新幹線で「エコ出張」、縁の祉国家「スウェーデン」

2008年01月18日

新幹線で「エコ出張」、縁の祉国家「スウェーデン」

 今日は、環境先進国の代表としての再生紙事業の偽装が暴露された。「環境もか・・」の社会の落胆が、信用国家を揺るがしている。
 
13・14日の和歌山行きは、JRを使用して往復しました。何故、飛行機を使わなかったかと言いますと、久しき新幹線を使う用が無かったことと、後3年となった九州新幹線の開通の利便性を体験する為に、やってみました。

 現在の熊本-博多が「1時間20分→30分弱」なり、山陽新幹線の「のぞみ」を利用すると、熊本-新大阪が、3時間で行けることになります。今回は、約4時間でしたが、その感覚はつかめたと思います。
 また、帰りの山陽新幹線で「時速300km」も体感でき、有意義な旅になりました。

 新大阪で、妻がお土産を買っているときに見つけたリーフレット「エコ出張」の文字につられて、読み始めてなるほどと思いました。

 東京-大阪を、東海道新幹線と飛行機を利用した場合の二酸化炭素(CO2)の排出量を比較の数値でした。

*東京-大阪を移動する場合の1座席あたりのCO2の排出量

 東海道新幹線  4.8 kg-CO2/座席 ~航空機の1/10
航空機 48.4 kg-CO2/座席 その差:約44 kg-CO2

 その差 約44kgを別のエネルギーで現すと
・テレビを見る時間を1日1時間減らすのを約3年半続ける努力に相当。
・エアコンを夏1℃高く、冬1℃低くするのを1年半続ける努力に相当。

また、初代新幹線0系(時速220km)と、現在のN700系(時速270km)を比較すると、使用エネルギーは約1/2に効率が向上したとありました。

 今回、航空機を使わず、JRを使った旅で、CO2削減の考え方を少し学んだ気がします。

 最近読み始めた本で、スウェーデンの環境政策「縁の福祉国家」なる言葉を知りました。その政策のキーワードは、

「持続可能な開発」
 現在在る環境を保全するだけでなく、人間が安心してして住めるような環境を創造する方向で技術開発し、投資する能動的な開発

「縁の福祉国家(生態学的に持続可能な社会)」
 人の存続だけでなく自然も維持、保全、修復する社会。自然がメインシステム、人間社会がサブシステムの思考法。

(本文転載)
 環境問題が示唆する本質的な問題は、「それほど遠くない将来、私たちが日常の経済活動から生ずる環境負荷の蓄積に耐えられるかどうか」ということ、つまり「私たち人類の存続危機」にかかることなのです。

 と言う気付きですが、地方の現状は公共交通が削減、廃止され続けています。益々車社会になる、矛盾を感じながら移動手段に車を使う現実、国の政策の方向が変わると地方の市街地の空気もきれいになると思います。

 みなさんのご意見を頂ければ幸いです。

*参考資料:小澤徳太郎著「スウェーデンに学ぶ『持続可能な社会』」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 01:23│Comments(1)環境

この記事へのコメント

私も出張では新幹線での利用がほとんどです。
新幹線のサインボードで「エコ出張」のメッセージを見ましたが、バカかと思いました。新幹線の利用がCO2削減に寄与する?そんなことあり得ません。これは全くの詭弁です。
何故かって??
我々が新幹線を利用しても、飛行機の便数が減らない限り飛行機が排出するCO2は減らないからです。
飛行機と比較してとか自動車と比較して少ないとかではなく。燃料消費自体を減らさなければCO2削減にはなりません。
消費者が多少の不便を我慢し、企業が収益を抑えてでも交通機関の便数を減らせばCO2排出は抑えられますが…。
Posted by totti830 at 2008年07月04日 01:53
 
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