人の人気は、千日が限度?(人生に必要な三つの視点)
2009年07月17日
人の人気は、千日が限度?(人生に必要な三つの視点)
ここ数日、テレビは「国会解散」を騒いでいるが、まさに国会劇場の様相ですね。小泉・郵政民営化選挙以来、マスコミの政治的話題の突っ込みの意識の低さにうんざりしています。
さて、ここ2日間、宮崎県知事がマスコミのバッシングの対象になっています。元々は、マスコミを利用して来た知事だけに、不本意のことと思います。今日、熊本日日新聞の論説にも、「辞職して、県民の信を問え」と県民だけでなく、県職員からも声が上がっていることが書かれていた。
このようなことを読むと、人の人気(好感)とは、薄っぺらいものですが、小泉チルドレンがたくさん出来て、今回の政権交代チルドレンが増えると予想される中で、人気とは何か考える事があります。
中国の故事に「花に百日の紅なく、人の千日の好なし」とあります。百日草という名の花があったようにも思いますが、人気の絶頂とはそう続かない。古(いにしえ)の時代から、「時の人」を歴史が検証して来た史実として学ぶことは大事と思います。
「千日とは、約3年弱」、そしてその三年間(好調期)にも上昇期、ピーク、下降へ転じる時期、とあります。゛今が何処か、絶頂期にあるか゛を知るため故事や歴史に学ぶことが必要と思います。
今回の騒動の話題は、これで終わりたいと思います。九州の民の気持ちは、感心が総選挙の本番に映っているように思います。
さて、敬慕する安岡正篤氏の著書「人生と陽明学」をじっくりと読み進む中で、昨年から解散・選挙の流れを考えるのに、参考となる教示がありました。まず、斉藤一斎の「言志四録」の原文から、
(本文)
一物の是非を見て、而て大体の是非を問わず。
一時に利害に拘わりて、而て久遠の利害を察せず。
為政此くの如き国は危し。
(解説)
今日の日本も丁度この通りであります。物と物との相関関係というようなことを無視したり、忘れてしまって、目先にとらわれる。ゆき当たりばったりの政治になる。それでは国が危ない。度々申しましたように、大問題や難問題になればなるほど、われわれは思考の上に三つの大きな原則を失ってはならないのであります。
(三つの原則)
一つ、出来るだけ長い目で見て、目先にとらわれないということ。
二つ、出来るだけ多面的に、或いは全面的に見て、一面にこだわらないということ。
三つ、出来るだけ根本的に考察して、枝葉末節に走らないということ。
物を目先で、一面的に見、枝葉末節にとらわれると、結論が逆になることさえある。これは間違いない確かな断定であります。
更に、安岡氏は、目先に捉われた様相を次に様に解説しています。まず、言志四録の言葉から、
(本文)
饒舌の時、自ら気の暴するお覚ゆ、暴(ばく)すれば斯(ここ)に餒(う)う。安(な)んぞ能く人を動かさん。
(解説)
暴は゛ばく゛で、さらすという意味。気の暴するは、気が荒(すさ)むことで、荒めば飢える。従ってわれわれは常に黙養(もくよう)ということを心がけねばならない。べらべらしゃべるということは精神的には勿論、生理的にも良くない。
上記の言葉を読み、前東京熊本県人会会長の内田健三氏(政治評論家)の言葉を選び、言葉少なく要点だけを求められたときに語られる姿を思い出す。
マスコミを使い(利用し)饒舌に語る「時に人」とは違い、目立たないがリーダーたちの中で、存在感を持ち続ける要件に、訥弁(言葉少なく)が言いように思います。
「花に百日の紅なく、人の千日の好なし」
「常に黙養を心がけねばならない」
まだ人生の途中、内田先生の教え「身体は衰えるが、精神(心)はどれだけでも成長できる。しっかり学問をしなさい」を忘れずに、急がず、騒がず、マイペースで生きたいと思います。
*参考資料:安岡正篤著「人生と陽明学」
<東国原知事>
宮崎のためを強調 開き直りも 出馬断念会見(毎日新聞 - 07月16日
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=900907&media_id=2
ここ数日、テレビは「国会解散」を騒いでいるが、まさに国会劇場の様相ですね。小泉・郵政民営化選挙以来、マスコミの政治的話題の突っ込みの意識の低さにうんざりしています。
さて、ここ2日間、宮崎県知事がマスコミのバッシングの対象になっています。元々は、マスコミを利用して来た知事だけに、不本意のことと思います。今日、熊本日日新聞の論説にも、「辞職して、県民の信を問え」と県民だけでなく、県職員からも声が上がっていることが書かれていた。
このようなことを読むと、人の人気(好感)とは、薄っぺらいものですが、小泉チルドレンがたくさん出来て、今回の政権交代チルドレンが増えると予想される中で、人気とは何か考える事があります。
