<人のふり見てわがふりなおせ>「常に自己を自己自身厳格に批判して、ひたむきに自己の是正に努力する」〜中村天風語録〜

2022年04月10日

<人のふり見てわがふりなおせ>「常に自己を自己自身厳格に批判して、ひたむきに自己の是正に努力する」〜中村天風語録〜

本日は、昼前から親戚の法事に参加して、夕方から長く続く有志の集まりに参加する。両方の会は、顔馴染み、見慣れた方々だが、コロナ禍からここ2年はなかなか会えなかった。

私の親族は、ここ一年間悲しい別れが続いた。寿命と言えばそうなのだが、縁ある方は"いつも元気"であることを願うばかり、別れることを想像したくないのが心情です。

しかしいつかは別れが来ます。お坊さんの説法ではないですが「今日とも知れず、明日とも知れず」です。

だからこそ、今の自分の姿を自ら検証して、いつ別れてもよい覚悟の心の準備をしているか?

冒頭の言葉は、中村天風語録から引用したものですが、ことわざに「人のふり見てわがふりなおせ」があるが、

これがなぜことわざになるのか?

他人の言葉や行為をやたら批判する人というものは、人のふりにわがふりを正しく照合して、わがふりを是正しようとはしないで、ただ批判するだけなのである。

耳の痛い話しです。

中村天風氏は、

「他人のアラや欠点を詮索することを止めて、自分のアラや欠点のほうも詮索することである」

善の教えに、

「ときどき払拭して塵埃を止まらしむるなかれ」

【意味】
他人のことはすぐわかるが、自分のことはなかなかそう容易にわかりがたいものだ。

しかし、人生向上には、自己省察が必要である。これら理解するものは、他人のことに干渉する批判という無用を行わずに、常に自己を自己自身厳格に批判して、ひたむきに自己の是正に努力することと、中村天風氏が説いている。

「人のふり見てわがふりなおせ」

のことわざには、とても深い人生の訓示が含まれていると思います。

*参考資料:中村天風著『ほんとうの心の力』


同じカテゴリー(名言・スピーチ・訓示・他)の記事画像
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
老いを楽しむ3人の女性と評論家・樋口恵子さんの「7つのご機嫌のヒント」
豊かさとは何かを、自分も地域も社会も含めて、考える一年になる気がする。〜令和6年、龍の年〜
<対立から和解へ>ニ気感応してもって相与(あいくみ)するなり。〜沢山咸『易経』〜
<オミクロン株、ピークは早い?>自分の思い通りにならない時でも、投げ出してはいけない。(菜根譚)
同じカテゴリー(名言・スピーチ・訓示・他)の記事
 ★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉 (2025-05-16 20:00)
 人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜 (2025-05-15 22:54)
 <遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜 (2025-03-23 06:53)
 文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜 (2025-03-07 06:03)
 <消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。 (2025-01-27 06:20)
 <前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜 (2025-01-03 21:03)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。