>これからの図書館は、管理者視点の運営から、利用者ニーズを重視した活動に変える。

2022年11月19日

<伊万里市民図書館・研修の収穫>これからの図書館は、管理者視点の運営から、利用者ニーズを重視した活動に変える。

伊万里市民図書館長の講話から、本を読む人と読まない人の"二極化"を昨日の研修であらためて確認した。〜これからの大きな課題〜

講話を聞き、本に興味を持たせる「司書」という職能の存在意義を理解してほしいと痛感しました。

本への興味は、子どもころの体験にあるのではないか。

私は、小学生の時、特に4〜5年生のときに、学校図書館の本を読み漁っていました。友だちたちも同様で、司書の方と毎日顔を合わせて、色々な本を紹介してもらい、それを読む繰り返しでした。

昨日の図書館研修で、図書館建設に市民活動で関わった女性議員から、今働く1人の司書のエピソードが紹介されました。

その女性は、伊万里市の人でなく、長崎県佐世保市(隣市)の出身で、小学生の時から、母に連れられて伊万里市民図書館に通っていたそうです。その子どもは、大人になり、伊万里市民図書館で働きたくて司書の資格を取って、職員になりました。

なぜ、佐世保市の図書館でなくて、伊万里市民図書館なのか、建設されて27年、素敵な図書館ではありますが、随所に市民活動とともに作られた工夫、細やかなサービスは当たり前ですが、司書を中心とする読書を通じた市民との交流や仕掛け(催し、読み聞かせ専用小劇場、出前図書館、学校図書館との連携)、一番は居心地の良さだと思いました。

 伊万里市議の加藤さんから教えてもらったユニークなサービスに"そんなこともできるのか!"と思いました。なんと、図書館に飾られている絵も借りれる。
 DVDの映画のレンタルも充実していて、AV映像担当の司書もいました。ほんと、図書館を通じた、文芸、芸術、文化のコミュニティが形成されていると感じました。

 また、伊万里市民図書館の活動に協力する図書館友の会の活動紹介コーナーも設けられていて、建設だけでなく運営にも市民が今でも関わっていることが、利用者が多い要因だと思います。

館内視察中に、子ども図書担当の若い女性司書の方に、
「土日は、一日に何冊くらい借りられますか?」
と尋ねました。
「千冊くらい」
と言葉に、私がつい
「千冊ですか?、冊数の制限とかありますか?」
と聞くと、
「無制限で、2週間借りれて、連絡するともう2週間延長できます」
とにこやかに話していました。子どもたちにも、笑顔で本の話をされるのだろう、と感想を持ちました。

また、図書館のどこでも本が読めるように、中庭には可動式の日差し避け(オーニング)があり、昨日の意見交換は、外でやりました。もちろん和洋の会議室、小ホールも備えていて、図書館というより、芸術・文化の拠点という施設になっていました。

実は、12月議会で、図書館司書のことを取り上げますので、とても有意義な図書館研修になりました。









  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:56Comments(0)