日本人にかつてあった「公共の意識」の欠如はいつから?〜災害と義援金、災害とボランティア〜

2021年08月08日

日本人にかつてあった「公共の意識」の欠如はいつから?〜災害と義援金、災害とボランティア〜

阪神淡路大震災の時集まった日本国内の寄付金は、総額1800億円だった。

同じ年のアメリカでの寄付金総額15兆6000億円。アメリカは別に何があったわけではないのに、普通の年として、日本の約100倍集まった。

この原因は何か?

国民を政府が信用しているか、いないか、にあると。〜櫻井よしこ談より〜

原因は何か、アメリカは寄付金は無税。

日本は寄付金に税金をかける。(阪神淡路大震災の時は無税)

1.アメリカは、民間から民間にお金が流れることはほんとうに良いことだと考える。

2.日本は、大蔵省(現、財務省)が寄付金を全部集めて、こっちのNPO(民間非営利団体)に500万円とか、あっちのNGO(非政府団体)に1000万円とかわかる。全部政府が仕切る仕組み。

これからは、寄付金全てを無税にする税制が必要、と指摘する。

それを実現するには、政府と国民の関係を変え直すこと。

日本は、お上意識(依存)が強い。

日本は、問題解決する能力に欠けている。

「日本人には、ここ(災害)に起こったことは自分たち全体のことだという考えがないのですね。それが一番大きな問題だと思う。自分さえよければいいという情けない考えです」〜瀬戸内寂聴〜

災害と義援金、災害とボランティアに、瀬戸内さんは「公共の意識」の欠如を指摘しています。

共に生きる意識

かつての日本にはあった「公共」の意識とは?

コロナ禍を考えると、

100前のスペイン風邪のパンデミック

昨年からの新型コロナウィルスのパンデミック

その時の日本人の対応が、50年後か、100年後か、比較検証される時、果たして1人ひとりの行動は、「公共の意識」があったか?が問われるように思います。

今回のコロナ禍に対する、日本人のワクチン接種、感染防止の行動、政府の対応も含め、歴史が評価する。

話は、阪神淡路大震災の寄付金からでしたが、かつて日本人にあった「公共の意識」がいつから欠落してきたのか、現代の日本人の気質を、少し勉強したくなりました。

*参加資料:瀬戸内寂聴と櫻井よしこ対談集『ニッポンが好きだから』


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