「奉仕の精神を基本に」~笹山義弘・鹿児島県加治木町長~

2008年06月18日

「奉仕の精神を基本に」~笹山義弘・鹿児島県加治木町長~

~オール加治木町という意識~
 「行政をゾウにたとえるなら、住民からの『しっぽに伝えたが役場は何もやってく
れない』との不満に『その所管は鼻の先だから』と返しても納得はしてくれない。オ
ール加治木町という意識が必要だ」―。鹿児島県加治木町(2万2500人)の笹山
義弘町長(ささやま・よしひろ=55)は、職員にこう心得を説く。

~公務員は公僕で住民に奉仕するのが基本~
 民間出身の笹山町長の考えの根底にあるのは、今でも活動に携わるロータリークラ
ブの奉仕精神だ。2006年12月の就任時には、「公務員は公僕で住民に奉仕する
のが基本。まず、自分たちの立場を見詰め直そう」と職員に呼び掛けた。就任1年半、
職員は変わりつつあるという。

~合併とコミュニティー活性化~
 同町は姶良、蒲生の2町とともに、2010年3月までの新市誕生を目標に今秋、
法定合併協議会を設立する予定だ。加治木町は新市の中で埋没しないよう、地域コミ
ュニティーをどのように活性化するかについて検討を進めている。

~小学校基本単位とする校区公民館制度の導入~
 現在、5小学校を基本単位とする校区公民館制度の導入によって、住民の声を行政に反映させるシステムの構築を検討している。
 システム構築には「自治会の再編および強化が必要だ」と笹山町長。「100ぐら
いの自治会に再編し、それを五つの校区につなげていければ、合併後も自分たちの意
見が行政に反映できるシステムが出来上がる」とみている。
(時事通信社 官庁速報ヘッドラインメール2008/06/17)

(感 想)
・オール加治木町という意識
 くまもと弁で言いますと、「いっそで、地域を盛り上げる」

・公務員は公僕で住民に奉仕するのが基本
 古代からの常識=良識のはずなのに、公務員に利己が目立つ今日このごろ

・小学校単位とする校区公民館制度
 生活圏とは何か(何処か)が、問われているように思います。

~自分たちの意見が行政に反映できるシステム~
それぞれの地域の実情に合わせた自治が求められる時代と思います。
よそと違って良い。でも、すばらしい地域を作ることだ大事と思います。


―――――――――――――――――――――――
<今週の名言>~月刊『致知』2008年5月号~

   太宗(唐の皇帝)は絶対に
   部下に責任を求めません。
   すべて自分の責任で受け止めている。

   これはいまの世の中のトップリーダーが
   一番心しなければならないことだと思います。

   渡部昇一(上智大学名誉教授)
 
             


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:02│Comments(0)政治問題(地方)
 
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