復興計画、“どんな地域(まち)”を目指すのか、意見交換の場を増やすことが必要
2016年08月22日


復興計画、“どんな地域(まち)”を目指すのか、意見交換の場を増やすことが必要
今朝さのコメントやこのコメントの記事ではないですが、一方通行的な意見交換やアンケートではなくて、意見を交わすことに意味があると考えています。どんなに立派な復興計画を立てても実行するのは住民です。
ならば、現場での意見交換は、実施への時間短縮と今現在困っていることの解消課題の共有化がなされ、行政の事業を待たずともできることに住民も気づき、行政側も地域力を活用して、タイムリーな対応かとれる。
行政は、事業推進の「要望の意見聴取」のための意見交換ではなくて、住民自らができることを、地域へ委ねる場でもあってほしいので、行政は地域のクレーマーを恐れず、どんどん地域へ出向き、意見交換をやり、地域解決力を活用する方法を、今回の震災復旧復興策で実施できると良いと考えてます。
Posted by ノグチ(noguchi) at
16:44
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熊本地震復興策、各地の復興状況を検証していきたい。〜地域づくりの先輩の言葉「宣伝より実践」〜
2016年08月22日
熊本地震復興策、各地の復興状況を検証していきたい。〜地域づくりの先輩の言葉「宣伝より実践」〜
おはようございます。夏休みも残り1週間ですが、熊本地震の被災地では、本日から2学期が始まった地域もあります。夏休み短縮、震災の影響はまだまだ色濃く残っていると感じます。
復旧から復興への動きが、2学期の始まりを起点としてより進展する気がします。益城町では、全家庭から意見を集めるアンケートを実施すると報じています。どんな意見がまとめられるか、注目します。
一昨日、天草市栖本町で開催された講演会に講師で来られた石川県羽咋市の元市役所職員の高野誠鮮氏は、講演の中で「コンサル等を活用した情報整理、あるいは報告書等を作成したが、過疎の町は増え続け、人口減少を止められなかった。私が関わった神子原地区の地域活性化策は予算60万円でしたが、地区農家の収入倍増、移住者も増え定着したい。どんな情報整理や企画会議よりも、現地の諸事情に合わせた収入増加策、移住定住の実践がなければ改善しない」と市役所職員の経験から厳しい指摘をされました。
私も、10年ほど前に宇土市の環境基本計画策定に参加しましたが、その策定に関わったコンサルの怠慢に激怒し、最初からやり直すよう厳しく意見しました。同様に、財政検証の会議でも似たようのことがあり、やり方を変える提案した経験もあります。
宇土市の環境基本計画策定、財政検証審議会を経験し、市民の意見がどこまで活用されるか、市の体面作りのアンケートや基本計画策定に1500万円〜2000万円の費用を要するコンサル料を払うより、一つの地区をモデルとして地域再建と活性化を実践して見せる方が、より効果は大きいと、高野氏の事例からも影響力は広がると考えます。
国や県の指導(助成金付き)から、体面作りのアンケートや基本計画策定に職員、充て職の市民代表による検討や会議に使うより、現場感覚の再建対策を実施するが効果は大きいし、困難な市民をタイムリーに救うと思います。
高いテーマを掲げるとその事業そのものの完成に力(人的にも)注がれ、本来の被災者の救済が置き去りにされがちです。大きな事業には、大きな期待(意気込み)も感じるはずです。担当する職員や関係者には、
本質はどこかにあるか?
大きな事業・行事を行うときには、感情を抑え、心を落ち着けて着手し、道理(目的の本質)を、間違えないように、常に初心に戻って実行することが大事と思います。
益城町の全世帯からのアンケートの報道がテレビで流されました。調査とは、本来地道な時間のかかる作業です。震災復興は、短期に調査を済ませ、地区地区に合ったタイムリーに実施されることを願います。
幕末の儒家・佐藤一斎の訓示録『言志四録』に、「凡そ事を為すに、意気を以てするのみの者は、理に於て毎(つね)に障碍あり」と。
高野氏の言葉ではないですが、「企画会議より一つの実践」が行政の仕事の本質と思います。各地の復興策がどんなものか、今後注目していきます。
おはようございます。夏休みも残り1週間ですが、熊本地震の被災地では、本日から2学期が始まった地域もあります。夏休み短縮、震災の影響はまだまだ色濃く残っていると感じます。
復旧から復興への動きが、2学期の始まりを起点としてより進展する気がします。益城町では、全家庭から意見を集めるアンケートを実施すると報じています。どんな意見がまとめられるか、注目します。
一昨日、天草市栖本町で開催された講演会に講師で来られた石川県羽咋市の元市役所職員の高野誠鮮氏は、講演の中で「コンサル等を活用した情報整理、あるいは報告書等を作成したが、過疎の町は増え続け、人口減少を止められなかった。私が関わった神子原地区の地域活性化策は予算60万円でしたが、地区農家の収入倍増、移住者も増え定着したい。どんな情報整理や企画会議よりも、現地の諸事情に合わせた収入増加策、移住定住の実践がなければ改善しない」と市役所職員の経験から厳しい指摘をされました。
私も、10年ほど前に宇土市の環境基本計画策定に参加しましたが、その策定に関わったコンサルの怠慢に激怒し、最初からやり直すよう厳しく意見しました。同様に、財政検証の会議でも似たようのことがあり、やり方を変える提案した経験もあります。
宇土市の環境基本計画策定、財政検証審議会を経験し、市民の意見がどこまで活用されるか、市の体面作りのアンケートや基本計画策定に1500万円〜2000万円の費用を要するコンサル料を払うより、一つの地区をモデルとして地域再建と活性化を実践して見せる方が、より効果は大きいと、高野氏の事例からも影響力は広がると考えます。
国や県の指導(助成金付き)から、体面作りのアンケートや基本計画策定に職員、充て職の市民代表による検討や会議に使うより、現場感覚の再建対策を実施するが効果は大きいし、困難な市民をタイムリーに救うと思います。
高いテーマを掲げるとその事業そのものの完成に力(人的にも)注がれ、本来の被災者の救済が置き去りにされがちです。大きな事業には、大きな期待(意気込み)も感じるはずです。担当する職員や関係者には、
本質はどこかにあるか?
大きな事業・行事を行うときには、感情を抑え、心を落ち着けて着手し、道理(目的の本質)を、間違えないように、常に初心に戻って実行することが大事と思います。
益城町の全世帯からのアンケートの報道がテレビで流されました。調査とは、本来地道な時間のかかる作業です。震災復興は、短期に調査を済ませ、地区地区に合ったタイムリーに実施されることを願います。
幕末の儒家・佐藤一斎の訓示録『言志四録』に、「凡そ事を為すに、意気を以てするのみの者は、理に於て毎(つね)に障碍あり」と。
高野氏の言葉ではないですが、「企画会議より一つの実践」が行政の仕事の本質と思います。各地の復興策がどんなものか、今後注目していきます。
Posted by ノグチ(noguchi) at
09:05
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