伝説のスピーチ、「もしも」は無能者のつぶやきにすぎない

2010年12月25日

伝説のスピーチ、「もしも」は無能者のつぶやきにすぎない

 今日は、クリスマスですが、いかがお過ごしでしょうか。キリスト教の聖なる日です。約2000年前、キリストの行動から、その波紋が少しづつひろがり世界の3大宗教の一つになりました。しかし、当初の思いとは違い、世界中で紛争が絶えません。
 今、東アジアが緊張しています。日本も緊張しています。平和を望まない民族はいないと思います。21世紀を迎え、次なる社会秩序の変化の中で、東アジアは重要な地域です。国民が関心を持ち続けることが大事と思います。

 紛争の要因に、環境問題があります。18年前、この環境問題に取り組む活動家の子どものスピーチが、世界に衝撃を与えたました。
 以下、セヴァン・カリス=スズキ著「あなたが世界を変える日」より、

(以下、転載)
 1992年6月11日。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた国連の環境サミットに、カナダの12才の少女が、いならぶ世界各国のリーダーたちを前にわずか6分間のスピーチをした。その言葉は、人々の強い感動を呼び、世界中をかけめぐり、いつしか「リオの伝説のスピーチ」と呼ばれるようになった。
「私たち一人ひとりの力が世界を変えていける」
ということを、今も世界中に伝えつづけている少女の言葉です。

伝説のスピーチ、「もしも」は無能者のつぶやきにすぎない

(一部抜粋)
 ……、もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために使えば、この地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけど、そのことを知っています。(中略」)
  
 ……、父はいつも私に不言実行、つまり、なにを言うかではなくて、なにをするかで、その人の値うちが決まる、といいます。しかし、あなたたち大人が、やっていることのせいで私たち(子ども)は泣いています。あなたたちは、いつも私たちを愛しているといいます。しかし、いわせてください。
 もしそのことが本当なら、どうか、本当だということを行動で示してください。
 (以上、セヴァン・カリス=スズキ著「あなたが世界を変える日」より)

伝説のスピーチ、「もしも」は無能者のつぶやきにすぎない

*参考資料01:「リオの伝説のスピーチ」
URL http://nagararich.com/paradise/suzuki.html
YouTub http://www.youtube.com/watch?v=rITRlpPCMyQ

伝説のスピーチ、「もしも」は無能者のつぶやきにすぎない

 「リオの伝説のスピーチ」を語ったセヴァン・カリス=スズキさんが来日した時、直接話を聞いたのですが、「今も世界は変わっていない」とこぼしていました。

 欲という人間の性(さが)のために、経済が拡大し、グローバル化と環境悪化が比例して大きくなって来ました。知らない、知ろうとしない国民が増えているように思います。洪水用に流される報道は、人間の関心力を低くし、他の地域の人々の苦しみに、関心を持たない(持たせない)ように、慣らされているように思います。
 買わせよう、買わせよう、とテレビがCMを流し、ネット販売が拡大をしています。日本の「足るを知る(知足)」の文化は、消え去っていると感じます。

 セヴァン・カリス=スズキさんは、小学生の時、父と一緒にアマゾンの調査に参加し、現地で長く生活をしました。原体験から語り、学んだことは、大人たちを圧倒する迫力で、今も語り継がれるスピーチになっています。更にすごいのは、小学生たち自ら募金を募り、5人も環境サミットへ送りこんで、ロビー活動をし、最終日に演説する機会を与えられた。
 セヴァン・カリス=スズキさんは、日系3世のカナダ女性、日本の「知足」を知っているかは分かりませんが、素晴らしい内容のスピーチですから、ぜひ一度全文をお読みください。「不言実行」、まず行動することが重要と思います。


 数日前に、S・スマイルズ著「自助論」から、「真の人格者とは、……」紹介しました。その本に次の一節があります。

(以下、転載)
「もしも」という言葉は、無力と絶望のつぶやきにすぎない。それは可能性という畑の周囲に垣根をめぐらし、せっかくのやるきをそいでしまう。法律家リンドハーネストは次のように述べている。

「困難は乗り越えるためにある。だから、ただちに困難に取り組め。実践しているうちに、それを克服するうまい方法も見つかるはずだ。努力をくりかせば、力と勇気が湧いてくる。精神や人格はいつの間にか完璧なまでに鍛え上げられ、潔く勇敢な態度が身につき、自分の意のままに行動できるようになるだろう。ただし、困難と真剣に闘った経験のない連中にはこのことをとうてい理解できないと思うが………」

 困難を征服しながら、われわれは学んでいく。一つの困難を克服すると、それが新たな困難に立ち向かう助けとなる。
 困難に立ち向かわなくてすむようになるのは、人生が終わり、修養の必要もなくなった時だけだ。それまでは、われわれの勉学と努力は限りなく続けられる。
 数学の初歩が理解できずに不平を漏らしていた学生に、啓蒙思想家ダランベールは的確な忠告を与えている。

「とにかく努力を続けなさい。そうすればいつか必ず自身と力が湧いてくるでしょうから」 (以上、竹内均訳編「よく考える人 よく動く人」)

*参考資料02:竹内均訳編「よく考える人 よく動く人」


 この文の見出しは、「もしも」は無能者のつぶやきにすぎない、ですが、自ら進んで体験し、学び、考え続けることの大切さ、行動することが、最も自分を高めることにつながる。人は、困難に向かう時こそ、輝く瞬間と思います。 
 私のように学のない人間は、行動するしか周りへアピールする方法はありません。約11年間、異業種交流会を続けて来て、多くの友人と師を得ることができました。

>とにかく努力を続けなさい。そうすればいつか必ず自身と力が湧いてくる

を信じて、来年も活動を続けて行きたいと思います。
 今年最後の出会い(行動)は、12月29日に福岡市になりそうです。どんな事が、聴けるか、語れるか、楽しみです。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 11:13│Comments(0)環境
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