(中国経済)人民元切り上げへ、G20前に批判封じる狙い

2010年06月21日

(中国経済)人民元切り上げへ、G20前に批判封じる狙い

■人民元切り上げへ、G20前に批判封じる狙い(読売新聞 - 06月20日 01:48)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1248759&media_id=20

>中国が、人民元相場の切り上げ再開を視野に入れた談話を発表したのは、26日から開かれる主要20か国・地域(G20)サミット(首脳会議)で人民元問題が主要議題になる可能性が高まる中、改革姿勢を示すことで批判を未然に封じ込める狙いがある。

>また、G20サミットの議長国であるカナダの政府高官が18日、人民元が主要議題になる見通しを示し、G20を前に“中国包囲網”が急速に広がりつつある。

>一方、中国の通貨当局は、人民元相場維持のため、ドル買い・人民元売りの介入を続けており、介入で放出された人民元が市場にだぶつき、不動産バブルやインフレ懸念などの副作用も顕著になっている。問題が深刻化する前に、緩やかな切り上げによる軟着陸を図る意味もあると見られる。

>中国紙「経済参考報」によると、業界の調査では、短期間に人民元が3%上昇した場合、自動車や家電、携帯電話などのメーカーの利益が3~5割減少するとの予想もあり、農村出身の工場労働者の大量失業など、深刻な国内不安を抱えかねないからだ。


 中国の高度成長は、日本の辿ってきた道を、登っているように思います。
 日本は、かつて1ドル360円でした。それから、308円。次が220円?(記憶がさだかでない)。そして、変動相場に向う「プラザ合意」から、ドンドン円が上昇し、現在は90円~110円 の間を上下する状況です。

・わが家のプラザ合意ショック
 私は、プラザ合意を強烈に覚えているは、新婚旅行中にこの会議があり、帰って来た時50円近く円が高くなっていました。記念ではないですが、その時のドル紙幣が数枚残っています。

・円切り上げで、日本経済は変革してきた
 貿易を中心に拡大して来た日本は、「円=ドル」レートで、大きな不況期を何度も体験し、経済力を高め、製造場所も海外へ移転したりしながら、国民総生産を維持・拡大してきました。

・地方と東京の格差が広がる
 地方の仕事は、なかなか厳しいものがありますが、東京のメガロポリスかは、益々拡大をしています。先日行った東京の築地界隈のここ10数年の開発は、目を見張るものがあると、案内をしてくれた友人が話していました。

・日本、中国を中心とするアジア経済
 日本の景気は、中国を中心とするアジア経済に緊密な関係があります。一時的であれ、人民元切り上げの影響は、確実に日本経済の影響をあたえることは間違いないと思います。

・東アジア旅行予定者は注意
 私のようにプラザ合意ショックにならないように、新婚旅行を「人民元」に関わる地域に行く予定の人は、「円=人民元」ではなくて、「円=ドル」の関係のところへ出かけるか、予定を見合わせた良いように思います。
どうしても行く予定の人は、「切り上げ時期はいつか?」、金融の専門家にお聞きして対策をすることも大事かと思います。。

>短期間に人民元が3%上昇した場合、メーカーの利益が3~5割減少するとの予想もあり

・中国は、日本のバブル処理を参考に
 日本のバブル処理は、不動産投資への規制が、大きな不手際を起こし、急速に経済を下降に転じさせました。そのようなことがないように、世界経済でGDPが世界2位になった中国の行動は、対岸の出来事と見過ごす事ができないと思っています。

・政府の対応に注目
 中国は、G20対策でしょうが、米国も日本も、今回の人民元切り上げで、自国経済の動向にどう影響するか、緊張感を持って政府は対応して欲しいと願うばかりです。
 
 経済に深い知識の無い私にも解かるように、どなたか、今回の人民元切り上げで、日本にどんな影響が起こるか、予想される事をご説明いただけるとありがたいです。よろしくお願します。


<以前の日記>
・「センス・オブ・ワンダー(不思議さに目をみはる感性)」-レイチャル・カーソン-
http://noguchi.otemo-yan.net/e327608.html
・日本の若者は、英語を学び、外に出る。これが重要だ。<ダライ・ラマ>
http://noguchi.otemo-yan.net/e327308.html


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:52│Comments(0)国際関係
 
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