「豊かさ指標」:人間力育成、少子化と経験不足、行き詰まり感
2011年02月26日
「豊かさ指標」:人間力育成、少子化と経験不足、行き詰まり感
平成18年の調査を行われた、「豊かさ指標」のアンケートでは、心の豊かさを求める人が60%、物の豊かさを求める人30%、分からないと答えた人10%。物の豊かさを心の豊かさが上に転換点は昭和54年とありました。この内容は、さわやか長寿財団の代表の堀田力氏の著書「人間力の育て方」にグラフと感想がありました。
今、日本人の目指す生き方は、何処を見ているのか。わが家の子どもたちは、大学生ですが、最近日本の若者が海外の留学生が減ったとデーターガ出ています。貧しかった日本は、先進国に学び、追い付き追い越せと頑張って来ました。しかし、先進国に追いつき、更に経済を引っ張る時代になり、目標を失った日本社会とも言われます。今、日本人が求めているのは、「心」の充足感にように思います。
堀田氏の著書に、「人間力」ついて一節がありました。
(以下、抜粋)
一、生きることが楽しく、活気あふれ、難しい課題に出会ってもこれに前向きに取り組む、自助の意欲と行動力にあふれた人。
二、自分で目標を立てることができる人。
三、目の前の状況を自分の目で正しく認識し、前進するために何が問題かを把握できる人。四、人を大切にし、その気持ちを理解し、人と協調し、助け合う共助の意欲にあふれた人。 上記のような人材を養成するには、すべての人がそれぞれにもつ多様な能力を適性に応じて伸ばす教育を、社会総がかりで行うことが必要です。
(以上、「人間力の育て方」)
新しい段階の日本が求めるのは、それまでの段階で要求された人材とは正反対の人材で、自分の頭で考え、自分で目標を実現できる行動力のある人です。
また、人間力について堀田氏は、次のように解説しています。
(以下、抜粋)
人間力は、自分の存在を肯定してよりよく生きようとする自助の意欲、他者を尊重して助け合おうとする共助の意欲、自己をとりまくさまざまな事象(人、社会、自然など)を知覚するための知性と感性(情操)を含む、総合的な力。(中略)
・・・、時代が進み、1970年代後半以降になると、子どもたちの生きる力や人間力が落ちてきました。だから、それを学校教育の中核に据えざるをえなくなったのです。
それでは、なぜそれが落ちてきたのでしょうか。
その原因は、少子化の日本社会における共助の衰退にあると考えています。
(以上、「人間力の育て方」)
堀田氏の意見は、なるほどと思います。しかし、わが家の子どもたちを小中学校へ通わせ、保護者会に関わって来ましたが、個性豊かな子どもたちに対応出来る教育現場になっていないように感じます。
教育員会は、何をしているのか。
保護者は、地域は、どう学校に関わっているのか。
バブルが弾けて四半世紀になろうとするのに、次世代育成の改革は、一向に変化を感じません。堀田氏は、自分の経験から、現代の子どもたちに不足している体験を指摘しています。
(以下、抜粋)
・・・、我が生命を慈しみ、日々の生きる喜びを追い求めていると、同じように貧欲なきょうだいや近所の仲間たちの心情も分かり、連帯感も自然に生まれま、共に遊ぶ楽しさや刺激が、幼いながらも日々の人生をこよなく充実したものにしてくれます。
ケンカもある、一方的にぶん殴られることもある、泣かせて苦い反省をすることもある、そういう積み重ねのなかで、次のように多くのことを学んでいきます。
・ぼやぼやせずに、積極的に仲間に入って行かないと、まったく楽しくないこと。
・自分のしたいことはしっかり主張し、役割を勝ち取らなければ、はずされてしまうこと。
・自分の役割をしっかり果たせば、それ自体で心が満足すること、また、それを仲間が認めてくれれば、誇らしい快感と、自分の居場所を確保した安心感を味わえること。
・しかし、自分のしたいことばかり考えていると、仲間から嫌われたり、仲間が怒ったりして、うまくいかないこと。
