正しい道を進んでいこうとすれば、絶対に争いを避けることはできない。
2014年01月10日
正しい道を進んでいこうとすれば、絶対に争いを避けることはできない。
おはようございます。今朝は、全国的に冷えていますし、世界的に寒波が広がっているようです。アメリカでは、厳しい寒波で多くの死者も出ていると聞きます。寒い今年の冬、産業界に悪影響にならなければ、と心配をします。
昨夜の横井小楠テーマの句会で詠んだ「彼の地から 思い伝える 文と種」ですが、横井小楠は甥の佐平太の手紙を受けた翌年、凶刃により暗殺をされます。その4年後西郷隆盛は政策論争で敗れ、政府主流派と袂を分かち下野しました。さらに、その4年後、日本最後の国内戦争「西南戦争」が、西郷隆盛を総大将に起こされた。
明治政府の士農工商制度の廃止から、武士の失業対策の遅れもあり、戦争は避けられない機運があり、新政府は情報戦の準備を着実に進め、鹿児島の情報は逐次、東京へ「電信」を使い、伝達されていた。争いに勝つには、時期が大事と言われるが、西南戦争の時期が早かったか、遅かったは、歴史に“もし”はありませんが、もし西郷隆盛が勝利し政府に復帰したら、大きく違った政治がなされたように思います。
また、明治政府から下野した偉人の一人が、渋沢栄一ですが、「論語とそろばん」を掲げて経済活性化を進めた。あまりにも殖産興業を進めたせいで、足尾鉱毒事件の反対運動では、企業側の主張を支持している。ここは、受け入れがたいところだがあるが、当時の状況がどうだったか、私も「田中正造研究会」で勉強しているところです。
西南戦争や足尾鉱毒事件もそうだが、“正しい”と思うことがあれば、主義主張の中で、意見の相違が出てくる。信念を持てば、争いが起こる。
渋沢栄一は、次にように語ったそうです。(本郷陽二著『渋沢栄一 巨人の名語録』から、以下抜粋)
世の中には、争わない人ほど優れた人格の持ち主と考える風潮がある。しかし、渋沢はこれに反論する。「あくまでも正しい道を進んで行こうとすれば、絶対に争いを避けることはできないものだ。なんとしてでも争いを避けようとすれば、善が悪に負けてことになり、正義が行われなくなってしまう」・・・・
人間、「これだけは譲れない」、というところがあって欲しい。昨日の大学の講義で紹介した法学者で犯罪学者のニイス・クリスティ氏は、第二次世界大戦でナチスドイツが、ノルウェーでの行った捕虜殺害に、温厚なノルウェー人が加担していたことにショックを受け、学生だったクリスティ氏は、捕虜殺害に関わった元看守にヒヤリングをして行った。
クリスティ氏は、その調査から、論文をまとめノルウェー政府へ犯罪者の厳罰化を変える提案を出し、大変な論争を展開し、犯罪を生みにくい社会制度や刑務所改革に取り組んできた。歴史の検証と、世界の刑務所の状態、犯罪者の背景を調査した。その結果、ノルウェーは、幸福な国ランキングで、常にトップクラスにある。一人の法学者の信念が、国を変え、社会を安心安全な国へ変えている。
日本やアメリカは、刑の厳罰化が進んでいる。ノルウェーとに違いを知ってもらうため、本日は書きました。ご意見をいただければありがたいです。
おはようございます。今朝は、全国的に冷えていますし、世界的に寒波が広がっているようです。アメリカでは、厳しい寒波で多くの死者も出ていると聞きます。寒い今年の冬、産業界に悪影響にならなければ、と心配をします。
昨夜の横井小楠テーマの句会で詠んだ「彼の地から 思い伝える 文と種」ですが、横井小楠は甥の佐平太の手紙を受けた翌年、凶刃により暗殺をされます。その4年後西郷隆盛は政策論争で敗れ、政府主流派と袂を分かち下野しました。さらに、その4年後、日本最後の国内戦争「西南戦争」が、西郷隆盛を総大将に起こされた。
明治政府の士農工商制度の廃止から、武士の失業対策の遅れもあり、戦争は避けられない機運があり、新政府は情報戦の準備を着実に進め、鹿児島の情報は逐次、東京へ「電信」を使い、伝達されていた。争いに勝つには、時期が大事と言われるが、西南戦争の時期が早かったか、遅かったは、歴史に“もし”はありませんが、もし西郷隆盛が勝利し政府に復帰したら、大きく違った政治がなされたように思います。
また、明治政府から下野した偉人の一人が、渋沢栄一ですが、「論語とそろばん」を掲げて経済活性化を進めた。あまりにも殖産興業を進めたせいで、足尾鉱毒事件の反対運動では、企業側の主張を支持している。ここは、受け入れがたいところだがあるが、当時の状況がどうだったか、私も「田中正造研究会」で勉強しているところです。
西南戦争や足尾鉱毒事件もそうだが、“正しい”と思うことがあれば、主義主張の中で、意見の相違が出てくる。信念を持てば、争いが起こる。
渋沢栄一は、次にように語ったそうです。(本郷陽二著『渋沢栄一 巨人の名語録』から、以下抜粋)
世の中には、争わない人ほど優れた人格の持ち主と考える風潮がある。しかし、渋沢はこれに反論する。「あくまでも正しい道を進んで行こうとすれば、絶対に争いを避けることはできないものだ。なんとしてでも争いを避けようとすれば、善が悪に負けてことになり、正義が行われなくなってしまう」・・・・
人間、「これだけは譲れない」、というところがあって欲しい。昨日の大学の講義で紹介した法学者で犯罪学者のニイス・クリスティ氏は、第二次世界大戦でナチスドイツが、ノルウェーでの行った捕虜殺害に、温厚なノルウェー人が加担していたことにショックを受け、学生だったクリスティ氏は、捕虜殺害に関わった元看守にヒヤリングをして行った。
クリスティ氏は、その調査から、論文をまとめノルウェー政府へ犯罪者の厳罰化を変える提案を出し、大変な論争を展開し、犯罪を生みにくい社会制度や刑務所改革に取り組んできた。歴史の検証と、世界の刑務所の状態、犯罪者の背景を調査した。その結果、ノルウェーは、幸福な国ランキングで、常にトップクラスにある。一人の法学者の信念が、国を変え、社会を安心安全な国へ変えている。
日本やアメリカは、刑の厳罰化が進んでいる。ノルウェーとに違いを知ってもらうため、本日は書きました。ご意見をいただければありがたいです。