(長野県知事側近自殺)西松建設の裏金事件・東京地検

2009年02月26日

(長野県知事側近自殺)西松建設の裏金事件・東京地検

■村井知事側近を聴取=自殺の長野県参事、参考人で
-西松建設の裏金事件・東京地検(時事通信社 - 02月25日 17:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=761187&media_id=4

>24日に自殺した右近謙一長野県参事(59)が、東京地検特捜部から数回にわたり、参考人として事情聴取を受けていたことが25日、分かった。同参事は村井仁県知事の側近で、衆院議員時代に政策秘書を務めた。

>村井知事は取材に応じ、「(自殺の動機は)分からない。(参考人聴取は)心当たりがなく、全く知らなかった。知事の職務を行う上で右近氏のサポートが欲しいと思い、(参事登用の)人事を行った。(不正は)あり得ないと思う」と説明。

>県などによると、右近参事は防衛大卒で航空自衛隊出身。村井知事が2006年8月に初当選した際には、選挙運動を陣頭指揮したという。知事就任に伴い、同年12月に4年4カ月の任期で危機管理担当の参事(部長級)を務めていた。


 毎年起る選挙がらみに大きな裏金が動く、選挙汚職、癒着、談合・・・

 地位と名誉を得るために、有能な人たちが頑張り、支援して結果が、犠牲者を出す結末を見るのは、とてもたまらない思いを持ちます。

 中国故事の『韓非子』に、次の言葉がありました。


・他人をあてにするな ~韓非子~

「人を恃(たの)むは自ら恃むにしかず」~恃人不如自恃也~

 これは、中国古典の一つ「韓非子」の一節にあるのもです。政治的リーダーに心して聞いて欲しい故事の一つです。

(解説から)
 魯の宰相・公儀休(こうぎきゅう)は、魚大好きで、それを知った国中の人が、魚を届けてくる。しかし、せっかくの贈り物を受け取らない。弟が訳を聞くと、

「好きだから断わる。魚を受け取れば、お世辞も言わないといけない。そうなれな、やがて相手のために法を曲げることにもなろう。そうなるたちまち免職になる。
 免職になれば、だれも魚を届けては来ない。魚も買えなくなる。
 いまこうして断わっていれば、免職される事もなく、いつまでも好きな魚を買って食えるではないか」と答えた。(中略)

 人を恃むということは、そうしても当たり外れがありがちなものだ。自分を頼りにすれば、かりに失敗したときでも諦めがつく。(中略)
(以上、「中国古典一日一話」~韓非子~)

 高い地位に就けば、すり寄って来る族が居る。自分が、どんな生き方をして来たか、しているかで、その対応が大きく変るように思います。

 今だに起る、首長、政治家、官僚の不祥事、人間の生業の変らない性を感じますが、今日の故事にあるように、しっかりと自分を見つめ、律する理念が大事と感じます。

 戦後最大の不況といわれる現在、受注競争に苦しむゼネコンからみのスキャンダルですが、「背に腹は変えならない」と開き直って言い訳を企業のかもしれませんが、公利に反する行為は糾弾しなければなりません。

 でも弱みに付け込み、それを利用する政治家が居る事も事実です。今回の事件の推移に注目して行きたいと思います。

 最後に今回の疑惑の中で亡くなった、長野県参事の右近謙一氏のご冥福をお祈り致します。(合掌)

*参考資料:守屋洋編著「中国古典一日一話」~韓非子~






同じカテゴリー(政治問題(地方))の記事画像
<地方議会の活性化>多様な人々との交わり(意見交換)には、広い場所が必要となる。
<豊かさの条件>いつの時代にも人間社会は共同体的な部分を残さなければ、社会基盤の安定を欠く。
政治家の市長と、政治家の市議との活動の比較を指摘した、素晴らしい質問と思います。
熊日宇土市局長の古東竜之介さんの選挙についての記事に、23歳の記者として、若者としての意見。
明日の一般質問の内容です。3つのテーマですが、一つのストーリーです。
甲佐町・美里町の図書館スタッフの知恵にエールです!"本好きの市民を中心に据えた図書館づくり"
同じカテゴリー(政治問題(地方))の記事
 <地方議会の活性化>多様な人々との交わり(意見交換)には、広い場所が必要となる。 (2025-03-28 07:39)
 宇土市で女性のリーダー育成が令和7年度から始まります。 (2025-03-26 16:40)
 <豊かさの条件>いつの時代にも人間社会は共同体的な部分を残さなければ、社会基盤の安定を欠く。 (2025-01-06 00:11)
 政治家の市長と、政治家の市議との活動の比較を指摘した、素晴らしい質問と思います。 (2024-06-21 22:36)
 熊日宇土市局長の古東竜之介さんの選挙についての記事に、23歳の記者として、若者としての意見。 (2024-02-10 07:35)
 藩主が自ら思い切った贅肉落しを行う。鍋釜(官僚)を頑強に鋳る(育成する)ことが最も肝要である。〜上杉鷹山〜 (2024-01-09 06:42)

Posted by ノグチ(noguchi) at 10:46│Comments(0)政治問題(地方)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。