有明海は、在来種「ヤマトハマグリ」の一大産地
2011年03月18日
有明海は、在来種「ヤマトハマグリ」の一大産地
~在来種「ヤマトハマグリ」の育成と管理、ブランド化~
少しローカルの話題ですが、日本にとっても大事な第一産業の取り組みがあります。
・日本古来の在来種「ヤマトハマグリ」
日本在来種である、ヤマトハマグリは、細々と日本のいくつかの干潟で育成され、和食料理店を中心に、おいしい味を出しています。現在、ハマグリの出荷量の95%以上は、海外から入って来て、全国どこかの砂浜に、3ヶ月から数週間育成され、各地産(国産)として出されて居るのが現状です。これは、もっと消費するアサリも同様です。海外から入って来るハマグリは、ヤマトハマグリと大きさも味も違います。
・有明海は、ヤマトハマグリの一大産地
このヤマトハマグリは、国内で年間約500tが出荷され、その8割は有明海産で、特に出荷が多いのが、熊本の緑川、菊池川河口付近で、漁協は「取り過ぎ」を注意し、稚貝の育成努めいますが、なかなか進歩が無いのが現実です。5年前から、人漁師が熊本大学と共同で、ヤマトハマグリの育成研究を行い、有明海産のヤマトハマグリを特産品にしようよ頑張っています。先月26日、ハマグリの育成場と選別場を見に行きました。
・ひな祭りとハマグリ、ブランド「肥後ハマグリ」
移動する車の中で、ひっきりなしにかかる電話に、驚くとも共に、「少ないのだな」と思いました。その漁師に話を聞くと、「3月3日に、ハマグリを食べる習慣を持つ地域がある。元々少ない量なので、注文の応じきれない」と語っていました。
その3月3日、熊本日日新聞の夕刊に、熊本大学名誉教授の内野明徳教授が、コラムを書いていました。タイトルは、「肥後ハマグリ」で、熊本産のヤマトハマグリを肥後産の意味で書かれたようです。文の中に、どうして3月3日に、ハマグリを食べる習慣があるかを書いてありました。
(以下、記事から転載)
「子どもが良き伴侶に恵まれるように」と、この日(桃の節句)にハマグリを食べる習慣を持つ地方があります。これは、左右の二枚の貝殻が対になっていて他の貝殻とは合わないために、夫婦和合の象徴とされています。(中略)
(以上、熊本日日新聞より)
そうだったのかと、改めて知りました。物の節句(ひな祭り)に、ハマグリの吸物、意味を知ると親心が解ります。また、次にようの現状のことも書いてありました。
(以下、記事から転載)
かつてハマグリは全国の紗質干潟で最も多い貝類の一つでしたが、現在では多くの県で絶滅危惧種に指定されるほど激減しています。(中略)
実は、熊本県はハマグリ生産日本一で京阪神などに出荷しています。このことをあまり地元では知られていません。また、熊本県内の漁場では資源管理が不十分なままで乱獲状態にあります。さらに、ハマグリを高く売るための努力はほとんど行われていません。(中略)
(以上、熊本日日新聞より)
・漁業の厳しさと取り過ぎ
この記事を読むと、宝の持ち腐れを感じられると思います。現実は、漁業の厳しさから、つい、小さな貝まで取り過ぎて、減って行っているのです。アサリは、国産と言いながら、ほとんどが海外から入って来ています。ハマグリがそうならないためにも、稚貝の育成と保護、徹底した資源管理を行い、増やしながらブランド化もしていく努力が必要と思います。
・農業と漁業の関係、これからは共同で資源管理
海は、川上の環境に非常に関係があります。稲に農薬を撒く時期、或いは夏の日干し時期に大量に放流される田に溜まった水には、農薬も化学肥料も含まれています。その放流時期なると、貝が激減すると言います。
これかの漁業は、育成の時代になると思います。有明海は、海苔の最大の産地でもあり、色々な漁場での住み分けも含め、できるだけ在来の貝類、特にヤマトハマグリの資源管理が必要と感じています。
今後は、色々な場面で、この話題を出して行きたいと思っています。賛同頂ける方は、色々ご意見やアドバイスを頂けるとありがたいです。よろしくお願いします。
*参考資料:熊本日日新聞3月3日夕刊
~在来種「ヤマトハマグリ」の育成と管理、ブランド化~
少しローカルの話題ですが、日本にとっても大事な第一産業の取り組みがあります。
・日本古来の在来種「ヤマトハマグリ」
