(望年会報告)易を人生に活かす視点と工夫とは・・・

2008年11月30日

(望年会報告)易を人生に活かす視点と工夫とは・・・

 11月28日、毎年恒例になりました、私の仲間たち環境共生施設研究所主催の異業種交流会「秋の会(望年会)」を開催しました。

 今年で11年目、始まりはただの忘年会でしたが、試行錯誤の中、講師を呼び時々の話題を聞き、講師を囲み語る会になって8年になりました。今年は、15年お付き合いをさせて頂いる筑紫女学院大学教授の永淵道彦先生に、「易を人生に活かす」というテーマで、講演を頂きました。

 始めは、「易」の起こり、時代背景も含め語れ、少々理解が難しかったのですが、「陰陽」「三分法(1:4:1=始、中、終)」等の考え方を、実際に事例も交えて講話されはじめると、私自身の今置かれている状況を照らし合せ、頭の中がぐるぐると回り始めました。

 まず、易者が掲げる看板で三本線がつながっている「陽」のは下、真中が切れている「陰」のは上になっています。切れている「陰:不安定、弱い」を上に載せ、つながっている「陽:安定、強い」が下にあるのは、天下泰平の標です。

 陰陽の上下関係:肩車を考えると、強者が下、弱者が上、会社も人事のバランスを考えて布陣させる、また夫婦の関係「かかあ天下」、寡黙な夫と賑やか妻、夫婦安定・・・。
 人生の中で考えると、

(例)出世は光(陽)、左遷は影(陰)。
 昇進(陽)、昇進待ち(陰)。
 金持ち(陽)、盗難や犯罪の危険(陰)
 
 出世(昇進)の影に、妬み、誹謗、中傷、取り巻き、責任大、等々、陰の部分も大きくなる。
 金持ちの影に、取り巻き(たかり)、騙される、強盗、儲け話、等々の陰の危険の大きくなる。

(事例1)永淵先生の後輩が、ある県の県警のナンバー2に就寝して直ぐ、つい会議後「藤警官が少ない」とこぼすと、なんと次に日には「婦人警官増員計画」が作成されようとしていて、慌てて中止をした。
 トップの意見を取り入れ、評価を得よう(取り巻き)とする族がいると勉強したそうです。もし知らずに、婦人警官増員計画が進めば、県の予算がともなうことで、就任早々混乱を招くことになった。

 常に、光の部分には、陰(負)の部分が付きまとうとありました。三分法は、人生、仕事、事業でも良いのですが、流れを「始(1)、中(4)、終(1)」に分ける、まず組織や活動でどう動くか、

(始、中、終)
 始では、既存のグループから、「始は大人しく」と良く言うが、存在感を出すには始のちょっとだけ目立つ(主導的リーダーに賛同する態度、等)。中では大人しくして、ただ中をさらに4段階分け、今どのあたりかを把握して、重要なところで目立たずしっかり動く。終では、優秀の美は理想だが、それほど目立たずにきっちり仕事を終えることが大事、終わりよければすべて良し、後の印象がだいぶ違う。

(事例2)永淵先生が勤め以前の大学の先輩は、中の部分で大きな改革をしたのですが、スキャンダルを起こし終わった。現在、その改革のお陰でその大学は飛躍したが、その先輩の評判は良くない。

(事例3)父が転勤族のため落ち着いて勉強できない少年が取った秘策は、勉強の出来る生徒の隣(交友)にいる事。勉強の出来る生徒のやり方(工夫)を盗み、そのやり方で勉強してとうとう、クラスのトップになる。漫然と日々を暮らすのでなく、効率よく知識を学ぶ工夫が必要。 

 他、いくつかの事例がだされた。講演後、参加者に聞くと、「易」じたいの説明は難しかった、事例と重ねることで理解できとても勉強になったと感想が聞けました。その言葉を聞き、ホッとしました。
 講演後の交流会は、色々な話題が飛び出し、予定を20分もオーバーするほど話が盛り上がっていました。

 実は、来年5月(予定)に、永淵先生のご自宅で始まる私塾「(東洋文化思想研究会)読書会ほうさい塾」が始まるので、交流会途中で紹介しました。すると3名の人が、福岡県二日市に出向きますと申し出がありました。

 今回の「易を人生(ビジネス)に活かす」のテーマの講話が参考なったと実感でき、まずまずの「望年会」だったと思います。今年の異業種交流会は、終了ですが、来年も飽きずにこの活動を続けて行きたいと思います。賛同、興味ある方はぜひご参加頂けるとありがたいです。

*永淵道彦氏の著書「開運のすすめ 『陰隲録』に学ぶ」の全文を紹介しています。
 ~積善のすすめ~ 陰徳の行動が大事と説かれています。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3058451

<関連コミュ>
・論語の言葉
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・菜根譚(さいこんたん):洪自誠著
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Posted by ノグチ(noguchi) at 13:25│Comments(0) 異業種交流会・講演会
 
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