木内信胤先生の語録、「現代の日本とは・・」
2007年10月24日
木内信胤先生の語録、「現代の日本とは・・」
今日は、現在私が指導を受けているフューチャー500理事長の木内孝氏の父・木内信胤先生の晩年の言葉を紹介します。感銘を受けた言葉と感想を含めて書いてみました。ご一読下さい。
*木内信胤
戦前の横浜決済銀行のヨーロッパ担当。ノーベル経済学賞のハイエク博士たちが創設した、自由経済の研究者が集まる「モンペルラン協会」会員。世界経済研究所理事長。戦後の吉田首相、池田首相、佐藤首相の経済顧問。
父方祖父は、岩崎弥太郎。母方祖父は福沢諭吉、福沢諭吉の四女は母。
「人間は偉くても、堕落するものだから、その事が分かる様になっていなければならない。」(昭和60年12月12日 86歳)
(感想)色々な本を読む中で、考えて言葉短く指摘されていています。何時の世もリーダーの志が大事なのだと思います。
「この「大芝居」を見ながら、中にお入んなさい。
自分の仲間と論じあいなさい。
日本は、乱暴が聞くという事をご存じない。
戦後の荒れた世の中を見ていると、思い切った事ができる。
度胸がないと明日の事がわからない。
分からないままでやる度胸をおつけなさい。
目先の小さい事で分かる事をおやんなさい。
それを続けていれば、道は開ける。
理想がはっきり見える人なら、
道筋が分からなくても良いのよ。」
(平成元年5月9日 89歳)
(感想)
思い切って、色々な分野に飛び込み、なんでも良いから始めなさい。そうすると道は見つかると言う教えと受け止めています。
知識だけの詰め込みでもいけない、判断する見識だけでも足りない、行動が伴ってこそ知識は、陽明学の「知行合一」の理念に同じ。人間の意識で、目標とするところは、何時の時代も同じなのかもしれません。
「何故、起こったかが分からない人には、
どうすれば良いかが分かる筈がない。
何故、皆平気でいられるのか?というと、
自分の分担を決めているからです。
総合的見地で考えてる奴がいない。
私は、総合的に考えてる珍しい人ですから、
学問が人間の心を持ったものになれば良いんです。
総合的態度が必要です。
今の人は「そこは私の専門外だから分からない」という態度です。
これが駄目なんです。」(平成4年4月14日 92歳)
(感想)
私には、ドキッとする言葉です。建築の知識だけで考えることが多いことです。良い物を安く作ることばかりでは、成功(評価)しない。姉歯問題は、その代表的な事件で、安ければ良い、速く作れ、の逆効果が人の心をゆがめました。
先日、水道工事店をする従兄弟が、市の水道局の「漏水」の呼び出しで出かけた。問題はある地区だけ水道が出ない。集まった専門業者6名で知恵をしぼり、対応策を考えると3日間で、本管のバイパスを作り300万円の費用がかかると結論。
そこに来た事務職の経験しかない課長が、突然に「何か詰まっているのでは?、だめもとで水源に行こう」と言い出した。ところが、水源のタンクの中の皮膜が剥がれていた。それが、本管に流れ込み、官を詰まらせていたと言うのです。
上水道の本管に、何か詰まると考える専門業者は、まず居ないと従兄弟が話していたのが印象的でした。結局、詰まった物を取り出すのは大変でしたが、6名の作業員で半日で終わったとの事です。組合で作業員が出ているで、人件費だけで済んだそうです。
木内先生の言葉から、現代に必要な人財は、「総合的に考えてる(珍しい)人」なのかもしれません。
昨年夏に、木内信胤語録があることを知り、惹き込まれるように全部を読み、今参考にさせてもらっています。
インターネットで、「深沢賢治の世界」で検索されると行きつけます。一度検索して見てください。
*木内孝氏:元アメリカ三菱電機社長。アメリカで13年前に、「持続可能な社会を目指す」、企業家、研究者300人が集まりできたネットワーク「フューチャー500」のチェアマン。ハンブルグ生まれ。
今日は、現在私が指導を受けているフューチャー500理事長の木内孝氏の父・木内信胤先生の晩年の言葉を紹介します。感銘を受けた言葉と感想を含めて書いてみました。ご一読下さい。
*木内信胤
戦前の横浜決済銀行のヨーロッパ担当。ノーベル経済学賞のハイエク博士たちが創設した、自由経済の研究者が集まる「モンペルラン協会」会員。世界経済研究所理事長。戦後の吉田首相、池田首相、佐藤首相の経済顧問。
父方祖父は、岩崎弥太郎。母方祖父は福沢諭吉、福沢諭吉の四女は母。
