「老子」子育て自然にまかせる~過干渉、個性を混乱~
2009年03月20日

(桜03)「老子」子育て自然にまかせる~過干渉、個性を混乱~
昨日、高校の保護者会で、こんな話があった。
「子どもたちは、勉強しなければいけないのは、充分分かっている。煮え切らない態度の子どもに、頭ごなしに゛勉強しなさい゛と言われる、言われた方は「ムッ」とするものです。なるべく子どもの自主性を尊重して下さい」
老子の言葉を紹介した本を読み、なるほどと頷いた。先人たちも子育てで悩んでいたいたことがうかがえる。
(本文より、抜粋)
かつて、子どもの過保護と過干渉がよくないといわれていた。が、今日では、過保護は、いくらしても、子どもの健全な成長を妨げないことがわかった。
子どもたちをダメにしてしまうのは、過干渉が、もっとも善くない。
あれこれと、干渉され、毎日のように注意や施策を加えられて、子どもの個性や適正がぐちゃぐちゃにされて、自分の本質がなんだかさっぱりわからなくなってしまった子どもたちが、いかに多いことか。
(以上、「老子・荘子の言葉100選」より)
過干渉を注意した言葉が、老子の教えにあります。
「小鮮を烹(煮)るがごとく」
~小さい魚を煮るようにする~
(意味)
なべに小さい魚をそっと並べて煮る時に、いたずらに、向きを変えたり、ひっくり返したりしていると、小魚の形がぐちゃぐちゃになってしまう。あまり掻き回さない方が、小魚の形が美しいし、味もよい。(中略)
(解説)
現代は、子どもの教育ばかりではなく、あまりにも、重箱の隅をつつくようなことが多く、人々は、つねに戦々恐々としている。老子の中心哲学は、「無為自然」(自然にまかせてほうって置く)である。
子どもの行動のしまりの無さに、つい言ってしまいそうな気分を持ちますが、考えてみると自分が学生だったころ、やはり進んで勉強が出来たかと思うと、二つ返事をできないような学生生活だったと思います。
「小鮮を煮るがごとく」
なべの温度管理がしっかりしないといけませんが、中身の状況は、中身がふれあいながら、出来上が(成長す)るを待つことが肝要、という教えと思います。
*参考資料:境野勝悟編著「老子・荘子の言葉100選」
<公立高校定員割れ>県庁所在地の県立の進学校のクラスを減らす要求が出ないのが不思議でならない。
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
51年前、私も宇土高校の門をくぐり入学しました。(笑)変わらない母校の姿。
<生活習慣と学力>規則正しい生活習慣と本のある家、本を読む習慣。〜岸本裕史〜
<今朝の名言>さまざまな社会の出来事を非難する人がいます。政府にも、行政にも、さらに職場でも・・・
放課後児童クラブ(学童保育)の学習会。〜発達障がいの対応は、一般化ではなく、その子らしさの尊重〜
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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:05│Comments(1)
│教育問題
この記事へのコメント
Posted by Ichiro at 2009年03月20日 09:39
日本民族でもそうだ。ジョンマンジロウなどは一例。
Ichiro