中国の故事に「花に百日の紅なく、人の千日の好なし」とあります。百日草という名の花があったようにも思いますが、人気の絶頂とはそう続かない。古(いにしえ)の時代から、「時の人」を歴史が検証して来た史実として学ぶことは大事と思います。
「千日とは、約3年弱」、そしてその三年間(好調期)にも上昇期、ピーク、下降へ転じる時期、とあります。゛今が何処か、絶頂期にあるか゛を知るため故事や歴史に学ぶことが必要と思います。
今回の騒動の話題は、これで終わりたいと思います。九州の民の気持ちは、感心が総選挙の本番に映っているように思います。
さて、敬慕する安岡正篤氏の著書「人生と陽明学」をじっくりと読み進む中で、昨年から解散・選挙の流れを考えるのに、参考となる教示がありました。まず、斉藤一斎の「言志四録」の原文から、
(本文)
一物の是非を見て、而て大体の是非を問わず。
一時に利害に拘わりて、而て久遠の利害を察せず。
為政此くの如き国は危し。
(解説)
今日の日本も丁度この通りであります。物と物との相関関係というようなことを無視したり、忘れてしまって、目先にとらわれる。ゆき当たりばったりの政治になる。それでは国が危ない。度々申しましたように、大問題や難問題になればなるほど、われわれは思考の上に三つの大きな原則を失ってはならないのであります。
(三つの原則)
一つ、出来るだけ長い目で見て、目先にとらわれないということ。
二つ、出来るだけ多面的に、或いは全面的に見て、一面にこだわらないということ。
三つ、出来るだけ根本的に考察して、枝葉末節に走らないということ。
物を目先で、一面的に見、枝葉末節にとらわれると、結論が逆になることさえある。これは間違いない確かな断定であります。
更に、安岡氏は、目先に捉われた様相を次に様に解説しています。まず、言志四録の言葉から、
(本文)
饒舌の時、自ら気の暴するお覚ゆ、暴(ばく)すれば斯(ここ)に餒(う)う。安(な)んぞ能く人を動かさん。
(解説)
暴は゛ばく゛で、さらすという意味。気の暴するは、気が荒(すさ)むことで、荒めば飢える。従ってわれわれは常に黙養(もくよう)ということを心がけねばならない。べらべらしゃべるということは精神的には勿論、生理的にも良くない。
上記の言葉を読み、前東京熊本県人会会長の内田健三氏(政治評論家)の言葉を選び、言葉少なく要点だけを求められたときに語られる姿を思い出す。
マスコミを使い(利用し)饒舌に語る「時に人」とは違い、目立たないがリーダーたちの中で、存在感を持ち続ける要件に、訥弁(言葉少なく)が言いように思います。
「花に百日の紅なく、人の千日の好なし」
「常に黙養を心がけねばならない」
まだ人生の途中、内田先生の教え「身体は衰えるが、精神(心)はどれだけでも成長できる。しっかり学問をしなさい」を忘れずに、急がず、騒がず、マイペースで生きたいと思います。
*参考資料:安岡正篤著「人生と陽明学」
<東国原知事>
宮崎のためを強調 開き直りも 出馬断念会見(毎日新聞 - 07月16日
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=900907&media_id=2
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
<消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。
<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
<消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。
<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 10:46│Comments(2)
│名言・スピーチ・訓示・他
この記事へのコメント
Posted by Ichiro at 2009年07月17日 20:31
追加:ケネディの1000日
凶弾に倒れたから仕方がない
Ichiro
凶弾に倒れたから仕方がない
Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年07月18日 03:05
というか 彼の知られた生活は 3年
というので ほう 松本某も あれで死ねばキリストになるか
と思ったら死ななかった。あはは
そうか。ひとかどの仕事は3年でいいんだぞ。
私の3年間の仕事量を検討しよう。
勝手な人
Ichiro