<渦中の栗を拾っても平然と>目立たず、騒がす、静かに積善を積む。〜『菜根譚』前集No.19〜

2021年09月12日

<渦中の栗を拾っても平然と>目立たず、騒がす、静かに積善を積む。〜『菜根譚』前集No.19〜

江戸期の庶民の道徳本『菜根譚』より、

(以下、『菜根譚』より)

名誉は独占せず、密かに徳を養う

【訳文】
 完全で立派な、名誉や節操は。自分一人で独占してはいけない。その一部を他人にも分け与えてやるようにすれば、危害を遠ざけ天寿を全うすることができる。
 恥ずかしい行為や悪い評判も、全部が他人の責任だと推しつけてはいけない。その一部を自分で引きかぶるようにすれば、自分の才能というものをあまりひけらかさかいで、その人からを磨き高めることができる。
(以上、『菜根譚』より)

世には出くわすことが、多々ある。

夫婦喧嘩。

企業のトラブル。

イデオロギーの違い。

学校のイジメ問題。

いろいろと、世には揉め事が起こる。

あなたは、どう対処しますか?

一番は、成果を求めない。
〜司馬遼太郎は、「8割できたら、やりたい人にやらせて、見物しない」と。

仲間の中でトラブルが起きたら、静かに意見を聴き続ける。・・・私の対応が悪くて、と申し訳ないと謝る。

成果で目立たない。

不利になった時、逃げない。

関わる関係者の気持ちに寄り添うことに徹する。でも、そこからしか、解決の糸口は見つからない。

人間関係、人間観察から学ぶことほど、生きる知恵の発見はない。

そろそろ明日のために、休みます。

明日から台風14号、九州に被害なく、東アジアにも被害なきことを願っています。


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