<四知の教え>世をあげて利を競うのに忙しい。〜信念と気節〜

2021年03月07日

<四知の教え>世をあげて利を競うのに忙しい。〜信念と気節〜

世の中は競争の世界である。

昨日今日は、少年たちのサッカー大会。優勝へ向けて、一生懸命な姿に感動したさせられる。これは、何の分野にも通じる戦いの姿だが、そこにはルールに基づき戦うからもめ事が起こらない。

先月から国会で騒ぎになっている衛星放送権をめぐる過剰な接待攻勢の話は、公正なルールを逸脱しているから、収束することなく新聞テレビ、さらには国会でも論議となっている。

そのやり方に正義がの意識が欠けていた・・・ました総理の子息が絡んでいるからややこしい。

3月7日の『安岡正篤一日一言』の訓示は、冒頭の言葉にある。

(以下、本より転載)

信念と気節

世をあげて利を競うのに忙しい。
しかし各自の利害は、いつか、どこかで、必ず衝突する。
これを解決するのはやはり正義である。
正義はどうしてきまるか。
利害関係の外に立つ、良心と達識とを持つ人々の、明察と公論による。
(以上、本より転載)

達識とは、物事を広く深く見通す見識。達見。

明察とは、はっきりと真相や事態を見抜くこと。

公論とは、世間一般の人々の意見。世論。

どうしても、意見を戦わせる時は、自らの正しさを持ち出すことになるから、意見はかみ合わない。見識のある人たちが、第三者的な明察と達識の人たちが公論する必要がある。

達識、明察、公論が、社会の利害を調整するルールとも言える。このルールも時代変化により少しづつ変わっていく。それに合わせて人間の行動も変わらなければならない。

中国古典に「四知」の教えがある。

賄賂や接待で、相手と自分しかいなくても、天が知り、地が知っている。必ず何処から秘密は漏れる。

天知る、地知る、我知る、貴方知る
の"四知"。

天と地は、しゃべらないのですが、何故か漏れる。

要は、世の中のルールに従い行動しなさいという教えです。


同じカテゴリー(政治問題(国))の記事画像
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
数字の慣れとはこわいものです。〜新型コロナウィルス感染〜
水俣病不知火患者会訴訟。被告側が、医師を反対尋問したとの記事から、〜年代と地域の線引きに矛盾〜
同じカテゴリー(政治問題(国))の記事
 ★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉 (2025-05-16 20:00)
 <第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。 (2024-02-24 19:00)
 <社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が (2023-05-09 08:04)
 <5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。 (2023-04-28 08:06)
 <郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。 (2023-04-24 05:57)
 国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜 (2023-03-29 06:37)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。