私にとってボランティア活動は、人間力を高める学びの場。〜学問は日常にあり〜

2020年08月11日

私にとってボランティア活動は、人間力を高める学びの場。〜学問は日常にあり〜

昨日は、台風の影響を考慮して災害ボランティアの受け入れを中止した被災地もあった。

災害ボランティア活動は、当日受け付けの人たちが、被災者のニーズ(要望)に合う人数のグループを作り作業をします。初めて出会う人たちが、協力して行う協同作業、それぞれの経験が作業に現れます。何度か参加した人は、短い作業時間でも、いろいろ工夫して行うで、"あっ!"こんなやり方があるのか、も気付くことも度々あります。まさに実学だなぁ、と思います。

みんな初めて合う人がほとんどで、出会いも楽しみの一つになっています。

さて、昨日から2年ぶりに開く本、渡邊五郎三郎監修『佐藤一斎一日一言』(『言志四緑』を読む)に、

・学問は日常にあり

の見出しのページに目が止まった。現代語訳に、以下の解説がありました。

(以下、本より抜粋)

 実際に起こったことを処理する場合には、経書(古典)にある聖人や賢人の言葉を取り上げて、自分の行動を注釈するとよい。そうすれば、実際に起こる事象と道理とが融け合って、学問は日常の行為を離れてあるのではないという意義がよくわかるだろう。
(以上、『佐藤一斎一日一言』より)

本に学ぶとは、体験を理解するために本を読むのだと思います。学問は、様々な事象や出来事、事件を理解するためにあり、古い時代の賢人の偉業を学ぶことではない、と佐藤一斎は教えています。要は、知識を増やすためではなく、自らの今の生活に活かすことこそ学問なのです。

話は戻しますが、災害ボランティア活動に行く人、行かない人、それぞれに理由があると思います。なかには、ボランティア活動の費用はどこから出るの?という人がたまにいます。

東日本大震災の被災地へ、ボランティアを送り出すとき、阪神淡路大震災の時にボランティア活動をした先輩から「現地の人に世話になって活動するのでは話にならない。寝食は自ら賄う用意をして行きなさい」と指導を受けました。
 以来、私も現地へ出向き活動するときは、自らの飲食は、自前で揃えて行きます。先輩から後輩へ、さらに若者たちへ、ボランティア活動の意味を伝えなければと思います。

>学問は日常の行為を離れてあるのではない

市民活動も、ボランティア活動も、私にとって学びの場になっています。今月は、時間が取れれば、何度か被災地へ足を運びたいと思っています。


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