<役得でなく役損を考える>金の使い方を覚えるのは三代かかる。〜白州次郎〜

2022年07月21日

<役得でなく役損を考える>金の使い方を覚えるのは三代かかる。〜白州次郎〜

人の評価の一つに"潔さ"がある。

さてこの「潔さ」とは何か?

太平洋戦争の戦後処理に関わった白州次郎の言葉あります。

(以下、『白州次郎という生き方』より)

 次郎は外務省が嫌いだったが、同じくらい、いわゆる財界人が嫌いだったともいう。以下はある種の財界人についての次郎の言葉だ。
「困ったときだけ大変だ大変だと大騒ぎして、政府に助けてくれと泣きついてくるが、それで儲かったときは知らぬ顔の半兵衞を決め込む。プリンシプル(原理原則)もなく、走り出したバスに飛び乗るのがうまいだけだ」
「金を儲けるは一代でできる。金を失うのも一代でできる。だけど金の使い方を覚えるのは三代かかる」
 恥を知らず、自らを律することのできない人間、公私混同する人間には、きれいなお金の使い方ができないし、人の上に立つ資格はない。帝国ホテル社長の犬丸一郎はこんな言葉を覚えているそうだ。
「もうじき社長になるだろう。いいか、地位が上がるほど、役得でなく、"役損"か増えることを覚えておけ」
(以上、本より)

>公私混同する人間には、きれいなお金の使い方ができない

この文を読んだみなさんのイメージする"潔さ"とはどんな人物か?
それは、それぞれに受け止めれば良いと思います。

地位が上がるほど、役得ではなく役損を考える。これは、白州次郎の考える"潔さ"なのかもしれません。


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