・自分の能力も仲間の能力もそれぞれに生かして、集団の力を発揮すれば、ゲームに勝つなど、仲間同士で大きな喜びを分かち合え、その快感は、ひとりで勝つ場合よりずっと大きいこと。仲間といっしょに遊んで喜びを分かち合うには、平素から、自分とは違う仲間の好みや能力、くせなどを知っておくこと。(中略)
自助、共助という、すべての人の基本となる生き方を自然に体得していくし、人の理解、コミュニケーション、説得などという、自助と共助(人間力)のために技術や能力も、遊びを通じて見につきます。それだけでなく、ルールの必要性、組織を有効に生かすコツをいった社会も、自ずから会得するのです。
(以上、「人間力の育て方」)
聞けば当たり前のことですが、今の子供たちには、これまで書いたことの経験が足りませんし、これを経験させるために仕組み作りができていません。この体験をさせるため、地域が色々な試み始めています。里山体験、プレイパーク、集団宿泊、無人島体験、等々あります。その地域活動は、ほんの数パーセント程度です。
先進国病とも言われる日本社会、将来へ不安と行き詰まり感。この解消に地域が、教育や人材の育成に深く関わる時代と思っています。特に地方の少子高齢化は、止めることができず、社会不安の最大に要因になっています。地方の過疎地でも、子どもや若者が少なくても、「人間力」を育成する仕組みを作ることが必要と思います。
*参考資料:堀田力著「人間力の育て方」
(関連ブログ)http://noguchi-shuichi.at.webry.info/
平成18年の調査を行われた、「豊かさ指標」のアンケートでは、心の豊かさを求める人が60%、物の豊かさを求める人30%、分からないと答えた人10%。物の豊かさを心の豊かさが上に転換点は昭和54年とありました。この内容は、さわやか長寿財団の代表の堀田力氏の著書「人間力の育て方」にグラフと感想がありました。
今、日本人の目指す生き方は、何処を見ているのか。わが家の子どもたちは、大学生ですが、最近日本の若者が海外の留学生が減ったとデーターガ出ています。貧しかった日本は、先進国に学び、追い付き追い越せと頑張って来ました。しかし、先進国に追いつき、更に経済を引っ張る時代になり、目標を失った日本社会とも言われます。今、日本人が求めているのは、「心」の充足感にように思います。
堀田氏の著書に、「人間力」ついて一節がありました。
(以下、抜粋)
一、生きることが楽しく、活気あふれ、難しい課題に出会ってもこれに前向きに取り組む、自助の意欲と行動力にあふれた人。
二、自分で目標を立てることができる人。
三、目の前の状況を自分の目で正しく認識し、前進するために何が問題かを把握できる人。四、人を大切にし、その気持ちを理解し、人と協調し、助け合う共助の意欲にあふれた人。 上記のような人材を養成するには、すべての人がそれぞれにもつ多様な能力を適性に応じて伸ばす教育を、社会総がかりで行うことが必要です。
(以上、「人間力の育て方」)
新しい段階の日本が求めるのは、それまでの段階で要求された人材とは正反対の人材で、自分の頭で考え、自分で目標を実現できる行動力のある人です。
また、人間力について堀田氏は、次のように解説しています。
(以下、抜粋)
人間力は、自分の存在を肯定してよりよく生きようとする自助の意欲、他者を尊重して助け合おうとする共助の意欲、自己をとりまくさまざまな事象(人、社会、自然など)を知覚するための知性と感性(情操)を含む、総合的な力。(中略)
・・・、時代が進み、1970年代後半以降になると、子どもたちの生きる力や人間力が落ちてきました。だから、それを学校教育の中核に据えざるをえなくなったのです。
それでは、なぜそれが落ちてきたのでしょうか。
その原因は、少子化の日本社会における共助の衰退にあると考えています。
(以上、「人間力の育て方」)
堀田氏の意見は、なるほどと思います。しかし、わが家の子どもたちを小中学校へ通わせ、保護者会に関わって来ましたが、個性豊かな子どもたちに対応出来る教育現場になっていないように感じます。
教育員会は、何をしているのか。
保護者は、地域は、どう学校に関わっているのか。
