<長所(特技)の使い道>せかせか動いたり、同じところをぐるぐる回ったり・・・(サン・テグジュペリ著『星の王子さま』)

2021年05月10日

<長所(特技)の使い道>せかせか動いたり、同じところをぐるぐる回ったり・・・(サン・テグジュペリ著『星の王子さま』)

人間とは欲のかたまりである、と幾度となく語られて来た。コロナ禍中でも、つい街へ出かけて、仲間たちと集い、酒を飲む人たちは、逆に人間の本来の姿?なのかもしれません。

冒頭の言葉は、誰もが知る『星の王子さま』の一節にある言葉、

(以下、『人生の指針となる「座右の銘」1300』より)

「人間たちって」「特急列車に乗っているのに、なにをさがしているのかもぅわからないんだね。だからせかせか動いたり、同じところをぐるぐるまわつたり・・・」「そんなこと、しなくていいのにね・・・・」〜サン・テグジュペリ〜
(以上、本より)

子どもから大人まで広く読まれている『星の王子さま』は、私は高校卒業する時、尊敬する看護大に通う女子の先輩からいただきました。

他の訳本も数冊読みましたが、どこの図書館にも置いてある名著と思います。

また、『人生の指針となる「座右の銘」1300』に、作家の池波正太郎『戦国と幕末』の言葉が目に停まった。

(以下、本より)

人というものはな、おのれの長所を隠すことをくふうしなければいかぬよ。それでないと、おまえは自分の長所のために身を滅ぼすことになろう。
(以上、池波正太郎著『戦国と幕末』より)

とある。サン・テグジュペリと池波正太郎の言葉は、関係ないように思いますが、『星の王子さま』の"何かを求めて動い回る"行動を分析すると、その人の特技を活かして目標を達成するため動いているのだろう。

池波正太郎の言葉は、長所を掲げて動き回ると、ついには身を滅ぼす、と。

特技と長所、同じこととみなすと、同じ指摘にも思います。

『星の王子さま』は、せかせかせずに、ゆっくり生きなさい、と言っているように思います。

『戦国と幕末』では、乱世の時代は、長所を活かして生き延びることが必要なのですが、周りの期待から緊張感のある場所へ引っ張り出される危険性がある、と言っているのでしょう。

長所(特技)の使い道は、思案して使わないと命取りになる、ということと思います。

ご注意を!


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:32│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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