自然が素晴らしい、いい国に生まれたなという思いを、子供たちに残す。(司馬遼太郎)〜自然保護と経済格差〜

2021年11月01日

<自然保護と経済格差>司馬遼太郎の最後の言葉は「空を見ても、川を見ても、山を見ても、ああ美しい、いい国に生まれたなという思いを、子供たちに残す、それが私たちの義務だというものじゃないか」〜半藤一利『歴史と人生』より〜

昨日の午後、久しぶりに休日のイオンモール・クレアに出かけた。その人の多さに、田舎暮らしの私は、やはりイオンモールは、平日に行くところと思って、書店で妻の用事が済む間に、選書していると見つかるもので、作家の半藤一利氏の文を集めた『歴史と人生』の新書版を見つけ購入した。モール内は、かかる場所も無く、駐車場の車で読書しながら待っているの間に、パラパラと・・・、冒頭の司馬遼太郎さんと半藤氏との会話て語られた言葉に目が止まった。

半藤氏が司馬氏に「国民のうち80%、90%が合意できることがありますか?」と聞いた。その返事は、以下です。

(以下、本より)

「それは君ね、自然をこれ以上壊さないということだよ。もとに戻せたいったって無理だから、ここまで許すことにしよう。しかしこれ以上はもう壊さないことを、日本国民が全部で合意しようじゃないか。そうしなければ、われわれは子孫に顔向けができないじゃないか」
(以上、『歴史と人生』より転載)

その後に語った言葉が、冒頭の一文です。この会話は、司馬遼太郎氏が亡くなる1年前のことだそうで、ほんとに最後まで元気に人と語っておられたこと学校伝わってきます。

日本の自然、これから北海道から始まる紅葉は、だんだんと南下して、日本列島を"秋色"に染めていきます。九州は、11月下旬から、高地から平地へと下がってきます。晩秋の日本の美しさは、格別と思います。

司馬遼太郎氏は、日本の自然保護を最後に語っていたことを知り、荒れる中山間地域は、過疎と高齢化、人口減少学校原因ですが、今回の衆議院選挙ても、地方再生、創生が訴えられたが、今のままでは、人生減少の流れは変わらない。

都市部と地方の情報格差を平準化して、テレワークを活用して地方は人が移動できるように、5Gの普及を加速化してほしいですね。私の地域にもやっと光ファイバー網が敷かれましたが、やはり維持するには、固定経費となる月額料金が必要であります。年金生活者には、ちょっとハードルが高いですが、仕事する若い世代は高くても使わなけばならないので、もっと使いやすく(都市並の低料金に)する必要があります。都市部と地方の情報格差解消は、まだまだ課題があります。

話は戻りますが、自然保護をするにも若い世代が必要です。豊か自然は、地方にあります。若者たちが、地方(中山間地域に)でも暮らしやすい環境を整えていき、情報格差を無くし、地方経済を活性化することが、これから政府に望むことです。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:42Comments(0)私の意見政治問題(地方)地域政策