「世界平和」ケネディの遺訓、未だに実現できない世界
2009年09月25日
■鳩山首相の核廃絶演説要旨(読売新聞 - 09月25日 01:56)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=970160&media_id=20
>広島・長崎では、わずか2発の原子爆弾で20万人以上の市民の生命が奪われ、60年以上たっても放射能被害に苦しんでいる。
>世界の指導者にも、ぜひ広島・長崎を訪れて核兵器の悲惨さを心に刻んでほしい。
「世界平和」ケネディの遺訓、未だに実現できない世界
ここ数日、国連総会の各国首脳のスピーチがニュースで流れる。報道の仕方は、時間的な制限で、エッセンスしか聞けないが、46年前ある大学でのジョン・F・ケネディ大統領の卒業式でのスピーチが、全文ソ連で紹介された。このスピーチこそ、核兵器開発にブレーキをかけた世界へのメッセージとなった。
アメリカのオバマ大統領の就任演説が、本になり売れているそうだが、日本の首相の演説が本になったとあまり聞かない。この違いが何処に在るのだろうか。46年前のケネディ大統領のスピーチを、作家の落合信彦氏の著書「ケネディからの伝言」から、抜粋を紹介します。
(本文より、抜粋)
1963年6月10日、ワシントンのアメリカン大学の卒業式においてケネディは、゛平和のために戦略゛と題したスピーチを行った。マスコミはあまり関心を示さなかったが、このスピーチこそケネディの世界平和に対する情熱と信念そして哲学がおり込まれ、米ソ関係を大きく変える原動力となった。(中略)
「・・・、それはこの地上で最も重要な事柄――世界平和である。
どのような平和を私は言っているか?
どのような平和をわれわれは探求しているのか?
それはアメリカの武力によって押しつけられるパックス・アメリカーナ(アメリカの平和)ではない。そして墓場の平和でもなければ、奴隷の安全性でもない。私が言っているのは本物の平和である。それは人生が生きるに値すると思わせるような平和であり、すべての人々や国々を発展させ、夢を抱かせ、子どもたちのためにより良き生活を打ち立てさせ得る平和である。
それはアメリカ人だけのための平和ではなく全人類のための平和であり、われわれの時代だけの平和ではなくすべての時代の平和である。(中略)
平和とは理性的な人間の理性的なゴールでなければならない。平和の追求を戦争の遂行ほど劇的なものではなく、往々にして無関心という壁にぶち当たる。しかし、これほど重要かつ緊急を要する事柄はない。(中略)
そのような平和がきても、互いの利益に対立や紛争は絶えることはないかもしれない。世界平和は地域社会の平和同様、人々にその隣人を愛するよう要求はしない。しかし、互に忍耐と寛容の心をもって一緒に生きることは要求する。国家間の敵愾心は個人間のそれと同じように永遠に続かないということを、歴史は教えている。(中略)
互いの相違点が存在することは認めよう。しかし、同時に互いの共通の利益にも目を向け、相違点の解決にも努力しよう。
そして、もい今相違点を克服できないとしても、少なくとも多様性を認めるような世界を作る努力は成せる。まぜなら、最終的にはわれわれの最も基礎的な共通点は、皆この小さな惑星に住み、皆同じ空気を吸い、皆子どもたちの未来を大切に思っている。そして、皆死んでいく身なのだ」(中略)
このスピーチは、ソ連でラジオ、新聞でカット無しで紹介され、当時のソ連の人々を心を動かした。このスピーチから一月後、核実験禁止条約が米ソ英の三国の間で結ばれた。(中略)
なぜこれほどのインパクトがあったか私(落合氏)なりに分析してみたのだが、答えはその普遍性にあるのではないかと思う。スピーチに内容が時代や地域に関係なく通用すすのだ。(中略)
(以上、落合信彦著「ケネディからの伝言」)
昨日の日記に書いた、リオの環境サミットでの、セヴァン・スズキさんが、12歳で訴えた思いも、人類普遍の理念が含まれるから、人々の心を揺さぶるのだと思います。
人類は、もう直ぐ70億人になると言われる。この状況を、地球に住む一人ひとりが、未来の世代のことにも思いを馳せ、今しなければならない行動を起こさなければならないと思います。
>平和とは理性的な人間の理性的なゴール
>往々にして無関心という壁
人間の理想「平和」と、怠惰な性格「無関心」、矛盾する人間性を知り、理解し、未来世代のためにできることを、人類一人ひとりが考え、行動するしか、世界平和は実現できないと思います。
第2次世界大戦から64年、世界平和はいまだに実現していません。ジョン・F・ケネディ氏が残したメッセージを、いつか実現することができればと願います。
*参考資料:落合信彦著「ケネディからの伝言」
<コミュ>
★ジョン・F・ケネディの言葉
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1484223
<昨日の日記>
・「環境サミット」12才のスピーチと、オバマ大統領、鳩山首相の演説
<横井小楠生誕200年記念事業>
~熊本県の広報、「熊本の元気もん」~
「熊本横井小楠塾」事務局長 野口修一 で掲載中。
http://www.kininaru-k.jp/2009/back_doc/09/0924/genki.html
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=970160&media_id=20
>広島・長崎では、わずか2発の原子爆弾で20万人以上の市民の生命が奪われ、60年以上たっても放射能被害に苦しんでいる。
>世界の指導者にも、ぜひ広島・長崎を訪れて核兵器の悲惨さを心に刻んでほしい。
「世界平和」ケネディの遺訓、未だに実現できない世界
ここ数日、国連総会の各国首脳のスピーチがニュースで流れる。報道の仕方は、時間的な制限で、エッセンスしか聞けないが、46年前ある大学でのジョン・F・ケネディ大統領の卒業式でのスピーチが、全文ソ連で紹介された。このスピーチこそ、核兵器開発にブレーキをかけた世界へのメッセージとなった。
アメリカのオバマ大統領の就任演説が、本になり売れているそうだが、日本の首相の演説が本になったとあまり聞かない。この違いが何処に在るのだろうか。46年前のケネディ大統領のスピーチを、作家の落合信彦氏の著書「ケネディからの伝言」から、抜粋を紹介します。
(本文より、抜粋)
1963年6月10日、ワシントンのアメリカン大学の卒業式においてケネディは、゛平和のために戦略゛と題したスピーチを行った。マスコミはあまり関心を示さなかったが、このスピーチこそケネディの世界平和に対する情熱と信念そして哲学がおり込まれ、米ソ関係を大きく変える原動力となった。(中略)
「・・・、それはこの地上で最も重要な事柄――世界平和である。
どのような平和を私は言っているか?
