(明君は視聴に努力)小さな変化に目を向け、小さな声に耳を傾ける。

2014年05月15日

(明君は視聴に努力)小さな変化に目を向け、小さな声に耳を傾ける。

(政府のJA改革)地方の一農家の声を聞き、活気溢れる農業者育成に力を注ぐこと重要。

おはようございます。昨夜のなでしこジャパンの佐々木監督の采配、初戦で上ずっていた流れを、早々にベテラン選手を投入し、流れを日本へ引き寄せた。壮行試合の様子とは違い、流石にオーストラリアには通用しなかった。選手の微妙な変化に気づき、決断した。長年、選手を見ていると気づくのことが出来るのだと思います。

さて、昨夜のニュースは、若田さん帰還の話題が中心でしたが、注目したのは政府の規制改革会議が答申を出した「JA中央会制度廃止」で、JAが揺れてる。地区JA、県中央会の県経済連、さらに全国JA中央会と三層のピラミッド構造が、以前から問題視する疑問符を持つ意見が出ていた。

今回の答申を聞き、地方の優良農業者は、早くからJA離れが進み、自ら売り先を開拓し、様々な分野へ進出している。3年前に見に行った、都城市の農業生産法人「新譜福青果」は、年商14億円、従業員72名、自主経営農場250ha、契約農場400haの巨大農家です。10数年前からICT化を進め経営が企業的に運営され、6次産業分野にも果敢に挑戦している。

それと、昨今の国政選挙を見ると農業者の顔が少なっているように感じる、かつて高度成長期には、国政選挙となると農業者団体ののぼり旗が列を連ねた時期が長く続いた。関税が撤廃される中、だんだん利益が減収し、優良農業者は独自の活路を探すようになって来た。その変化に、JAの経営陣気づかない訳がない。

これは、中国古典の解説書、福田晃市著『人の上に立つ前に読んでおきたい!中国古典』の一節に紹介してある『便宜十六策』「視聴」に次の言葉がある。現代語に訳して見ると、

「明君は、微かなものに目を向けて前兆を知り、小さなものに耳を傾けて大事を知り、内部を外部とつながらせ、外部を内部とつながせます」

優れたトップは、よく見ますし、よく聞きます。いろいろと見て回り、聞いて回ります。ですから、どんな些細な情報も敏感にキャッチ出来るのです。東京のJA中央会にドンと座って、地方から上ってくる各県のJA中央会の幹部の報告を聞くようでは、時間的に遅くなるのはもちろんですが、真実からずれる可能性が大です。自らの行動範囲内で、問題解決ができるJAのあり方が問われていると思います。

昨日、熊本県御船町の上野小学校区内を中心に、御船町の郷土史を研究し続けた奥田盛人氏の功績を勉強に行きました。奥田氏は、自分の足で行き、自分が自ら視聴し、自分でまとめる作業をされた。地元の人の信頼は絶大で、口々にその功績・人徳の素晴らしさを語っていました。リーダーとは、奥田氏の行動の実践の姿と思います。だから、小さな発見、小さな情報が耳に入ると思います。

「事件は現場で起きている」、農業も地方の一人ひとりの農家の思いに耳を傾けることが重要と思います。市町村もそうですが、JAも合併が進み、出先が農家から遠くなった。特に中山間地域から、町の中心に在った支所が、各自治体の市街地まで出かけないといけない。

やる気のある中山間地域の高齢農業者は、独自に産直販売所へ自らの売り込み、副収入を増やす努力を惜しまない。まだまだ、地方における地区JAの存在は大きい。TPPを代表に進む、国際化の流れの中で、農家の流通の上に成り立つJA中央会、今後はJA中央会維持のために地方JAがあるのでなく、地方の一農家の声を聞き、活気溢れる農業者育成に力を注ぐこと重要と思います。

私は、中山間地域の農家出身ですが、農業は家族が消費する週末園芸程度の跡取りですが、周りの専業農家も高齢化していますが、独自に販路拡大に頑張っておられます。これからのJAは営農指導より、各農家が求める様々な販路拡大の支援を中心に存在することが望ましいと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:01│Comments(0)政治問題(地方)農業問題
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