「和して流せず」自分を保つ大切さ

2010年08月03日

「和して流せず」自分を保つ大切さ

 中国古典の『中庸』に「和して流せず」という言葉があります。まわりの人とは協調はするけれども流されない、という意味です。流されないとは、自分の判断をちゃんと持っているので、必ずしも人の意見の左右されないと言うことです。

 会社であれば、社員一人ひとりが、まず個性に富んだ士(リーダー)であって、その植えに成り立つ「和」であることはのぞましいと思う。

 そのような切磋琢磨する集団を引っぱるトップのやることは、任せることも大事ですが、自ら示す事も大事と思います。3つの実践は、

一、明確な目標を提示する
一、率先垂範でことに当たる
一、部下の意見に耳を傾ける

この3つを前提にして、 「和して流せず」の集団を作り上げることができる。

加えて、トップのしなければいけないことがあります。旭化成の中興の祖と言われた宮崎輝氏の言葉は、
「私が長い経験から学んだ教訓は、いかなる大企業といえども、五年間、何ら思い切った手を打たず、現状に満足し続けていれば、あっという間に傾いてしまうのが現実である。問題は業種にあるのではない」
と、強調している。チャレンジ精神こそ、企業の根本と思います。

*参考資料:守屋洋編著『人生を面白くする「中国古典」名言集』


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:22│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
 
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