どのような平和をわれわれは探求しているのか?
それはアメリカの武力によって押しつけられるパックス・アメリカーナ(アメリカの平和)ではない。そして墓場の平和でもなければ、奴隷の安全性でもない。私が言っているのは本物の平和である。それは人生が生きるに値すると思わせるような平和であり、すべての人々や国々を発展させ、夢を抱かせ、子どもたちのためにより良き生活を打ち立てさせ得る平和である。
それはアメリカ人だけのための平和ではなく全人類のための平和であり、われわれの時代だけの平和ではなくすべての時代の平和である。(中略)
平和とは理性的な人間の理性的なゴールでなければならない。平和の追求を戦争の遂行ほど劇的なものではなく、往々にして無関心という壁にぶち当たる。しかし、これほど重要かつ緊急を要する事柄はない。(中略)
そのような平和がきても、互いの利益に対立や紛争は絶えることはないかもしれない。世界平和は地域社会の平和同様、人々にその隣人を愛するよう要求はしない。しかし、互に忍耐と寛容の心をもって一緒に生きることは要求する。国家間の敵愾心は個人間のそれと同じように永遠に続かないということを、歴史は教えている。(中略)
互いの相違点が存在することは認めよう。しかし、同時に互いの共通の利益にも目を向け、相違点の解決にも努力しよう。
そして、もい今相違点を克服できないとしても、少なくとも多様性を認めるような世界を作る努力は成せる。まぜなら、最終的にはわれわれの最も基礎的な共通点は、皆この小さな惑星に住み、皆同じ空気を吸い、皆子どもたちの未来を大切に思っている。そして、皆死んでいく身なのだ」(中略)
このスピーチは、ソ連でラジオ、新聞でカット無しで紹介され、当時のソ連の人々を心を動かした。このスピーチから一月後、核実験禁止条約が米ソ英の三国の間で結ばれた。(中略)
なぜこれほどのインパクトがあったか私(落合氏)なりに分析してみたのだが、答えはその普遍性にあるのではないかと思う。スピーチに内容が時代や地域に関係なく通用すすのだ。(中略)
(以上、落合信彦著「ケネディからの伝言」)
昨日の日記に書いた、リオの環境サミットでの、セヴァン・スズキさんが、12歳で訴えた思いも、人類普遍の理念が含まれるから、人々の心を揺さぶるのだと思います。
人類は、もう直ぐ70億人になると言われる。この状況を、地球に住む一人ひとりが、未来の世代のことにも思いを馳せ、今しなければならない行動を起こさなければならないと思います。
>平和とは理性的な人間の理性的なゴール
>往々にして無関心という壁
人間の理想「平和」と、怠惰な性格「無関心」、矛盾する人間性を知り、理解し、未来世代のためにできることを、人類一人ひとりが考え、行動するしか、世界平和は実現できないと思います。
第2次世界大戦から64年、世界平和はいまだに実現していません。ジョン・F・ケネディ氏が残したメッセージを、いつか実現することができればと願います。
*参考資料:落合信彦著「ケネディからの伝言」
<コミュ>
★ジョン・F・ケネディの言葉
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1484223
<昨日の日記>
・「環境サミット」12才のスピーチと、オバマ大統領、鳩山首相の演説
<横井小楠生誕200年記念事業>
~熊本県の広報、「熊本の元気もん」~
「熊本横井小楠塾」事務局長 野口修一 で掲載中。
http://www.kininaru-k.jp/2009/back_doc/09/0924/genki.html
地元小学6年生に、太平洋戦争末期に宇土市で起こった戦闘の話した。
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<異業種交流会「秋の会」>「世界平和へ旅しよう。女性の視点で世界を見聞し伝えるセミナー
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<対立から和解へ>ニ気感応してもって相与(あいくみ)するなり。〜沢山咸『易経』〜
相手の身になって考える能力は<人間社会だけに存在するものらしい>〜40年前のSF映画『プレードランナー』〜
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<異業種交流会「秋の会」>「世界平和へ旅しよう。女性の視点で世界を見聞し伝えるセミナー
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<対立から和解へ>ニ気感応してもって相与(あいくみ)するなり。〜沢山咸『易経』〜
相手の身になって考える能力は<人間社会だけに存在するものらしい>〜40年前のSF映画『プレードランナー』〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 08:19│Comments(0)
│平和