成せば成る、成さねば成らぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり
2008年12月02日
(上杉鷹山)成せば成る、成さねば成らぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり
~上杉鷹山の志を学んで欲しい、代議士、官僚たち~
日本人なら一度は聞いた事のある、決意を表す言葉と思います。名君、米沢藩主上杉鷹山の言葉です。
戦国の雄、上杉謙信の子孫で、秀吉により東北へ移され、関ヶ原で敗北しさらに削減され三十万石、その後さらに十五万石まで減らされ、慢性的な赤字が続きます。
鷹山は、自ら倹約することから始めました。木綿の衣服に一汁一菜。生活費を1/7まで削減し、改革の理念を藩全体に示します。さらに、自ら鍬、桑を使い開墾します。これに旧体制が反発します。
その中心人物が、儒学者の藁科立沢で、重臣と共に「一汁一菜や木綿の衣は小事に過ぎない。武士に農業をさせるのは、鹿と馬と混同するような馬鹿げたことだ。鷹山の改革は筋違い」と異議申し立てをします。いわゆる「七家騒動」で、これに対し鷹山は、二人を切腹、五人を隠居閉門。藁科立沢は打ち首にした。
しかし、改革の中心にすえた人物がスキャンダルを起こし、改革が頓挫し、35歳の若さで隠居する事になります。
その後、旧財政はさらに悪化し、中級藩士の給与3割りカット、酷いものは年貢を懐に蓄えるものの出てきて、重税に耐えかね、農民は田畑を捨て逃げるものも出る始末でした。これに対し、政治を批判する回文書は、
「藩の上層部は領民の肉まで取り上げ、不埒先万である。政治の混乱は賢君、鷹山を隠居したためにある」
この状況を打開するために、鷹山は再び藩政の舵取りをします。まず、藩の財政の現状を公開します。そして藩士、農民を問わず改革の意見書求め、改革のプランを作成します。
その提言の中に、桑を植え、養蚕をすることが提案されていました。その提案をしたのは、以前打ち首にした藁科立沢の長男・藁科立遠でした。鷹山は、藩費を切り詰め自分の生活も辛抱して、桑の苗を無料配布して行きます。
養蚕振興は、米沢藩全体で桑の木150万本を越え、藩の財政も黒字に転換して行きます。上杉鷹山が生誕して250年、今も米沢の財政危機を救った鷹山を記念して毎年祭りが行われています。
農民の声を耳を傾け、改革の志を貫いた上杉鷹山。十七歳から始まったその改革は、半世紀の歳月を経てようやく成し遂げられます。鷹山の口癖が、冒頭の訓示です。
「成せば成る、成さねば成らぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり」
世界同時不況の現代に、毎夜高級ホテルを飲み歩く日本の首相と、上杉鷹山の志はだいぶちがうように思います。
日本の借金は800兆円、国家の総生産をはるかに越える状況を、国会議員、官僚たちは、どう考えるているのか、鷹山の志を少しでも学んで欲しいと思う今日この頃です。
*参考資料:NHK「その時歴史が動いた」心に響く名言集、より
<コミュにティ>
・上杉鷹山
http://mixi.jp/view_community.pl?id=38392
<ブログ開設のご案内>
http://shiranuhiryoumakai.otemo-yan.net/
(熊本県央)坂本龍馬ファンの集い「不知火龍馬会」のブログ開設しました。
2006年1月、熊本県央地区に住む、坂本龍馬をこよなく愛し、尊敬する有志5人が集まり、坂本龍馬ファンの集い「不知火龍馬会」が出来ました。何をしようということでなく、ただ龍馬が好きな人の集まりです。MIXI上には既に、コミュニティ「不知火龍馬会」を2006年4月2日に開設し、既に全国各地から788名の方が参加されています。
・ミクシィ「不知火龍馬会」http://mixi.jp/view_community.pl?id=773071
おてもやんブログもどうにか使えるようになったので、龍馬ファンを募ろうと新たに開設しました。ご利用頂ければ幸いです。
不知火龍馬会 会長 野口修一
~上杉鷹山の志を学んで欲しい、代議士、官僚たち~
日本人なら一度は聞いた事のある、決意を表す言葉と思います。名君、米沢藩主上杉鷹山の言葉です。
