低所得者も納税するから政治に関心が高い(スウェーデン)。国民の1/4が所得税を納めないから政治に関心が低い(日本)。
2023年01月24日
<納税義務と権利の行使>低所得者も納税するから政治に関心が高い(スウェーデン)。国民の1/4と法人の65%が所得税を納めないから政治に関心が低い(日本)。〜櫻井よしこさんと瀬戸内寂聴さんの対談録『ニッポンが好きだから』より〜
スウェーデンの国民意識は、納税する権利を持つから国は援助する義務がある。
(以下、本より)
日本の標準家庭(夫婦と子ども2人)の課税限度額は382万1千円、国比較で日本の課税限度額は高く、給与所得者の約4/1が所得税を払っていません。
高福祉で知られるスウェーデンでは、高度の障害を持つ人がハーフタイムで働き、月10万円ほどの収入に28%の所得税を払っていました。税率の高さに私(櫻井)が驚くと、彼は「私にだって税を払う権利があるんです」といいました。
むろん彼は納税した以上に多くの援助を国家から得ていました。どんなに低い所得の人も、税を納めることによって政治に注文をつける権利を手にする、税を納めることは、同時に権利につながる、権利と義務は一体だと彼はいうのです。
(以上、『ニッポンが好きだから』より)
櫻井さんが、日本国憲法の第三章『国民の権利も義務』の章、第10条から40条の中で、権利、自由、責任、義務という言葉が何回出てくるかを紹介しています。
権利 16回
自由 9回
責任 4回
義務 3回
日本の義務の意味とは、
1つ目、義務教育
2つ目、勤労の権利を有し、義務を負ふ
3つ目、納税の義務
本当の「義務」としては納税のみで、他の2つの教育と勤労は、個人の選択の話では、と思いました。また、以下のことも書かれていました。
(本より)
400万円近い収入があっても個人が所得税を払わなくてよいと同時に、法人もまた税を払いません。日本には246万の法人がありますが、そのうち実に65%が国税を払っていないのです。
日本の税制は、利益を出した法人に対しては厳しい税を貸しますが、赤字経営の法人は、税を払わなくて良い仕組みです。こんな税制の下では、経営者マインド何消え去り、無能な経営者ほど、税を払わなくてよいというインセンティブで支えられ、ますます無能に傾いていきます。
(以上、『ニッポンが好きだから』より)
日本人は、権利は主張するが、果たす義務は少ない(無いに等しい)国民なのか!と、櫻井さんの指摘から理解します。
重度の障がいを持つ人のパート収入、月10万円に28%との税金をかけるが、納税以上に援助する国では、国民は政治に関心が高い。
標準家庭(夫婦と子ども2人)は382万1千円まで無税だが、援助も少ないない国では、国民は政治に関心が低い(無関心)。
人間、税金を納めたらその行き先は何処に使われるか、関心を持つのは当たり前の話です。
税金は収めないのに、援助(権利)ばかりを主張する人は少なくと思います。
櫻井さんの指摘から、「日本人の政治への無関心は、納税義務の薄さにあるのでは?」と、読みながら思いました。
朝から、納税意識の国の違いを確認する話になりました。私は、他の国で生活した経験はありませんから、その違いは分かりませんが、お国の違いは、だいぶあるな、と朝から考えました。
みなさんは、日本が良いですか、スウェーデンがよいてすか、考えるきっかけになれば幸いです。
今日から寒波が来るようです。寒さ対策をしっかりして過ごしたいと思います。
スウェーデンの国民意識は、納税する権利を持つから国は援助する義務がある。
(以下、本より)
日本の標準家庭(夫婦と子ども2人)の課税限度額は382万1千円、国比較で日本の課税限度額は高く、給与所得者の約4/1が所得税を払っていません。
高福祉で知られるスウェーデンでは、高度の障害を持つ人がハーフタイムで働き、月10万円ほどの収入に28%の所得税を払っていました。税率の高さに私(櫻井)が驚くと、彼は「私にだって税を払う権利があるんです」といいました。
むろん彼は納税した以上に多くの援助を国家から得ていました。どんなに低い所得の人も、税を納めることによって政治に注文をつける権利を手にする、税を納めることは、同時に権利につながる、権利と義務は一体だと彼はいうのです。
(以上、『ニッポンが好きだから』より)
櫻井さんが、日本国憲法の第三章『国民の権利も義務』の章、第10条から40条の中で、権利、自由、責任、義務という言葉が何回出てくるかを紹介しています。
権利 16回
自由 9回
責任 4回
義務 3回
日本の義務の意味とは、
1つ目、義務教育
2つ目、勤労の権利を有し、義務を負ふ
3つ目、納税の義務
本当の「義務」としては納税のみで、他の2つの教育と勤労は、個人の選択の話では、と思いました。また、以下のことも書かれていました。
(本より)
400万円近い収入があっても個人が所得税を払わなくてよいと同時に、法人もまた税を払いません。日本には246万の法人がありますが、そのうち実に65%が国税を払っていないのです。
日本の税制は、利益を出した法人に対しては厳しい税を貸しますが、赤字経営の法人は、税を払わなくて良い仕組みです。こんな税制の下では、経営者マインド何消え去り、無能な経営者ほど、税を払わなくてよいというインセンティブで支えられ、ますます無能に傾いていきます。
(以上、『ニッポンが好きだから』より)
日本人は、権利は主張するが、果たす義務は少ない(無いに等しい)国民なのか!と、櫻井さんの指摘から理解します。
重度の障がいを持つ人のパート収入、月10万円に28%との税金をかけるが、納税以上に援助する国では、国民は政治に関心が高い。
標準家庭(夫婦と子ども2人)は382万1千円まで無税だが、援助も少ないない国では、国民は政治に関心が低い(無関心)。
人間、税金を納めたらその行き先は何処に使われるか、関心を持つのは当たり前の話です。
税金は収めないのに、援助(権利)ばかりを主張する人は少なくと思います。
櫻井さんの指摘から、「日本人の政治への無関心は、納税義務の薄さにあるのでは?」と、読みながら思いました。
朝から、納税意識の国の違いを確認する話になりました。私は、他の国で生活した経験はありませんから、その違いは分かりませんが、お国の違いは、だいぶあるな、と朝から考えました。
みなさんは、日本が良いですか、スウェーデンがよいてすか、考えるきっかけになれば幸いです。
今日から寒波が来るようです。寒さ対策をしっかりして過ごしたいと思います。