バブルが弾けて四半世紀になろうとするのに、次世代育成の改革は、一向に変化を感じません。堀田氏は、自分の経験から、現代の子どもたちに不足している体験を指摘しています。
(以下、抜粋)
・・・、我が生命を慈しみ、日々の生きる喜びを追い求めていると、同じように貧欲なきょうだいや近所の仲間たちの心情も分かり、連帯感も自然に生まれま、共に遊ぶ楽しさや刺激が、幼いながらも日々の人生をこよなく充実したものにしてくれます。
ケンカもある、一方的にぶん殴られることもある、泣かせて苦い反省をすることもある、そういう積み重ねのなかで、次のように多くのことを学んでいきます。
・ぼやぼやせずに、積極的に仲間に入って行かないと、まったく楽しくないこと。
・自分のしたいことはしっかり主張し、役割を勝ち取らなければ、はずされてしまうこと。
・自分の役割をしっかり果たせば、それ自体で心が満足すること、また、それを仲間が認めてくれれば、誇らしい快感と、自分の居場所を確保した安心感を味わえること。
・しかし、自分のしたいことばかり考えていると、仲間から嫌われたり、仲間が怒ったりして、うまくいかないこと。
・自分の能力も仲間の能力もそれぞれに生かして、集団の力を発揮すれば、ゲームに勝つなど、仲間同士で大きな喜びを分かち合え、その快感は、ひとりで勝つ場合よりずっと大きいこと。仲間といっしょに遊んで喜びを分かち合うには、平素から、自分とは違う仲間の好みや能力、くせなどを知っておくこと。(中略)
自助、共助という、すべての人の基本となる生き方を自然に体得していくし、人の理解、コミュニケーション、説得などという、自助と共助(人間力)のために技術や能力も、遊びを通じて見につきます。それだけでなく、ルールの必要性、組織を有効に生かすコツをいった社会も、自ずから会得するのです。
(以上、「人間力の育て方」)
聞けば当たり前のことですが、今の子供たちには、これまで書いたことの経験が足りませんし、これを経験させるために仕組み作りができていません。この体験をさせるため、地域が色々な試み始めています。里山体験、プレイパーク、集団宿泊、無人島体験、等々あります。その地域活動は、ほんの数パーセント程度です。
先進国病とも言われる日本社会、将来へ不安と行き詰まり感。この解消に地域が、教育や人材の育成に深く関わる時代と思っています。特に地方の少子高齢化は、止めることができず、社会不安の最大に要因になっています。地方の過疎地でも、子どもや若者が少なくても、「人間力」を育成する仕組みを作ることが必要と思います。
*参考資料:堀田力著「人間力の育て方」
(関連ブログ)http://noguchi-shuichi.at.webry.info/
放課後児童クラブ(学童保育)の学習会。〜発達障がいの対応は、一般化ではなく、その子らしさの尊重〜
明日の一般質問の内容です。3つのテーマですが、一つのストーリーです。
自転車事故、ヘルメットを被らないと死亡率が2.2倍に上がる。〜4月1日からヘルメット着用が努力義務化に〜
学校の森、学校林、学校の景観、木について学ぶ。〜熊本市「森の都推進部」〜
<学費無償化と男女平等>昨日の男女共同参画家庭の話・・・夕食の話。カレー・ハンバーグ・シチュー・鍋料理・等々。
リーダーの発言を批判する人は多い、しかし自ら実践して周りに影響を与える人は少ない。
明日の一般質問の内容です。3つのテーマですが、一つのストーリーです。
自転車事故、ヘルメットを被らないと死亡率が2.2倍に上がる。〜4月1日からヘルメット着用が努力義務化に〜
学校の森、学校林、学校の景観、木について学ぶ。〜熊本市「森の都推進部」〜
<学費無償化と男女平等>昨日の男女共同参画家庭の話・・・夕食の話。カレー・ハンバーグ・シチュー・鍋料理・等々。
リーダーの発言を批判する人は多い、しかし自ら実践して周りに影響を与える人は少ない。
Posted by ノグチ(noguchi) at 11:38│Comments(0)
│社会問題
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。