと思います。
江戸の名君、米沢藩主の上杉鷹山は、アメリカの元大統領、故ジョン・F・ケネディも知る日本の偉人の一人です。この名君を育てた、師が儒家の細井平州です。細井平州は、実務家(実学)の提唱者で、他の藩改革も手掛けています。
歴史小説を多く手掛ける作家の童門冬二氏の著書「上杉鷹山と細井平州」に次の一節があった。
<以下、転載>
・・・、平州は常に主張した。
「治者は民の母でなければならない。そのためには、経済という言葉の本当の意味を悟るべきだ」
かれはこういう。
「経済というものは、経世済民の略であります。経世というのは乱れた世を整えるということです。済民というのは、苦しんでいる民をすくうということであります。したがって経済というのは単なる銭勘定ではなく、その背後に、民を愛する政治を行うという姿勢がなければなりません。治者は民の父母であるというのは、世の親のような気持になって政治を行なってほしいということであります。世の親は、子どもが飢えていれば自分の食べる食事も差し出します。また、子が勉強をしたいのにも拘わらず資金が足りなければ、自分の生活費も削ってでも子に学費を送ります。こういう愛が政治のも必要でしょう」
(以上、「上杉鷹山と細井平州」より)
細井平州が江戸で開いた塾は「櫻鳴館(おうめいかん)」ですが、この櫻鳴の意味は、雄雌の鳥が互いにオウオウと鳴き交わすことですが、これは腹が減ったとか、愛を囁くのではない。平州の目指すの意味は、
「朋友が互いに切磋琢磨して、学問の励む」
という意味を持つようになったそうです。良き人が良き人を呼ぶ(鳴く)の意味で、有能な人間は互いを惹き合うと意味だそうです。良き人は、良き人に会える「縁尋機妙(えんじんきみょう)」の塾を目指したようです。櫻鳴館には、たくさんの有能が人材が集まり、各地のリーダーとして活躍をしました。
熊本藩の「時習館」の塾長秋山玉山は、細井平州の友人であり、熊本藩の財政改革「宝暦の改革」の指導をしました。
今、この日本に細井平州の役をできる人はいないのでしょうか。現代の様相は、
リーダーのやったことの汚点だけをニュースにする報道。
言葉尻を取って攻撃する野党。
身内の不人気ばかり気にする与党。
江戸の大財政改革をした諸侯の名君には、必ず聡明な師がいました。
一、世の変化を察知する先見力、
二、民衆を引き付ける深い知識に裏打ちされた魅力、
三、いざという時の決断と逃げない責任感、
苦境にある時こそ、この3つの能力が問われます。
その根本にあるのが、「治者が父母のごとし」ではないかと思います。
また、熊本の時習館の秀才横井小楠は、リーダーの素養を次にように教示しています。
(現代語訳)
心に逆らうことあるも、人をとがむることなかれ、人をとがむれば徳を損ず。
為さんと欲するところあるも心を正(あて)にするなかれ、心を正(あて)にすれば事を破る。
君子の道は身を修めるにあり。
(意味)
世界に大義を語るものは、次にようなことを気をつけなければならない。
自分の心にそぐわないようなことをする仲間はいるが、それを非難するようなことがあってはならない、そうすれは自分の品格を落とす。
自分がしたいと思う時、自信過剰になってはならない、自分を信じすぎると仕事を失敗する。
リーダーは、日々の努力と行ないが大事である
と私は解釈しています。どんなに立派なことを言っていても、日ごろの態度が足りなかったら、やはり信用を失います。自分の能力に過信することなく、毎日の努力を怠らないことが大事との教えと思います。
長い尊敬の念は、生きて来た人生そのものからくる、人の品格によるように思います。
マハトマガンジーの言葉に
My life is my messege.
