<仕分け>スーパー堤防に「廃止」判定、新しい社会基盤整備

2010年10月29日

<仕分け>スーパー堤防に「廃止」判定、新しい社会基盤整備

■スーパー堤防に「廃止」判定
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1389047&media_id=4

>同特会では、スーパー堤防事業も「廃止」と判断。同堤防は多摩川、淀川など首都圏・近畿圏の住宅密集地を流れる河川において、通常の堤防より盛り土を強化することで、計画を上回る洪水に備えるのが目的。1987年の事業開始以降、6943億円の巨費を投じながら、整備進ちょく率は計画(872キロ)の5.8%にとどまっている。

>同特会の廃止には法改正が必要だが、終了後会見した蓮舫行政刷新担当相は「簡単ではない」と強調。約1兆円の債務を抱える空港整備勘定を民営化すれば、借金返済に国民の税金を投入することにもなりかねない。


すごい堤防だなと、昨日のニュースで確認しました。
長さ50.5kmで、6943億円。
1km当たり、137億4800万円。
10m当たり1億3748万円。

庶民生活からすれば、想像できない金額ですが、これまだ23年間続けられて来たのだと思います。

昨日の仕分けの報道内容だけですが、200年に一度あるかないか災害のため整備を進めてきたそうで、このペースで行けば400年以上かかる工事だそうです。主な材料は、コンクリート思いますが、400年コンクリートはまだ開発されていないと思います。どんな材料と工法で行っているか、興味あるとところです。
でも、国の判断は「廃止」の方向へ向うことになりました。

3年前熊本は、国の事業「川辺川ダム」問題が、地域の大問題で、40年以上続いている土木事業で、地域経済にも大きな影響を与えていました。しかし、地域の判断は中止(白紙撤回)、県もその意向を受け入れることになりました。
今、国と地域が今後の治水、利水を含め、時代に合わせた計画を練っています。
川辺川ダム建設の発端は、人吉市の大きな水害が続いたので、どうにか防災目的だった知りました。

人吉市の現市長の田中信孝市と語った時、

「何百年、千年に一度の水害に耐える堤防やダムを建設することが、本当の自治だろうか、それよりも地域住民の安全避難と、町全体に保険をかけるような発想も必要と思う。地球温暖化で、風水害の規模が最近大きくなっているよう思う。人間が自然と対峙して生きるには限界がある。これは、自然の摂理を研究し、自然と共に生きる社会を造らないいけないと思う」

と思いを語っていました。共生の時代と言われます。人間は、これまで自然と対峙して来たのが文明と思います。人間だけが増え続けています。日本の伝統「足るを知る」の文化を大事に、新しい社会基盤整備の考え方がこれから必要なように思います。

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:37Comments(0)必要な政策