持続可能な国づくりへ転換
2007年10月12日
持続可能な国づくりへ転換
ここ数年、スローフード,ロハスなど聞きなれない言葉が出てきますが、これは仏教の用語にある「足るを知る」の現代版と勝手に「自分のペースで好きなことを楽しみ味わう」ことと解釈しています。著書「豊かさの条件」(岩波新書)の中で語られているものに「人の幸せはそれぞれで良い」と受け取れる文が出てきます。
また、情報技術の発達は、追いつけ追い越せの時代から、情報を日本中から世界から集めて、次の世代のことも含めてじっくり考える時間を与えたようにも思います。
生活の豊かさは、お金ではなくて生活保障の充実に志向が移り、高度成長と高収入の政策から、低成長でも収入が落ちても生活の充実感を持てる社会作りがこれから求められてくると感じます。ヨーロッパの先進国では、高失業率から有能な若い世代の教育がなおざりにならないように、失業者家庭の子ども達の就学の保証(失業時の学費全額支援)、事業者自身の失業保証の充実と大人の技術習得の支援、更に金融の金利の法規制(最高年利10%程度)等の政策で、国民の生活保障を実現して来ています。
世界の人口は、21世紀末には100億に迫ると言われます。現在の経済システムでは、地球が後3個必要だそうです。それと世界経済の中心をなす国々は、高齢化が生活保障の大きな危惧して福祉・財政政策の最大の要因としてにわかに注目されて来ました。アジアでも、日本、次に韓国、台湾、そして最大の人口を持つ中国の高齢化は、食料の安全保障と経済のバランスを大きく変える要因にもなっています。
21世紀は、日本の国民にエネルギーの安全保障と食の安全保障、また今BSE問題でまた注目を集めている命を守る「食の安全」についても、自給率4割弱の日本の農業政策のあり方が問題提起されています。食料とエネルギーの自給率の向上には、化石燃料の輸入大国、加工輸出経済大国からグリーンエネルギー国、生活充実国への政策転換を実現しないと、子ども達の心から「未来のグレーなイメージ」を払拭できないと感じています。
最後に、今世界では持続可能な社会への転換が叫ばれる中で、気がかりな記事を東北の新聞に見つけました。
宇沢弘文先生の「社会的共通資本」の考え方の説明がわかりやすいものがあります。
資本主義と社会主義を超えた21世紀を展望する新しい体制として、宇沢弘文 氏が提唱、集大成に取り組んでいる。
先月、九州バイオマスシンポジウムで、ドイツの現状報告で「グリーン電力の買い取り価格は、2000年にドイツの政策で1キロワット時24円決定」を知り、買い取り価格の政策決定以後、急速に自然エネルギーが広がり市民の参画が相次いでいるとのことです。国の政策で、こうも違うものかと感じます。
独占企業である電力会社は、持続可能な次世代社会へ準備や投資をすることなく、企業エゴ丸出しの事業をこれからも続けようとしているように見えます。
日本も早く持続可能な社会作りへ転換しないと食料もエネルギーも先が見えてこないように思います。こんなことも今の暗いイメージの中にあるように感じています。
「社会的共通資本」とは
一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能とするような社会的装置を意味する。社会的共通資本は、大気や森林、河川、水などの自然環境、道路や交通機関、上下水道などの社会的インフラ、教育、医療、司法、金融制度などの制度資本で構成される。
社会的共通資本は、国家の統治機構の一部として管理されたり、利潤追求の対象として市場的な条件によって左右されてはならない。社会的共通資本の各部門は、職業的専門家によって専門的見地にもとづき、職業的規範にしたがって管理・運営されなければならない。
以上、引用おわり。(「21世紀社会の構図」 松本誠遍 神戸新聞社企画 文理閣)
・今の時代を考える「コミュニティ」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1217119
・公正で持続可能な社会
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1236249
*日本の借金時計(毎秒60万円増加中)
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock/
ここ数年、スローフード,ロハスなど聞きなれない言葉が出てきますが、これは仏教の用語にある「足るを知る」の現代版と勝手に「自分のペースで好きなことを楽しみ味わう」ことと解釈しています。著書「豊かさの条件」(岩波新書)の中で語られているものに「人の幸せはそれぞれで良い」と受け取れる文が出てきます。