日本在来種である、ヤマトハマグリは、細々と日本のいくつかの干潟で育成され、和食料理店を中心に、おいしい味を出しています。現在、ハマグリの出荷量の95%以上は、海外から入って来て、全国どこかの砂浜に、3ヶ月から数週間育成され、各地産(国産)として出されて居るのが現状です。これは、もっと消費するアサリも同様です。海外から入って来るハマグリは、ヤマトハマグリと大きさも味も違います。
・有明海は、ヤマトハマグリの一大産地
このヤマトハマグリは、国内で年間約500tが出荷され、その8割は有明海産で、特に出荷が多いのが、熊本の緑川、菊池川河口付近で、漁協は「取り過ぎ」を注意し、稚貝の育成努めいますが、なかなか進歩が無いのが現実です。5年前から、人漁師が熊本大学と共同で、ヤマトハマグリの育成研究を行い、有明海産のヤマトハマグリを特産品にしようよ頑張っています。先月26日、ハマグリの育成場と選別場を見に行きました。
・ひな祭りとハマグリ、ブランド「肥後ハマグリ」
移動する車の中で、ひっきりなしにかかる電話に、驚くとも共に、「少ないのだな」と思いました。その漁師に話を聞くと、「3月3日に、ハマグリを食べる習慣を持つ地域がある。元々少ない量なので、注文の応じきれない」と語っていました。
その3月3日、熊本日日新聞の夕刊に、熊本大学名誉教授の内野明徳教授が、コラムを書いていました。タイトルは、「肥後ハマグリ」で、熊本産のヤマトハマグリを肥後産の意味で書かれたようです。文の中に、どうして3月3日に、ハマグリを食べる習慣があるかを書いてありました。
(以下、記事から転載)
「子どもが良き伴侶に恵まれるように」と、この日(桃の節句)にハマグリを食べる習慣を持つ地方があります。これは、左右の二枚の貝殻が対になっていて他の貝殻とは合わないために、夫婦和合の象徴とされています。(中略)
(以上、熊本日日新聞より)
そうだったのかと、改めて知りました。物の節句(ひな祭り)に、ハマグリの吸物、意味を知ると親心が解ります。また、次にようの現状のことも書いてありました。
(以下、記事から転載)
かつてハマグリは全国の紗質干潟で最も多い貝類の一つでしたが、現在では多くの県で絶滅危惧種に指定されるほど激減しています。(中略)
実は、熊本県はハマグリ生産日本一で京阪神などに出荷しています。このことをあまり地元では知られていません。また、熊本県内の漁場では資源管理が不十分なままで乱獲状態にあります。さらに、ハマグリを高く売るための努力はほとんど行われていません。(中略)
(以上、熊本日日新聞より)
・漁業の厳しさと取り過ぎ
この記事を読むと、宝の持ち腐れを感じられると思います。現実は、漁業の厳しさから、つい、小さな貝まで取り過ぎて、減って行っているのです。アサリは、国産と言いながら、ほとんどが海外から入って来ています。ハマグリがそうならないためにも、稚貝の育成と保護、徹底した資源管理を行い、増やしながらブランド化もしていく努力が必要と思います。
・農業と漁業の関係、これからは共同で資源管理
海は、川上の環境に非常に関係があります。稲に農薬を撒く時期、或いは夏の日干し時期に大量に放流される田に溜まった水には、農薬も化学肥料も含まれています。その放流時期なると、貝が激減すると言います。
これかの漁業は、育成の時代になると思います。有明海は、海苔の最大の産地でもあり、色々な漁場での住み分けも含め、できるだけ在来の貝類、特にヤマトハマグリの資源管理が必要と感じています。
今後は、色々な場面で、この話題を出して行きたいと思っています。賛同頂ける方は、色々ご意見やアドバイスを頂けるとありがたいです。よろしくお願いします。
*参考資料:熊本日日新聞3月3日夕刊
<公立高校定員割れ>県庁所在地の県立の進学校のクラスを減らす要求が出ないのが不思議でならない。
51年前、私も宇土高校の門をくぐり入学しました。(笑)変わらない母校の姿。
東日本大震災から14年、その被害のすごさを改めて確認します。
<豊かさの条件>いつの時代にも人間社会は共同体的な部分を残さなければ、社会基盤の安定を欠く。
久しぶりに横井小楠記念館「四時軒」に寄りました。
高宗昭敏先生の活動を振り返る。熊本地球市民塾から「横井小楠と維新群像」建立まで
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Posted by ノグチ(noguchi) at 15:05│Comments(0)
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