「人間は偉くても、堕落するものだから、その事が分かる様になっていなければならない。」(昭和60年12月12日 86歳)
(感想)色々な本を読む中で、考えて言葉短く指摘されていています。何時の世もリーダーの志が大事なのだと思います。
「この「大芝居」を見ながら、中にお入んなさい。
自分の仲間と論じあいなさい。
日本は、乱暴が聞くという事をご存じない。
戦後の荒れた世の中を見ていると、思い切った事ができる。
度胸がないと明日の事がわからない。
分からないままでやる度胸をおつけなさい。
目先の小さい事で分かる事をおやんなさい。
それを続けていれば、道は開ける。
理想がはっきり見える人なら、
道筋が分からなくても良いのよ。」
(平成元年5月9日 89歳)
(感想)
思い切って、色々な分野に飛び込み、なんでも良いから始めなさい。そうすると道は見つかると言う教えと受け止めています。
知識だけの詰め込みでもいけない、判断する見識だけでも足りない、行動が伴ってこそ知識は、陽明学の「知行合一」の理念に同じ。人間の意識で、目標とするところは、何時の時代も同じなのかもしれません。
「何故、起こったかが分からない人には、
どうすれば良いかが分かる筈がない。
何故、皆平気でいられるのか?というと、
自分の分担を決めているからです。
総合的見地で考えてる奴がいない。
私は、総合的に考えてる珍しい人ですから、
学問が人間の心を持ったものになれば良いんです。
総合的態度が必要です。
今の人は「そこは私の専門外だから分からない」という態度です。
これが駄目なんです。」(平成4年4月14日 92歳)
(感想)
私には、ドキッとする言葉です。建築の知識だけで考えることが多いことです。良い物を安く作ることばかりでは、成功(評価)しない。姉歯問題は、その代表的な事件で、安ければ良い、速く作れ、の逆効果が人の心をゆがめました。
先日、水道工事店をする従兄弟が、市の水道局の「漏水」の呼び出しで出かけた。問題はある地区だけ水道が出ない。集まった専門業者6名で知恵をしぼり、対応策を考えると3日間で、本管のバイパスを作り300万円の費用がかかると結論。
そこに来た事務職の経験しかない課長が、突然に「何か詰まっているのでは?、だめもとで水源に行こう」と言い出した。ところが、水源のタンクの中の皮膜が剥がれていた。それが、本管に流れ込み、官を詰まらせていたと言うのです。
上水道の本管に、何か詰まると考える専門業者は、まず居ないと従兄弟が話していたのが印象的でした。結局、詰まった物を取り出すのは大変でしたが、6名の作業員で半日で終わったとの事です。組合で作業員が出ているで、人件費だけで済んだそうです。
木内先生の言葉から、現代に必要な人財は、「総合的に考えてる(珍しい)人」なのかもしれません。
昨年夏に、木内信胤語録があることを知り、惹き込まれるように全部を読み、今参考にさせてもらっています。
インターネットで、「深沢賢治の世界」で検索されると行きつけます。一度検索して見てください。
*木内孝氏:元アメリカ三菱電機社長。アメリカで13年前に、「持続可能な社会を目指す」、企業家、研究者300人が集まりできたネットワーク「フューチャー500」のチェアマン。ハンブルグ生まれ。
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
久しぶりに横井小楠記念館「四時軒」に寄りました。
<今朝の名言>さまざまな社会の出来事を非難する人がいます。政府にも、行政にも、さらに職場でも・・・
江戸時代、土佐弁は、江戸者が語ることばと区別かつかなかった。〜司馬遼太郎〜
八代亜紀さんがお亡くなりになりました。安らかにお休みください。ご冥福をお祈りいたします。
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
久しぶりに横井小楠記念館「四時軒」に寄りました。
<今朝の名言>さまざまな社会の出来事を非難する人がいます。政府にも、行政にも、さらに職場でも・・・
江戸時代、土佐弁は、江戸者が語ることばと区別かつかなかった。〜司馬遼太郎〜
八代亜紀さんがお亡くなりになりました。安らかにお休みください。ご冥福をお祈りいたします。
Posted by ノグチ(noguchi) at 04:37│Comments(0)
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