議員報酬「日給制」に、福島県矢祭町議会

2007年12月22日

議員報酬「日給制」に、福島県矢祭町議会
~町を変えるのは、住民の選挙行動から~

「合併しない宣言」をして、独自路線を先導する福島県矢祭町の町議会は、議員報酬を現在の月給制から、議会出席などの活動に対する日給制に変更する議決をした。町の年間予算で1%をしめる議員報酬が、約三分の一に減る事になるそうです。矢祭町議会では、既に、政務調査費や交通費の支給もないそうです。

ヨーロッパやアメリカの自治先進地では、議会は週1回、夕方からの開催なので、自分の仕事を終えて参加する為に、報酬は矢祭町式に日給制換算の計算程度の報酬だそうです。日本の地方の小さな自治体議員ですら、月給、ボーナス、政務調査費、交通費をだしていますが、その額はとんでもない金額になります。年に数回の議会ですが、計算すると日給が10万円を越える議員もいるとか、議会答弁を見る限り、その対価に値する議論があるか疑わしいものです。

時々議会傍聴に行くのですが、地元自治体議会では、任期4年間に全く質問の無い議員もいるようです。陳情活動は、区長や各種団体、嘱託会等で意見が上がっている現状を見るに、これだけの議員数いるのかと、活動対価に到底及ばない議員気質の凋落は、選挙民の責任の重大さを感じます。 

議員は、「出たい人」よりも、「出したい人」を出し、議員報酬は現在の半分、あるいは三分の一にして、逆に議員を増やすことが必要ではと最近感じます。そして女性議員は、必ず3分の一以上を確保できるような仕組みも必要と思います。多用な視点が議会に必要ですし、手柄ばかり考える利権議員や、質問しない古参議員には、投票しないような市民検証活動が広いがることも必要と思います。

今回の矢祭町の試みに、疲弊する市町村財政の最初に「議会刷新」の気運が出てくると良いなと思います。変えるのは、市民の行動です。「出たい人」より「出したい人」を議会へ送り込み、矢祭町のように市民の手で行財政改革を断行する意識を、選挙で変えることが重要と思います。

持続可能な地域は、市民の投票が大きく影響します。


今日、熊本で活躍するフェアトレード活動グループの15周年の催しに妻と出かけました。このフェトレードでは、お金が投票券。途上国も先進国にも善い影響を及ぼす「Win Win」の公正な貿易がフェトレードです。

企業にも同じ事が言えます。これから人々は、環境に配慮し、社会貢献する企業を応援するためにお金を支払う行動が広がると思っています。投票も購買も、市民の意識レベルが大きく影響します。地域を悪くするのも市民、良くするのも市民です。

気付いた市民が行動を起すと、地域も市民も「Win Win」のまちづくりを目指して、゛まち゛は変わって行くはずです。矢祭町の改革に注目をしています。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 00:17│Comments(0)政治問題(地方)
 
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