東北視察研修と、田中正造、福島第一原発事故

2011年10月12日

東北視察研修と、田中正造、福島第一原発事故

おはようございます。昨夜は、しっかり宇都宮の餃子とラーメンを食べました。美味しかったです。

さて、今回の視察研修中に、読み上げたかった本の一つを、無事に終えました。熊本大学の小松裕教授が書いた「真の文明は人を殺さず」 です。小松教授は、30年以上、明視の公害である、足尾銅山の渡良瀬川重金属垂れ流しと、森林伐採による度重なる洪水、国と原因企業の古河工業が結託して、谷中村をはじめとする3つの村を、廃村して遊水地化した事件「足尾鉱毒事件」 。小松教授は、この鉱毒被害民の救済に一生を捧げて、運動を続けた田中正造を、研究している。私も、小松教授が、主宰する田中正造研究会の不真面目会員だが、時々集まりに参加させてもらっています。

震災後の研究会で語るなかで、明治以来日本から公害の文字が消えない。明治・大正の足尾鉱毒事件、昭和・平成の水俣病問題、そして福島第一原発事故、と企業と、国、政治家が、密接にからみ事件が起こっている。

足尾鉱毒事件は渡良瀬川の流域住民、水俣病は不知火海の小さな漁村の人たち、今回は自分たちは利用しない電力を供給するため作られた原子力発電所の爆発事故により放射能汚染を受けた福島の住民の方々、金と権力が結びつき、弱い立場の地域住民が被害を被っている。小松教授は、福島第一原発事故を平成の公害と語る。私が思うに、今回原発事故は、日本史上最大の公害で、その被害と影響は、海外への波及も計り知れないと思います。

一昨日書いた土光敏夫さんの言葉ではないが、特にエリートたちが主導して、自然災害の対策の甘さが原因の゛人災゛と、厳しく評価する人も多い。
小松教授の本の結びの言葉を紹介して、早朝の日記を閉じます。
「真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」

今日の視察は、発達障害の児童教育に力入れている小学校を訪問し、日光を回り、山形市へ移動です。



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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:36│Comments(0)マイライフ
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