恒久平和を念願した、日本国憲法(前文より)

2008年07月06日

恒久平和を念願した、日本国憲法(前文より)


 憲法は、わたしたちの暮らし方をきめているもっとも基本的な『約束』です。難しいから読み難いから、といって、読まないで放っておいて良いのでしょうか。
 以下、前文を転載します。


 日本国憲法 前文

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

 そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民が享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専従して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


(忘れては、いけないもの)
・権威は国民に由来し、福利は国民が享受する
・国際社会において名誉ある地位を占めたいと思ふ
・恒久の平和を念願し、崇高な理想を深く自覚する
・政治道徳の法則は、普遍的なものである

 日本国憲法の制定に深く関与した、白州次郎氏は、「例え与えられたものであるにしろ、良いものは良い」と、日本国憲法の意義を語ったと、自伝や検証した本で知りました。


第二章
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段しては、永久に放棄する。
② 前項の目的達成のため、陸海空軍そのたの戦力は、これを保持しない。国の交戦権は認めない。


 全国に在る、「九条を守る会」の活動は、二度と戦争を起こしてはいけないと、国民自ら戒め、世界の人々へアピールする活動と思います。そんな中、国会では自衛隊を軍隊に昇格させようとする議員団がいる。これを選挙で挙げ続ける国民は、戦禍で多くに被害を出し、不幸な歴史を残したことを忘れているかのように思います。
 恒久平和を目指した日本国憲法の精神を、今一度、読み直し未来世代へ、しっかりと伝えることが必用なように思います。

 今日は、日本国憲法をふと思い出し、一部を紹介し、みなさんの意見が聞ければ良いなと思い、書きました。



<以前の日記>
・日本国憲法の「公正」と「共生」、9条の「積極的非暴力主義」
 以前に熊本市で開催された「今こそ憲法を考えよう」
 ~身近な憲法問題~法学館・伊藤塾長 伊藤真氏
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=136246394&owner_id=2182841

・大統領の軍事支援を止めた、コスタリカの判決
 ~その判決は、一人の青年の行動から始まりました~
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=232091882&owner_id=2182841

・美しい心で、美しい国造りを目指す
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=247631043&owner_id=2182841


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞(異業種交流会)∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 日 時 2008年7月25日19:00(開場18:30)
 場 所 熊本交通センターホテル3F
 講 師 渋谷秀敏氏(熊本大学大学院自然科学研究科教授)
 テーマ 「地震・雷・火事・親父-熊本で心配すべき災害-」
*詳しい案内は、下記にアドレスを検索下さい。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=852452330&owner_id=2182841


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:05│Comments(0)平和
 
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