猪瀬東京都知事は、トルコの親日の歴史を知っているのか疑問

2013年05月03日

猪瀬東京都知事は、トルコの親日の歴史を知っているのか疑問

トルコは、120年前の軍艦エルトゥールル号の遭難で、島民の勇気ある救助活動と親切な看護、更に明治政府の対応を、現在も小学校の教科書に綴り、語り継いでいる。その歴史の史実をとても大切にしてきた。猪瀬東京都知事は、この日本とトルコとの絆を知っているか、疑問でならない。

軍艦エルトゥールル号 遭難から親日国トルコになった。そこには、日本人の心がつまっている。

〈エルトゥールル号遭難事件〉
串本近海で台風につかまったエルトゥールル号は 1890 年 9 月 16 日に岩礁に衝突、沈没した。遭難事故からわずか 69 人の命が救われ、オスマン提督を含むその他の乗組員は犠牲となった。

串本の地域の住民が被害者の救済にあたり、親身になって介抱した。山田寅次郎という人物は、犠牲者とその家族たち送る義捐金を募った。集められた義捐金はこの人物によって、ときのオスマン帝国のスルタンに手渡されたのである。一命を取り留めた 69 人の乗組員たちは明治天皇の意向により、「比叡」と「金剛」の両軍艦でイスタンブルまで送り届けられた。

軍艦エルトゥールル号の悲劇の結末はトルコと日本の民衆の距離を近づけることとなった。
ートルコ大使館HPよりー
http://www.turkey.jp/jp/ertugrulfrigateJP.htm

今回の猪瀬氏の発言は、残念でなりません。明治の田舎の日本人がトルコ人を救った。もし当時の方が聞いたら、猪瀬氏のような発言はとても落胆するはずです。

オリンピックは、世界から紛争を無くすことも目的にあったと思います。それが、敵を作るような発言をしては、オリンピック誘致にはマイナスしか残らない。オリンピック招致運動をしながら、互いの国が切磋琢磨し、より平和な世界になるように互いの国を尊敬できるようにならなければいけないと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 23:37│Comments(0)国際関係
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