(正直者がバカを見る)私たちが時代のどこかが問題

2009年04月11日

(正直者がバカを見る)私たちが時代のどこかが問題

~正直者がばかをみなかった時代なんて、一度でもあったのだろうか~

 五木博之氏の「他力」の2つ目のコラムの表題は、次に言葉でした。

~五木寛之「他力」から、一部を抜粋~

<テーマ>「できないものはできない」と思う。

(本文抜粋)
 「努力をする」、という姿勢にあこがれる。
中学生のころ机には「努力!」と大きく書いた半紙を貼った。
 高校では、「克己」の文字に変った。(中略)
長続きしないのが私の生来の性格です。
 したほうが絶対にいいことが自分にわかっていても、それに取りかかることができない。(中略)

 なんか自分も学生時代あったように思います。気持ちに行動が伴わない。
 目標を掲げたこと事態で、終わったようになってしまう。
 人間は、弱いなと思います。


(本文抜粋)
 これまで正直者がばかをみなかった時代なんて、一度でもあったんだろうか。(中略)
 世の中には、正直者がばかをみないことも、ごくまれにあるのです。(中略)・・、そして本当に心の底から感動したものです。(中略)
 努力がむくわれることも、まれにあります。(中略)・・、大げさに言えば奇跡のような事件としてあるのであって、それ以上ではないのです。
 露骨に言ってしまえば、正直者はおおむねばかをみます。(中略)

 少々期待をはずれた五木氏の言葉ですが、実際50才にもなると、色々経験します。
 思うようにならないことが、自分の努力不足もあるが、人生で思うようにならないのは9割以上で、利権や力関係から、ゆがめられた風景を耳にする事もあります。これって変ねと思います。
 しかし、心をうつような優しい出来事、奇跡のようなスポーツの成果、その達成には、本人の努力と周りの応援、そして見も知らない人々の思いが集まるのだと思います。


(本文、転載)
 そういう私(五木氏)のものの見方は、どこか歪(ゆが)んでいるように思います。決してノーマルではないでしょう。しかし、歪んだ鏡に正しい像は映りません。時代には<常時>と<非常時>があります。坂には登りと下りがあります。風にも順風と逆風があります。
 いま、私たちが時代のどこに立っているかが問題なのです。
(以上、「他力」(五木寛之著))

>歪んだ鏡に正しい像は映りません。

 正直がバカをみていると、不満ばかりでぶちまけても何もかわりません。
 要は、どう自分が動くかにあると思います。正直者が大きく行動を起せば、応援する人が出てきます。ただ、何時の時代も保守的な考えの方がほとんどですから、出る杭には誹謗・中傷が浴びせられます。そこで怯んでは、バカを見ることになります。

>風にも順風と逆風があります。

 では、正直者が行動を起す「志」を、今使う時期か否か、時代の風(流れ)を読むことも必要です。その潮目が見えたら、次の二つのことを忘れずに行動を起すことだと思います。

 目標(志)を達成するには、二つの要素がいると言われます。
一、こころのなかに自覚されている鮮明な目標
 二、それを成し遂げようとする強烈な意欲(を持ち続ける)

>世の中には、正直者がばかをみないことも、ごくまれにあるのです。
>いま、私たちが時代のどこに立っているかが問題なのです

今年の大河ドラマは「天地人」ですが、目標の成就には「時代」を掴む感覚も必要と思います。

今日は、ちょっと長くなりました。

<関連コミュ>
・「他力(TARIKI)」五木寛之
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4176735


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Posted by ノグチ(noguchi) at 17:28│Comments(2)他力(TARIKI)

この記事へのコメント

いつも、ベストタイミングで言葉を頂いています。
ほんと、これも、ブログのお陰。
いつも、ありがとうございます。(笑)
Posted by TitaniaTitania at 2009年04月11日 18:03
正直でない人に 禍あれ。

 と考えている人もいる。

 Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年04月12日 17:56
 
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