中国の国土の5分の1が「砂漠化」、3分の1が「荒廃」

2008年01月25日

中国の国土の5分の1が「砂漠化」、3分の1が「荒廃」

三年前の秋に、北京で開催された、持続可能な社会を目指す企業を評価するネットワーク、「フューチャー500中国」主催の国際シンポジウムに、招待されて、日頃の活動の研究発表して行ったとき、送迎を担当してくれた若いスタッフから、北京市で砂漠が一番近くまで近づいている所は、距離で3kmまで来ていると教えてくれました。

乾燥して、風が西から吹くと、黄砂で遠くがかすんで見えるとも語っていました。

今日のニュースをみて、中国山間地の木材の乱伐は、すごい勢いで広がり、植林は到底間に合わないと言う人もいます。


■国土の5分の1が「砂漠化」、3分の1が「荒廃」―中国
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=391567&media_id=31

>「砂漠化」は5分の1の173万9700平方キロメートル。「土地の荒廃」及び「砂漠化」による直接的経済損失は、毎年500億元(約7500億円)以上に上る。4億人近い国民が脅威に直面しており、貧困人口の半数以上はこうした地域で暮らしているという。


文明の発展と、砂漠化はいつの時代も起ることですが、急速な発展がここまで自然環境を悪化させているとは思いませんでした。

古代の多くの文明が、砂漠化や自然環境の破壊によって、移転を余儀なくされ、衰退したと言われていますので、アジア文明の中心として、何度も隆盛を誇っ中国文明のように、現代の中国も同じ道をたどるとしたら、とても残念に思います。

ぜひ今度の中国文明は、自然とも共生し、更に異文化交流の拠点に成長すればと願うのですが、水、水害、山林の急速な減少を見ると、同じ道をたどるのかなと心配になります。

21世紀は、アジアの世紀とよく言われますが、世界最大の人口を誇る、中国の動向は、アジアだけでなく、世界の変化に大きな影響を及ぼすと思いますので、環境保全を含め、日本が歩んできた公害や、無謀な開発の教訓含め、被害を最小限に抑止する技術を、アジアに提供し、自然財産を次世代へ、最大限残し、豊かな文化も残せると良いなと思います。

そのためにも、アジアはもとより、世界の「平和と安定」が不可欠ですので、民族間の様々なわだかまりを、語り合うことで解き、多民族が協力して東アジアを発展させ、インドとも協力して、世界の安定に、日本もアジアのリーダーとして、協力して行ければと願うばかりです。

明日から、福田首相が「ダボス会議」に参加するようですが、日本が環境と平和を最重要課題解決のため、世界の「世話役」に徹することができると良いなと思います。

自民党、民主党の政権奪取構想も良いですが、その前に「日本は経済だけでないよ」と他国へ示して欲しいと思います。


記事を読み、中国のシンポジムでの、発展を続ける北京の風景を思い出した。その当時のテレビでは、言葉は分かりませんが、「開発成長の上昇経済」ばかりがテレビで報道され、私たちが中国でやったシンポジウムは、何も報道されませんでした。

ただ、政治宣伝なのか、人民会議の副議長が会場へきて、メインのシンポジムのパネリストをされていたのにはびっくりしました。
中国も少しづつ変わり始めているな感じました。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 23:54│Comments(0)環境
 
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