「時、人を待たず、光陰惜むべし」仕事の継続こそ成長につながる

2012年09月25日

「時、人を待たず、光陰惜むべし」日々の仕事の継続こそ成長につながる。

おはようございます。日本晴れの熊本ですが、朝はだいぶ冷え込みました。
さて、私は11月23日~12月10日の薩長同盟ウォークに賛同し、数日同行しようと思い立ち、8月の初めから歩き始めました。最近は、散歩の後に清清しさもありますが、朝食が美味しく頂けるのはうれしいものです。

朝の読書で、鎌田繁雄著『己に克つ生き方』の末尾の法に、冒頭の一文を見つけました。私どもは、「光陰矢のごとし」が一般的な記憶ですが、これも良いなと思います。項のテーマは「救いは精進にあり」です。本からおもしろい経文の解説がありました。

(以下、抜粋)
 『五王経』に、人生長くて百歳、百年ぐらいのもの。その五十年間は夜を送っており、五年間は酒に酔っており、あるいは、病気になって、ほとんど何も分からずに暮らしていいます。そして、十五年間は少年で、世の中のことはわからない。また年をとり、八十歳を過ぎると老化がすすんで、気力も衰えて来ます。そうなると、八十歳から百歳までに二十年間は、はたらける時ではありません。私たちが本当に働いて社会のためにつくすことができるの年限は、十年くらいと考えると、おそろしい。(中略)

「汝ら比丘、もし勤めて精進せば、すなわち事難きことなし。この故に汝ら比丘、まさに勤めて精進すべし。たとえば小水常に流るるときは、すなわちよく石を穿つが如し」(明詮『遺教経』)

中国古典の中にも「流水腐らず」の言葉があります。流れる水は腐らない。水が淀むと、いつかは腐ってしまいます。腐った水の中では魚も棲むことができません。「流水腐らず」は中国医学の音場になっています。人間の肉体も、精神も、たえず、流水の状態にしておくことが必要と教えています。
(以上、『己に克つ生き方』より)

私たちにような凡人は、新しい健康法、健康器具が出ると飛びつくが、なかなか続かないのが現実です。一月、二月くらいは、どうにか続くが、1年、2年となると、つい言い訳、出来ない理由を作って、止めているのがこれまででした。「継続力は力なり」、継続すると、そこに新しい境地が開けると先人が語っています。

本に「(禅宗の悟り)たえず精神をある一点に集中させながら、自分をみつめて何かを求めていく、そういう求めていく中に、救いがある」とありました。

阪急の創業者の小林一三氏の訓示を思い出しました。

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」。

今日与えられた仕事に、懸命に取り組みたいと思います。

*参考資料:鎌田繁雄著『己に克つ生き方』   

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:01Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他