「人間の運命は、他人が決める」世の中は人事に関心あり

2011年06月03日

「人間の運命は、他人が決める」世の中は人事に関心あり

本来の政治は、誰が総理ではなく、今必要なものが何かを議論し、実行することだと思うが・・。

江戸時代も人事が大問題だった、特に藩主はお取り潰し、配置換え等々、頻繁だった。九州の柳川藩主の立花宗茂は、いきなり奥州棚倉へ配置換えを命じられた。
部下たちは「奥州棚倉など、日本の僻地です。辞退しましょう」と息巻いた。が、宗茂は「いや、僻地などと言っては、棚倉の民にすまない。同じ日本の土地だ。行こう」と言った。
実はこのころ柳川藩は慢性的な財政赤字で、精鋭24名を引き連れ、表向きは受け入れ準備だが、要は行財政改革と旧体制のリストラ目的だった。

そのころの宗茂は「人間の運命は、他人が決める」と思っていた。また運というのは決して偶然ではない、運は他人の考えが集まったものと考えていた。
宗茂は「士は、求められるところへ赴く」と淡々と仕事をした。その仕事ぶりは世に知られるようになり、ついに立花宗茂は柳川藩11万石の藩主に返り咲いた。

*参考資料:童門冬二著「名将に学ぶ人間学」)


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:46│Comments(0)哲学、人生
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