<政務調査費訴訟ニュース>熊本市議会控訴断念、宮崎市議会不正
2010年04月16日
<政務調査費訴訟ニュース>熊本市議会控訴断念、宮崎市議会の不正
九州の政治疑惑、政務調査費問題関連ニュースから、
■政務調査費訴訟、熊本市が控訴を断念…長期化懸念 市議ら12人、返還へ
熊本市が2005年度に市議に支給した政務調査費を巡る訴訟で、熊本市は9日、当時の市議12人に計約480万円の返還を求めるよう幸山政史市長に命じた3月26日の熊本地裁判決を受け入れ、控訴しない方針を明らかにした。12人も返還請求に応じるとみられる。
市議ら12人は、裁判上の「補助参加人」として控訴する権限があるが、裁判が長期化する可能性があることなどから控訴を断念。市長も同じ意向を示した。
原告らは9日、「控訴断念は評価できるが、市民感覚からすれば当然の判断だ。判決の内容を踏まえ、具体的な使途基準の指針作りに反映させるべき」との声明を出した。(2010年4月10日 読売新聞)
■宮崎市議会の政務調査費不正、架空視察も浮上
4議員による屋久島視察の報告書。2議員の妻が私費で同行していた 宮崎市議会の政務調査費不正使用問題で、市議会は混迷の度合いを深めている。議員が妻を同伴して北海道旅行をした際に費用を政調費で処理したとされるほか、別の議員による北海道視察なども実際には行っていなかった事実が浮上。市議会は特別委員会を設け、元議員ら3人を参考人招致して真相を究明する方針だが、「悪者扱いされて不愉快」と反発を強める現職議員もおり、事態収束への道筋は見えない。
これまでに明らかになったのは、日野輝生、田嶋浩二の両議員(いずれも3月8日に辞職)による疑惑だ。
2人が所属していた会派「市政同志会」の政務調査費収支報告書によると、2人は2007年7月19日から21日まで、北海道の旭山動物園などを視察し、計38万7720円が政調費で支出されたとされる。しかし、実際には日野氏が妻と北海道を訪れ、会派の出納責任者だった田嶋氏は視察に行かず、名義を貸していた。
田嶋氏は取材に対して、別の視察2件の架空処理も認めた。同年6月5日から3日間の那覇市視察(8万8500円)、同年11月1日から3日間の北海道稚内市視察(18万6010円)について、費用を政務調査費収支報告書に添付した「調査研究旅費及び調査旅費実績報告書」にそれぞれ計上した。
田嶋氏は「事業計画はいつも視察前に作っていた。この3件は政調費から支出されていない」と説明するが、詳細は不明だ。
◇
視察に妻が同行したが、政調費は使用していない――。こうしたケースが妥当なのか。新たな問題も浮かび上がっている。
田嶋氏と、金丸万寿雄議員(市政同志会)、日高義幸議員(同)、川口美記夫議員(市民みやざき)は05年2月9日から3日間、政調費32万4820円を使って屋久島(鹿児島県)を視察。金丸、日高氏はその際、妻を同伴した。
両氏は「妻の旅費は自分で出した。政調費は使っていない」と説明し、出納責任者だった田嶋氏も「その通り」と証言する。
金丸氏は「『どうせ行くなら妻も一緒に』ということだったと思う。軽率だったかもしれない」と述懐。日高氏は「教育や福祉、財政の視察だったら連れていかない。観光視察であり、女性のシビアな目で見てもらおうと思った。軽率とは考えていない」と説明する。
市議会事務局によると、議員視察に家族を私費で同行させることを禁じる規定はない。だが、議会関係者は「法的な問題はないだろうが、市民の理解が得られるのか」と懐疑的。市議の一人は「視察の効果を高められる。私費で家族を同伴させるのは、悪いとは言えない」と見る。同市議会内では、ほかにも同種の事例はあるという。(2010年4月3日 読売新聞)
(以上、読売Webより)
市民が、地方議会の活動に関心を持ち続けることが大事と思います。
「追記」
■虚偽視察新たに3件 宮崎市議会政調費120万円支出
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100416-OYT8T00059.htm?from=nwlb
宮崎市議会の政務調査費不正支出問題で、最大会派「市政同志会」の出納責任者だった田嶋浩二・元議員(3月8日に議員辞職)が15日、市議会の政調費特別委員会に参考人として出席した。2005~06年度に計3件の虚偽視察を同会派の政調費収支報告書に計上し、計約120万円の支出を受けたことを明らかにした。
3件は、報告書によると、〈1〉05年11月30日~12月2日 金丸万寿雄、日高義人両議員の那覇市などの視察(22万6400円)〈2〉06年5月18日~20日 田嶋、日高、金丸氏の栃木県宇都宮市などの視察(33万8550円)〈3〉同年12月21日~23日 日野輝生・元議員、川口美記夫議員、金丸氏の北海道旭川市などの視察(62万40円)――で、計118万4990円。
(以上、読売Webより)
九州の政治疑惑、政務調査費問題関連ニュースから、
■政務調査費訴訟、熊本市が控訴を断念…長期化懸念 市議ら12人、返還へ
熊本市が2005年度に市議に支給した政務調査費を巡る訴訟で、熊本市は9日、当時の市議12人に計約480万円の返還を求めるよう幸山政史市長に命じた3月26日の熊本地裁判決を受け入れ、控訴しない方針を明らかにした。12人も返還請求に応じるとみられる。
市議ら12人は、裁判上の「補助参加人」として控訴する権限があるが、裁判が長期化する可能性があることなどから控訴を断念。市長も同じ意向を示した。
