本物は感化する。「完成するまで、俺は髪を切らん!」

2013年04月26日

本物は感化する。「完成するまで、俺は髪を切らん!」

おはようございます。3日ぶりの早朝ウォーキングは、気持よい朝焼けを見ながらの散歩になりました。もう、懐中電灯は必要なくなりました。

さて、私は熊本県央の坂本龍馬を敬慕する仲間「不知火龍馬会」に参加しているのですが、その龍馬会の全国ネットワーク「全国龍馬社中」の代表が橋本邦健氏です。

高知青年会議所の活動から発展した「坂本龍馬記念館」の建設計画を立て、10億円を集める全国行脚に駆け回った方です。

高知の青年たちが、高知知事公邸に集まり、2度目の決起集会の時、橋本氏が決意を新たに表明したのが、龍馬スタイルの髪型を募金達成まで切らない「完成するまで、俺は髪を切らん!」。

橋本氏は、その後6年半一度も切らず、長髪に羽織袴姿の「橋本龍馬」として、募金活動の陣頭指揮を執った。

小手先のスローガンでは、人はちょっとは付き合うが、そうそう最後までは続かない。だが、本気度が崇高な志となれば、周りの目の色が変わる。

安岡正篤の遺訓『安岡正篤一日一言』に、江戸末期の儒学者の佐藤一斎の『言志四録』の教示があった。

(以下、『安岡正篤一日一言』より)

本物は感化する

枝葉末節のものほど、非常に移り変わりが激しいから影響力が大きくみえるが、それはまことに影であり響であって空しいものだ。直ぐ消えてしまう。
 本質的なるものの影響は影響ではなく、それはもう骨髄に入る。ものになる。身になる。身に附く。これは影響ではなくって感化と言う。(中略)

昨年の秋、龍馬薩長同盟ウォークで、丸四日、橋本邦健氏と一緒に歩きながら語ったのだが、大事業をやった驕りはなく、様々方々の出会いと支援の話が続いた。この謙虚な姿勢が、周りを巻き込み協力を得られたのだと思います。

薩長同盟ウォークに参加した方々は、北は北海道から南は鹿児島まで、橋本邦健氏が、全国で展開した「全国龍馬ウォーク」に参加し、九州横断の龍馬ウォークに参加した仲間たちだった。

参加者の言葉から、「橋本さんに声をかけられて参加した」と同じ返事が返ってくる。500キロウォーク、17泊18日、23万円の歩くツアーに、橋本氏に惹かれて参加されていると思いました。

>本質的なるものの影響は影響ではなく、それはもう骨髄に入る。

「この人と一緒に歩きたい」と思わせる人柄、橋本邦健氏は若さがあると感じます。年は71才だが、志がまだまだ若々しい、龍馬のような行動力を持ち、人との出会いを楽しみに、まだまだ全国行脚を続ける生き方に、学ぶところがたくさんあります。

我々の不知火龍馬会は、動き出したばかりですが、橋本氏のように何時までも、若々しい志を持ち続けたいと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:03│Comments(0)哲学、人生
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