大人は行動で『幸せ』の意味をどう伝えるか

2008年02月01日

大人は行動で『幸せ』の意味をどう伝えるか

 私は、過去7年間小中学校PTAに関わって来ました。今、地元中学校の「学校評議委員」なる役をもらい、現職校長と教頭を学校を評価する会議が、年に3回あります。私が学校に行けるには、運動会、文化祭程度で、自分の子どもが学校へ行くころからする、格段に減りました。

 メンバーは、地元の郵便局長(元PTA会長)と、民生委員(児童担当)ですが、3人とも保護者を卒業しては、なかなか中学校へ行くこと(行けること)なく、果たして評議員として役に立つのだろうと思います。

 今年度、2度目の評議委員会は、新年会を兼ねたもので、「高校受験の現状」を聞き終わりでした。学校は、社会と同じで、順調な企業や活発な市民運動で動く人は心配ないのです。学校で問題なのは、家庭事情や或いは心の問題で、なかなか学校に馴染めない、あるいは本人自身が元気がない、友人と交流がないなどの、気になる生徒をどうするかにあるのではと思います。

 その心配をするような話題は、なかなか外へ出さない、出したくないのが現実のようで、上からの評価にぴりぴりする幹部職員の注意事項は、問題行動を起す生徒の現状報告無しが、どこの公立学校の仕事になっているように感じます。



■学校関係者評価委員会 設置へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=397187&media_id=2



 私の考えは、学校現場の外部評価も必要かもしれませんが、要は教育者の志に問題が在るし、その学校へ子どもをやる親たちに問題があるのではと感じます。

 私の(地域の)親たちが、「あのじーさんの孫か」、「あのばーさんの孫か」とぼそっと言葉(陰口)が漏れることがあります。また、親を見れば子が分かる、子を見れば親が誰か分かると、地域の先輩に聞くことが多々あるのですが、「子は、親を見て育つし、真似をして人生をなぞる」と言いますから、要は親が何を考え行動しているが、子どもの大きな指針になると思います。

 PTAとは、「親と教師の会」の意味だそうですが、最近その親が、教師が、不祥事を起こし続けていれば、子どもも「未来への不安」を持つのは仕方ないと思います。教育を学校頼りでなく、家庭が中心の教育に、今後変えて良くことが重要にになると言うと、「仕事が忙しくてそんなことができない」とこぼすと思います。
 その答えを2,500年前の諺に、教えがありました。

 わが家も、子育て第3ステージに入りつつありますが、2,500年前の孔子に教えを集めた「礼記」に、次に一説があります。

 有能が官僚で学者の夫が、子どもの教育(学習)を見ないのを嘆き、妻が「あなたは、子供たちに何も教えない」と、夫に詰め寄ると、夫の答えは、「私は毎日教えている」だったと言います。

 要は、父の生活その者が教育であり、大人とはどんなことをするのか、そのために何を少年時代にするのかを、子どもが気付き考え、日々の行動に移して行くかは、気づいた子どもの問題という事になりました。

 現代は、マニュアル社会と言いますが、決まりきった仕事「ルーティン・ワーク」の仕事であれば、大量教育制度で良いのでしょうが、現代の大人社会は、変化とスピードが日々加速する現実を理解したくない大人の成熟感が、子どもを「努力型人間」から「マニュアル社会」決めきり、知識こそ収益につながると思い込んでいる、マニュアル社会人(大人、保護者)が増えて来ていると、PTA活動でも、色々な大人の集まりでも感じます。

 最年少で将棋七冠を勝ち取った、羽生善治氏の著書に次の言葉がありました。

「才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである」

と本の末尾のテーマ「成功するまで、やり続ける情熱」のような大人が、行動で示し、周りに居るかで、人生に大きな影響を与えると思います。そして、次の言葉も大きく心に残りました。
 
「勉強ができないからという理由で餓死をした人は世界にいない。」

また将棋は、学歴社会とは全く違う世界です。

要は人生、自分にあった世界をどう見つけるか、どう出会えるかにかかっていると思います。幸福の意味を、故事から学びました。

幸:生まれ持った(受け継いだ)幸せ

福:後天的に努力し、人間的な魅力を磨き、徳を備えた豊かさ

みなさんは何処を目指しているのでしょうか?
考える機会になれば幸いです。



・今の時代を考える「コミュ」
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=1217119


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Posted by ノグチ(noguchi) at 23:50│Comments(0)教育問題
 
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