戦国の雄、上杉謙信の子孫で、秀吉により東北へ移され、関ヶ原で敗北しさらに削減され三十万石、その後さらに十五万石まで減らされ、慢性的な赤字が続きます。
鷹山は、自ら倹約することから始めました。木綿の衣服に一汁一菜。生活費を1/7まで削減し、改革の理念を藩全体に示します。さらに、自ら鍬、桑を使い開墾します。これに旧体制が反発します。
その中心人物が、儒学者の藁科立沢で、重臣と共に「一汁一菜や木綿の衣は小事に過ぎない。武士に農業をさせるのは、鹿と馬と混同するような馬鹿げたことだ。鷹山の改革は筋違い」と異議申し立てをします。いわゆる「七家騒動」で、これに対し鷹山は、二人を切腹、五人を隠居閉門。藁科立沢は打ち首にした。
しかし、改革の中心にすえた人物がスキャンダルを起こし、改革が頓挫し、35歳の若さで隠居する事になります。
その後、旧財政はさらに悪化し、中級藩士の給与3割りカット、酷いものは年貢を懐に蓄えるものの出てきて、重税に耐えかね、農民は田畑を捨て逃げるものも出る始末でした。これに対し、政治を批判する回文書は、
「藩の上層部は領民の肉まで取り上げ、不埒先万である。政治の混乱は賢君、鷹山を隠居したためにある」
この状況を打開するために、鷹山は再び藩政の舵取りをします。まず、藩の財政の現状を公開します。そして藩士、農民を問わず改革の意見書求め、改革のプランを作成します。
その提言の中に、桑を植え、養蚕をすることが提案されていました。その提案をしたのは、以前打ち首にした藁科立沢の長男・藁科立遠でした。鷹山は、藩費を切り詰め自分の生活も辛抱して、桑の苗を無料配布して行きます。
養蚕振興は、米沢藩全体で桑の木150万本を越え、藩の財政も黒字に転換して行きます。上杉鷹山が生誕して250年、今も米沢の財政危機を救った鷹山を記念して毎年祭りが行われています。
農民の声を耳を傾け、改革の志を貫いた上杉鷹山。十七歳から始まったその改革は、半世紀の歳月を経てようやく成し遂げられます。鷹山の口癖が、冒頭の訓示です。
「成せば成る、成さねば成らぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり」
世界同時不況の現代に、毎夜高級ホテルを飲み歩く日本の首相と、上杉鷹山の志はだいぶちがうように思います。
日本の借金は800兆円、国家の総生産をはるかに越える状況を、国会議員、官僚たちは、どう考えるているのか、鷹山の志を少しでも学んで欲しいと思う今日この頃です。
*参考資料:NHK「その時歴史が動いた」心に響く名言集、より
<コミュにティ>
・上杉鷹山
http://mixi.jp/view_community.pl?id=38392
<ブログ開設のご案内>
http://shiranuhiryoumakai.otemo-yan.net/
(熊本県央)坂本龍馬ファンの集い「不知火龍馬会」のブログ開設しました。
2006年1月、熊本県央地区に住む、坂本龍馬をこよなく愛し、尊敬する有志5人が集まり、坂本龍馬ファンの集い「不知火龍馬会」が出来ました。何をしようということでなく、ただ龍馬が好きな人の集まりです。MIXI上には既に、コミュニティ「不知火龍馬会」を2006年4月2日に開設し、既に全国各地から788名の方が参加されています。
・ミクシィ「不知火龍馬会」http://mixi.jp/view_community.pl?id=773071
おてもやんブログもどうにか使えるようになったので、龍馬ファンを募ろうと新たに開設しました。ご利用頂ければ幸いです。
不知火龍馬会 会長 野口修一
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 00:56│Comments(2)
│政治問題(国)
この記事へのコメント
この言葉を初めて知ったのは高校生のときでした。2学期に夏休みの宿題を提出して帰ってきたノートの表紙に書いてありました。この言葉にこんなに深いお話があったんですね。ありがとうございました
Posted by ゆめ
at 2008年12月02日 18:10

書き込みありがとうございました。
今後も、駄文ですがご笑覧頂ければ幸いです。
今後も、駄文ですがご笑覧頂ければ幸いです。
Posted by ノグチ(noguchi)
at 2008年12月08日 11:58