原告らは9日、「控訴断念は評価できるが、市民感覚からすれば当然の判断だ。判決の内容を踏まえ、具体的な使途基準の指針作りに反映させるべき」との声明を出した。(2010年4月10日 読売新聞)
■宮崎市議会の政務調査費不正、架空視察も浮上
4議員による屋久島視察の報告書。2議員の妻が私費で同行していた 宮崎市議会の政務調査費不正使用問題で、市議会は混迷の度合いを深めている。議員が妻を同伴して北海道旅行をした際に費用を政調費で処理したとされるほか、別の議員による北海道視察なども実際には行っていなかった事実が浮上。市議会は特別委員会を設け、元議員ら3人を参考人招致して真相を究明する方針だが、「悪者扱いされて不愉快」と反発を強める現職議員もおり、事態収束への道筋は見えない。
これまでに明らかになったのは、日野輝生、田嶋浩二の両議員(いずれも3月8日に辞職)による疑惑だ。
2人が所属していた会派「市政同志会」の政務調査費収支報告書によると、2人は2007年7月19日から21日まで、北海道の旭山動物園などを視察し、計38万7720円が政調費で支出されたとされる。しかし、実際には日野氏が妻と北海道を訪れ、会派の出納責任者だった田嶋氏は視察に行かず、名義を貸していた。
田嶋氏は取材に対して、別の視察2件の架空処理も認めた。同年6月5日から3日間の那覇市視察(8万8500円)、同年11月1日から3日間の北海道稚内市視察(18万6010円)について、費用を政務調査費収支報告書に添付した「調査研究旅費及び調査旅費実績報告書」にそれぞれ計上した。
田嶋氏は「事業計画はいつも視察前に作っていた。この3件は政調費から支出されていない」と説明するが、詳細は不明だ。
◇
視察に妻が同行したが、政調費は使用していない――。こうしたケースが妥当なのか。新たな問題も浮かび上がっている。
田嶋氏と、金丸万寿雄議員(市政同志会)、日高義幸議員(同)、川口美記夫議員(市民みやざき)は05年2月9日から3日間、政調費32万4820円を使って屋久島(鹿児島県)を視察。金丸、日高氏はその際、妻を同伴した。
両氏は「妻の旅費は自分で出した。政調費は使っていない」と説明し、出納責任者だった田嶋氏も「その通り」と証言する。
金丸氏は「『どうせ行くなら妻も一緒に』ということだったと思う。軽率だったかもしれない」と述懐。日高氏は「教育や福祉、財政の視察だったら連れていかない。観光視察であり、女性のシビアな目で見てもらおうと思った。軽率とは考えていない」と説明する。
市議会事務局によると、議員視察に家族を私費で同行させることを禁じる規定はない。だが、議会関係者は「法的な問題はないだろうが、市民の理解が得られるのか」と懐疑的。市議の一人は「視察の効果を高められる。私費で家族を同伴させるのは、悪いとは言えない」と見る。同市議会内では、ほかにも同種の事例はあるという。(2010年4月3日 読売新聞)
(以上、読売Webより)
市民が、地方議会の活動に関心を持ち続けることが大事と思います。
「追記」
■虚偽視察新たに3件 宮崎市議会政調費120万円支出
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100416-OYT8T00059.htm?from=nwlb
宮崎市議会の政務調査費不正支出問題で、最大会派「市政同志会」の出納責任者だった田嶋浩二・元議員(3月8日に議員辞職)が15日、市議会の政調費特別委員会に参考人として出席した。2005~06年度に計3件の虚偽視察を同会派の政調費収支報告書に計上し、計約120万円の支出を受けたことを明らかにした。
3件は、報告書によると、〈1〉05年11月30日~12月2日 金丸万寿雄、日高義人両議員の那覇市などの視察(22万6400円)〈2〉06年5月18日~20日 田嶋、日高、金丸氏の栃木県宇都宮市などの視察(33万8550円)〈3〉同年12月21日~23日 日野輝生・元議員、川口美記夫議員、金丸氏の北海道旭川市などの視察(62万40円)――で、計118万4990円。
(以上、読売Webより)
<地方議会の活性化>多様な人々との交わり(意見交換)には、広い場所が必要となる。
宇土市で女性のリーダー育成が令和7年度から始まります。
<豊かさの条件>いつの時代にも人間社会は共同体的な部分を残さなければ、社会基盤の安定を欠く。
政治家の市長と、政治家の市議との活動の比較を指摘した、素晴らしい質問と思います。
熊日宇土市局長の古東竜之介さんの選挙についての記事に、23歳の記者として、若者としての意見。
藩主が自ら思い切った贅肉落しを行う。鍋釜(官僚)を頑強に鋳る(育成する)ことが最も肝要である。〜上杉鷹山〜
宇土市で女性のリーダー育成が令和7年度から始まります。
<豊かさの条件>いつの時代にも人間社会は共同体的な部分を残さなければ、社会基盤の安定を欠く。
政治家の市長と、政治家の市議との活動の比較を指摘した、素晴らしい質問と思います。
熊日宇土市局長の古東竜之介さんの選挙についての記事に、23歳の記者として、若者としての意見。
藩主が自ら思い切った贅肉落しを行う。鍋釜(官僚)を頑強に鋳る(育成する)ことが最も肝要である。〜上杉鷹山〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 13:01│Comments(0)
│政治問題(地方)