周りを鼓舞するスピーチ:ケネディ大統領就任演説(の一部)

2007年10月23日

周りを鼓舞するスピーチ:ケネディ大統領就任演説(の一部)

ケネディ大統領就任演説(の一部)

 先週から落合信彦著「ケネディからの伝言」を読んでいることもあるのですが、素晴らしい言葉は、再度読んでもらうのも良いかと考えて、日記に載せて行こうと思います。今日は、ケネディ大統領就任演説の一部です。


 ケネディ氏は、就任演説の中で、先ず世界の国々との関係のことを述べ、ソ連との共存の方向を示し、最後に国民に呼びかけます。その後半の抜粋を、落合信彦氏の「ケネディからの伝言」から紹介します。


ジョン・F・ケネディ氏の大統領就任演説(の一部)

「・・・建国以来、アメリカ国民は各世代ごとに祖国に対する中世をその行動で示すこを要請された。その要請に応えた若きアメリカ人たちの墓標は、世界を取り巻いている。

 今またトランペットがわれわれを呼んでいる。武器は必要としてもそれは武器をとれという呼びかけでなく、抗争の真っ只中にあろうとも戦闘への呼びかけでもない。それは行く年、来る年、゛望みの中に喜び、艱難の中に耐える゛長い夜明け前の戦い―独裁、病、貧困、そして戦争など全人類共通の敵に対する戦いのための重荷を背負えとの呼びかけである。

 これからの敵に対して北も南も東も西も含めた世界的な同盟を結ぼうではないか。全人類にとって、より実り多い生活を保障するための一大同盟の結成である。この歴史的努力に参加していただけるだろうか?
 長い世界の歴史の中で、自由というものが最大の危険にさらされているとき、それを守る役割を授けられた世代はごく少なかった。・・・(中略)・・・

 この一大事業にそそぐ我々のエネルギー、信念、献身こそが祖国とそれに仕えるすべての者たちに灯をともし、その火から発する輝きが真に世界を照らすことになるのである。

 故にわが同胞アメリカ国民よ、国家があなた方のために何をするかではなく、あなた方が国家のために何ができるかを問うてもらいたい。
 わが世界の同胞よ、アメリカがあなた方に何をするかでなはなく、共に人間の自由のために何ができるかを問うてもらいたい。

 最後に、あなた方がアメリカ市民であろうと世界の市民であろうと、われわれがあなた方に求めると同じ高い水準の強さと犠牲を、われわれにも求めてもらいたい。

 安らかな良心を唯一の確かな報酬として、歴史をわれわれの行動の究極の審判となし、神の恵みと助けを求めながらも、この地上では神のみわざはわれわれ自身の所業でなければならないことを心に刻みつつ、愛する祖国を導き前進して行こうではないか。」


 上記のスピーチが終わった瞬間に、アメリカの空気が変ったと言います。人々の顔つきまで変わり、未知なるニューフロンティアへ向けた行動が始まりました。ひとつのスピーチが、国家と国民を変えてしっまたと言われています。
 言葉の暴力で消沈させる敵対関係になるよりも、周りを鼓舞するスピーチを現代のリーダーに望みたいものです。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 21:10Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

「節義廉恥」、本物は感化し環境を創る

2007年10月23日

「節義廉恥」、本物は感化し環境を創る

 西郷隆盛の「敬天愛人」の博愛の精神は、私利私欲を抑え、高い視点と先見力にあると思います。

「節度を守って正義を重んずる心。恥を知る心。すなわち『節義廉恥』の心。これを失ったら最後、国を守る方法は全くなくなります。
 おのれの甚だしい欲望を満たすために悪を働くことを、人として゛最大の恥゛だと認識する」
~西郷南州遺訓より


 また、安岡正篤先生の本にも「節義」のことが説かれています。その前に、孟子の教えを一つ、

「為さざるあるなり、而(しこう)して後、以って為すあるべし」(「孟子」)

世の中がどうあろうと自分は、こういうことはしないのだというのが、「為さざるありなり」です。だらしのない人間の欲望や興味にまかせる生活に一つの締めくくりを与えること、節をつけること。そこで人間に「道」と言うものができる。これを義という。これを結んで、「節義」と言います。~安岡正篤「一日一言」~


 人は、環境により育つと言いますが、よの移り変わりの激しさに目を奪われ、環境の影響力を過信することが多々ありますが、現実は移り変わりの中で、一時期の威力は消えて行きます。
 しかし、存在感のある人は、世の中がどうあろうと、技術革新が進歩しようと、人の生業の本質は変らないので、本物は世がどうなろうと影響を与え続けます。西郷南州翁しかり、安岡正篤先生しかりです。
 だから、人間は偉大であるほど、立派な環境を作るのです。人間ができていないと環境に支配されてしまいます。

 周りに左右されないように、いつも自分の行動を軌道修正する心を育てるには、志を持ち「自分」を持つ師友が必要と思います。目標とする師、喧々諤々の意見を言い合える友人、知人。仲間とは良きものですが、べったりとした関係は、視野を狭めることにつながることが多々あります。
 「君子の交わりは、淡交が良い」と、故事に何度の出てきます。自己を持ち、日々向上心を持つこと、分野は違えど向上心を持つ現代の志士たちと、語り合える場を持てるとを願っています。この日記もその一つで、良き友人、良き師と会える糸口と考えています。 駄文、愚問の多いと自分で思いつつも、書き続けて皆様と意見が交わせればと思っています。

「節義廉恥」の心を忘れずに、楽しい仲間と語り続ける日々であること願っています。   

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:26Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他