(熊本)アフリカのこどもの日「第17回~戦争から平和へ」
2009年07月05日

(熊本)アフリカのこどもの日「第17回~戦争から平和へ」
7月3日~7月5日、ユニセフ熊本県支部主催による、アフリカの現状を知り、アフリカと日本の若者が交流する企画が、17年続けられて来ました。私は、2年前に開催されたボランチィア・ウィーク「パレアの日」で、ユニセフ熊本県支部の中心となり、男女共同参画をテーマとする国際シンポジウムでパネリストになったことが、きっかけでユニセフの活動をお手伝いをするようになりました。

歓迎 サッカー交流試合
今回は、7月3日の歓迎行事「熊本の中学生と留学生たちの交流サッカー試合」を観戦しました。サッカーというボール1個を追いかけるスポーツですが、アフリカでもポピュラーなので、白熱した試合になりました。
アフリカの学生たちは、主に九州内の大学に留学している人たちで、年齢は中学生と少し差が在りました、運動不足解消と国は違えど、同じ九州で暮らすアフリカの若者の出会い場にもなっていて、今年で歓迎行事としては2回目だったようですが、試合後は中学生がサインをもらったり、語り合ったりと、「サッカーが自然な国際交流を演出」していると思います。
昨日は、ジプチの駐日大使がアフリカの現状を講演し、パネルディスカッションがありました。私は、昨日は参加できなかったのですが、地元紙が大きく記事で取り上げていました。
今日は、分科会が行われ、
1.ジプチという国
2.持続可能な開発~国連環境基本計画で生きる水俣病の教訓
3.アフリカの家族と健康
4.アフリカの歴史と文化に学ぶ
5.ジェノサイトから15年
6.アフリカの実像を知る
7.おしゃれなアフリカ
8.アフリカ音楽を楽しもう
9.アフリカ料理に挑戦
私は、「アフリカの家族と健康」のスタッフで参加して、約2時間5人の留学生がそれそれの事情を語り、参加者の質問答える形式でした。
アフリカの死亡の3つの病因は、
・マラリア
・下痢(5歳以下に多い)
・HIV(エイズ)
「マラリア」
アフリカ大陸全域では、マラリアが原因で毎年約3500万人が亡くなっているそうです。予防は、日本にもかつて有った「蚊帳(カヤ)」を中心とするものです。私の帰国では、蚊の幼虫を熱帯魚の餌にする防除法を有ったと思いますが、そんな程度は間に合わない量なのだと思います。
「下痢」
飲料水の整備が遅れ、大都市ではそうでもないのですが、汚れた水を飲む意外に方法がない地域が多く存在し、5歳以下のこどもが下痢から脱水症状になり、それを回復する事ができずに命を落としています。アフリカの平均寿命は、40才前後、かつての日本も双だったように、様々な生活の基盤の整備が急がれると思います。
「エイズ」
教育不足。予防(コンドーム等)情報が乏しい。格差の問題(予防用品が買えない、知らない)。やはり、最大の問題は教育力にあると留学生が口々に語っていました。
参加者の多くが高校生だったので、エイズは世界各地の問題、自分のことと思って意識して欲しい語っていました。
「生活習慣病」
それと、意外な言葉を聞きました。参加者の多くが医療の勉強に来ている留学ですが、「アフリカで生活習慣病の問題がある」と聞き、情報としては耳にしたことはあるのですが、大都市では富裕層の中で、欧米型の食事スタイルが広がり、「糖尿病」「高血圧」「癌」が増えている語っていました。
グローバル社会が浸透すればするほど、格差が広がり、富裕層は先進諸国と同じような生活になり、自動車、肉食文化、運動不足、・・・、日本の「足るを知る」文化から、もったいないの理念が広がっているのかもしれません。
「約8割は、イスラム教」
昼食は、アフリカと熊本の料理を厳選された食材を使い、手作りで準備されたのですが、食事の雑談の中で、「アフリカの人たちの約8割は、イスラム教で、肉類・油に関しては、慎重に配慮して17年間手作りでやっています」と、話してくれました。
9・11から8年ですがアメリカ大統領にオバマ氏が就任した事で、イスラム社会への融和策が模索されています。長い間の、「アメリカ社会-イスラム社会」とのいがみ合いを、少しでも緊張をほぐすことにつながれば良いなと願っています。

メイン会場での交流の風景
「地方都市で、日本最大規模の交流行事」
最後まで会場に居れなかったのですが、熊本で続けられてきた「アフリカのこどもの日」には、留学生30名、熊本の高校生150名、ホストファミリー50名、一般参加50名、スタッフ30名の総勢300名を越える人が一同に会し、多様な交流行事が行われました。ユニセフ支部の中でも、最大に行事のようで、広島から見学の来られた方が、「大いに感銘を受けました。来年も参加したいと思います」と語られていました。
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Posted by ノグチ(noguchi) at 19:43│Comments(0)
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