また、情報技術の発達は、追いつけ追い越せの時代から、情報を日本中から世界から集めて、次の世代のことも含めてじっくり考える時間を与えたようにも思います。
生活の豊かさは、お金ではなくて生活保障の充実に志向が移り、高度成長と高収入の政策から、低成長でも収入が落ちても生活の充実感を持てる社会作りがこれから求められてくると感じます。ヨーロッパの先進国では、高失業率から有能な若い世代の教育がなおざりにならないように、失業者家庭の子ども達の就学の保証(失業時の学費全額支援)、事業者自身の失業保証の充実と大人の技術習得の支援、更に金融の金利の法規制(最高年利10%程度)等の政策で、国民の生活保障を実現して来ています。
世界の人口は、21世紀末には100億に迫ると言われます。現在の経済システムでは、地球が後3個必要だそうです。それと世界経済の中心をなす国々は、高齢化が生活保障の大きな危惧して福祉・財政政策の最大の要因としてにわかに注目されて来ました。アジアでも、日本、次に韓国、台湾、そして最大の人口を持つ中国の高齢化は、食料の安全保障と経済のバランスを大きく変える要因にもなっています。
21世紀は、日本の国民にエネルギーの安全保障と食の安全保障、また今BSE問題でまた注目を集めている命を守る「食の安全」についても、自給率4割弱の日本の農業政策のあり方が問題提起されています。食料とエネルギーの自給率の向上には、化石燃料の輸入大国、加工輸出経済大国からグリーンエネルギー国、生活充実国への政策転換を実現しないと、子ども達の心から「未来のグレーなイメージ」を払拭できないと感じています。
最後に、今世界では持続可能な社会への転換が叫ばれる中で、気がかりな記事を東北の新聞に見つけました。
宇沢弘文先生の「社会的共通資本」の考え方の説明がわかりやすいものがあります。
資本主義と社会主義を超えた21世紀を展望する新しい体制として、宇沢弘文 氏が提唱、集大成に取り組んでいる。
先月、九州バイオマスシンポジウムで、ドイツの現状報告で「グリーン電力の買い取り価格は、2000年にドイツの政策で1キロワット時24円決定」を知り、買い取り価格の政策決定以後、急速に自然エネルギーが広がり市民の参画が相次いでいるとのことです。国の政策で、こうも違うものかと感じます。
独占企業である電力会社は、持続可能な次世代社会へ準備や投資をすることなく、企業エゴ丸出しの事業をこれからも続けようとしているように見えます。
日本も早く持続可能な社会作りへ転換しないと食料もエネルギーも先が見えてこないように思います。こんなことも今の暗いイメージの中にあるように感じています。
「社会的共通資本」とは
一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能とするような社会的装置を意味する。社会的共通資本は、大気や森林、河川、水などの自然環境、道路や交通機関、上下水道などの社会的インフラ、教育、医療、司法、金融制度などの制度資本で構成される。
社会的共通資本は、国家の統治機構の一部として管理されたり、利潤追求の対象として市場的な条件によって左右されてはならない。社会的共通資本の各部門は、職業的専門家によって専門的見地にもとづき、職業的規範にしたがって管理・運営されなければならない。
以上、引用おわり。(「21世紀社会の構図」 松本誠遍 神戸新聞社企画 文理閣)
・今の時代を考える「コミュニティ」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1217119
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<地球温暖化は進む>一瞬にして結果を知る。これは常人にはできない直感力である。〜幾を知るはそれ神か(易経)〜
<VWとBMWのカルテルに制裁金>ドイツのメーカーもこんな悪どいことをしていたとは?〜EU委員会〜
「天高く さえずり飛ぶ 雲雀かな」春の朝ウォーキングは、自然と共に人が生きていることを知らされます。
<認定は県か国か>水俣病を思い詠まれた天皇皇后両陛下の歌3首に感銘。
大都会の大気汚染の防止対策、パリもナンバーの奇数・偶数で日分け通行に?
アメリカ自然保護の父、ジョン・ミューア・トレイル、ヨセミテ国立公園
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Posted by ノグチ(noguchi) at 20:48│Comments(0)
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