があります。昨年、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の主人公、坂本龍馬はその人生そのものが、今日の人々を魅了しています。正に人生そのものが゛メッセージ゛と思います。
鳩山元首相、森元首相、そして管首相が後世に残すメッセージはどんなものか、その評価は次世代の人々しか分かりません。
>「憂うべき状況だ」との認識で一致した
今後、この会談の内容が少しづつ、世にもれてくると思います。
その真価を見極めて行きたいと思います。
*参考資料:童門冬二氏著「上杉鷹山と細井平州」
■鳩山・森元首相会談 国を憂う(毎日新聞 - 01月29日 02:33)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1485109&media_id=2
>民主党の鳩山由紀夫前首相(左)と自民党の森喜朗元首相
>民主党の鳩山由紀夫前首相と自民党の森喜朗元首相が28日夜、東京都内の日本料理屋で会談した。菅政権が11年度予算案審議で行き詰まる「3月危機」がささやかれるなか、民主、自民の首相経験者の会談は臆測を呼びそうだ。呼び掛け人の国民新党の亀井静香代表が同席。亀井氏が「首相経験者として責任ある立場だ」と述べて外交安全保障を含めた今後の国の行方を巡って意見交換し、「憂うべき状況だ」との認識で一致したという。
二人とも、自分の行いで辞職した二人が、こんの論調を出せるのでしょうか。
国の行く末を心配することは良いが、この二人は今の時期に語るに値することを首相時代にしたのだろうかと思います。
江戸の名君、米沢藩主の上杉鷹山は、アメリカの元大統領、故ジョン・F・ケネディも知る日本の偉人の一人です。この名君を育てた、師が儒家の細井平州です。細井平州は、実務家(実学)の提唱者で、他の藩改革も手掛けています。
歴史小説を多く手掛ける作家の童門冬二氏の著書「上杉鷹山と細井平州」に次の一節があった。
<以下、転載>
・・・、平州は常に主張した。
「治者は民の母でなければならない。そのためには、経済という言葉の本当の意味を悟るべきだ」
かれはこういう。
「経済というものは、経世済民の略であります。経世というのは乱れた世を整えるということです。済民というのは、苦しんでいる民をすくうということであります。したがって経済というのは単なる銭勘定ではなく、その背後に、民を愛する政治を行うという姿勢がなければなりません。治者は民の父母であるというのは、世の親のような気持になって政治を行なってほしいということであります。世の親は、子どもが飢えていれば自分の食べる食事も差し出します。また、子が勉強をしたいのにも拘わらず資金が足りなければ、自分の生活費も削ってでも子に学費を送ります。こういう愛が政治のも必要でしょう」
(以上、「上杉鷹山と細井平州」より)
細井平州が江戸で開いた塾は「櫻鳴館(おうめいかん)」ですが、この櫻鳴の意味は、雄雌の鳥が互いにオウオウと鳴き交わすことですが、これは腹が減ったとか、愛を囁くのではない。平州の目指すの意味は、
「朋友が互いに切磋琢磨して、学問の励む」
という意味を持つようになったそうです。良き人が良き人を呼ぶ(鳴く)の意味で、有能な人間は互いを惹き合うと意味だそうです。良き人は、良き人に会える「縁尋機妙(えんじんきみょう)」の塾を目指したようです。櫻鳴館には、たくさんの有能が人材が集まり、各地のリーダーとして活躍をしました。
熊本藩の「時習館」の塾長秋山玉山は、細井平州の友人であり、熊本藩の財政改革「宝暦の改革」の指導をしました。
今、この日本に細井平州の役をできる人はいないのでしょうか。現代の様相は、
リーダーのやったことの汚点だけをニュースにする報道。
言葉尻を取って攻撃する野党。
身内の不人気ばかり気にする与党。
江戸の大財政改革をした諸侯の名君には、必ず聡明な師がいました。
一、世の変化を察知する先見力、
二、民衆を引き付ける深い知識に裏打ちされた魅力、
三、いざという時の決断と逃げない責任感、
苦境にある時こそ、この3つの能力が問われます。
その根本にあるのが、「治者が父母のごとし」ではないかと思います。
また、熊本の時習館の秀才横井小楠は、リーダーの素養を次にように教示しています。
(現代語訳)
心に逆らうことあるも、人をとがむることなかれ、人をとがむれば徳を損ず。
為さんと欲するところあるも心を正(あて)にするなかれ、心を正(あて)にすれば事を破る。
君子の道は身を修めるにあり。
(意味)
世界に大義を語るものは、次にようなことを気をつけなければならない。
自分の心にそぐわないようなことをする仲間はいるが、それを非難するようなことがあってはならない、そうすれは自分の品格を落とす。
自分がしたいと思う時、自信過剰になってはならない、自分を信じすぎると仕事を失敗する。
リーダーは、日々の努力と行ないが大事である
と私は解釈しています。どんなに立派なことを言っていても、日ごろの態度が足りなかったら、やはり信用を失います。自分の能力に過信することなく、毎日の努力を怠らないことが大事との教えと思います。
長い尊敬の念は、生きて来た人生そのものからくる、人の品格によるように思います。
マハトマガンジーの言葉に
My life is my messege.
があります。昨年、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の主人公、坂本龍馬はその人生そのものが、今日の人々を魅了しています。正に人生そのものが゛メッセージ゛と思います。
鳩山元首相、森元首相、そして管首相が後世に残すメッセージはどんなものか、その評価は次世代の人々しか分かりません。
>「憂うべき状況だ」との認識で一致した
今後、この会談の内容が少しづつ、世にもれてくると思います。
その真価を見極めて行きたいと思います。
*参考資料:童門冬二氏著「上杉鷹山と細井平州」
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
<消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。
<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
<消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。
<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 22:17│Comments(0)
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