(論語教室)両親の年を知っていますか?

2009年07月04日

(論語教室)両親の年を知っていますか?

 今日は、地元「宇土親子論語教室」に参加して来ました。教室はできて丸2年、大人10数名、こどもが15名前後で月に一回開催されています。今日は、子供たちには、言葉を大事にすることの大切さを教えた教示、

<こどもの論語教室>

子曰わく、「辞は達するのみ」

孔子先生が語れた「言葉というものは、相手にその意味を十分に伝えるようにすることこそ大切なのだ。」

小学生向けの解説書には、

 言葉は、詩でも文章でも自分の気持ちや考えを正しく分かりやすく、人に伝えることが、いちばんの目的なのです。すぐれた人になるために、ぜひとも必要なことですね。(以上、安岡定子著「こども論語塾」)

 こども論語教室では、大人も一緒に素読をして、最後、「童謡」を3曲歌うことになっています。昔懐かしい唱歌や童謡を、大きな声で歌います。

<おとなの論語教室>
 こども教室が終わり、1時間ほど大人の勉強時間も設けてあるのですが、今日は、下記の言葉を勉強しました。

・子曰わく、「父母に事(つか)えては、幾(ようやく)くに諌む。志の従わざるを見ては、又敬して違わず、労して怨みず。」

孔子先生が語れた、「父母のもし間違いがあれば、それとなしにおだやかに諌める。不幸にして聞き入れて貰えない場合には、前のように敬ってさからうことなく、父母のために骨折っても怨みには思わない」

・子曰わく、「父母の在(いま)せば、遠く遊ばず。遊ぶこと必ず方あり。」

孔子先生が語れた、「父母が生きている中は、あまり遠くへ旅しないほうがよい。やむを得ず旅に出たときは、父母に心配をかけないように心掛けることだ。」

・子曰わく、「父母の年は、知らざる可(べ)からざるなり。一は即ち以て喜び、一は即ち以て懼(おそ)れる」

孔子先生が語れた、「父母の年は、忘れてはならない。一方では達者で長生きしていることを喜び、一報では、老い先の短いことを心配する。
  (以上、伊與田覚訳著「仮名論語」より) 

 塾長の解説や、参加者の意見を聞きながら、年をいくらとっても学ぶことの大切さを痛切に感じるのですが、日々の言動・態度の至らなさを思いつつも、ついついつっけんどんに語ってしまいます。

 「辞は達するのみ」

態度も含め、言葉を慎重に選び、丁寧に語ることの大切さを考えた、今日の論語教室でした。

*参考資料:伊與田覚訳著「仮名論語」、安岡定子著「こども論語塾」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 18:55│Comments(0)偉人
 
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