「チャップリン・システム・スピーチ」と5つの工夫

2009年11月27日

「チャップリン・システム・スピーチ」と5つの工夫

 チャップリンは、元来シャイな性格だったが、映画の封切りごとにスピーチをしなければいけなかった。そこで、友人2人とスピーチの練習をすることにした。

(訓練法)
 まず何枚かの紙切れに名詞を一つずつ書いておき、かき混ぜて、それぞれが任意の一枚をとる。見る。たちあがった時には、もう、このテーマについて喋りはじめなければならぬ、というスピーチの練習法だそうだ。(中略)

 ある本によると、この「チャップリン・システム・スピーチ」がやれるようになるためには、練習のほかに「むしり読み」、「むしり書き」の奨めが不可欠。日常の見聞の中から、こいつはいける! と思ったら、その場で手帳にメモしておくことである。やがて、その訓練の積み重ねが、フランスの外務大臣で雄弁家でならしたブリヤンのようになれるかもしれない。とあった。

 話し手が気をつける5つの工夫

(一)聴衆は何を求めているかを的確に掴むこと
(二)劇的な盛り上がりが大事である
(三)同じ話を何回もやってみることである。そして、聴衆の反応に応じて、ある部分カットし、ある部分はふくらまして行く。そのうちに話が研かれて、次第に完成品に近づいて行く。
(四)言葉はゆっくり区切って話すこと。つまり間である。
(五)客席の左右とまん中に一人ずつ、三人の聴衆を見つけ、いつも目をぱっちり開いて、三人の誰かに視線を注いでいること。

以上が、語るときに考えながら、話すとだんだん語りが上手くなるとありました。私は、人前で語るときは、手に汗握る緊張があり、なかなか思いを全部語ることができませんが、次回から5つのことを気をつけて話をしてみたいと思います。

*参考資料:伊藤肇著「人間学」(人生の原則、行動の原則) 


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Posted by ノグチ(noguchi) at 20:30│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
 
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