「川辺川ダム建設反対」蒲島知事判断に賛否
2008年09月12日
「川辺川ダム建設反対」蒲島知事判断に賛否
■川辺川ダム建設反対、熊本県知事が議会で表明
(読売新聞 - 09月11日 10:37)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=604401&media_id=20
昨日ほど、熊本県知事の発言が賛否分かれる中で、待たれたのは無いだろうと思います。蒲島知事の判断は「川辺川ダム計画を白紙撤回し、ダムによらない治水対策を追求すべきである」だった。
県議会の傍聴席は、反対運動の市民団体、報道陣で満席。いかの42年間の水没地域の五木村も流域住民も含め、政争が混乱を地域に与え続けてきた物語るものでした。
川辺川ダムは、国営事業ですので、まだ完全に中止とは言えませんが、ダム建設地の相良村が中止、最大に受益地であり、過去何度も水害の被害を受けた人吉市が白紙撤回、周りに町村も中止、見直しと、建設推進だった意志が分かれ始めている。
今後は、人口が1/3までに減った五木村の振興策をどうするか、熊本県ははもちろん、流域住民、さらには川辺川ダムの反対を続けて来た、市民グループも加わり、真剣な取り組みが必要と思います。
昨日午後、10月11日に開催する゛食から農業を考えるシンポジム゛『南部九州市長サミット』の打合せのために、たまたま人吉市役所を訪ねたのですが、中堅職員の人とダム中止に判断について、
「人口が約4,500人だった五木村は、現在約1,500人。今後の振興策は、大変なことと思う。やはり自治体は、ある程度の人口が必要と思う。県はもとより、流域地域も長きにわたり川辺川問題で苦悩をかけて来た事に対し、しっかり関わり、支援しなければならないと思う。
建設反対に動いた市民グループや全国の環境活動家も含め、多くに人の智慧や対策はもちろんですが、その方々自らが五木村、相良村に移り住み、環境保全をしながら自然と共生する産業振興に深く関わる事も、苦難を与えつづけた42年前の「時にアセス」の苦難に答えるべきとおもう」
と、語っていました。
私達、熊本県民もこういう知事の判断を後押ししたのは、県民の民意と何度も説明の中でありました。民意と支援とが隔絶しないように、五木村の人々のことを忘れてはならないと思います。
知事の発言の中に、次の一節がありました。
「私は『五木の子守唄』を愛唱した世代。母は、高等小学校に行けず、五木の子守唄を歌いながら子守をして家族を支えた。ダムによる振興を待ち望む村長をはじめ村の人々の期待に沿えないことに胸が痛む」
と語りながら、涙ぐみ言葉を詰まらせながら語っていました。と、最後に、
「本日の判断がすべての方に受け入れられるものではないかもしれないが、現時点で住民に最良の判断をしたと確信している」
とありました。政治決断の難しさと、影響力の大きさ、42年間を遡り政争の翻弄された川辺川・球磨川流域の人々の苦悩も含め、一言一言、丁寧に言葉を選びながら語っていた様子は、知事就任以来、悩み続けたことがうかがえるものでした。
全国にあるダム建設計画に影響を与える事は必死ですが、それぞれの地域が未来を見据え、真剣な議論をし、ベストの答えは導けないかもしれなせんが、よりベターな方向を政治家に判断して欲しいと願います。
<関連ニュース>
・川辺川ダム 国交省が見直しへ
http://www3.nhk.or.jp/news/t10014056601000.html
春田次官は「川辺川ダムの問題については、合意を形成する作業の中で非常に長い時間がかかってしまったが、きょうの蒲島知事の判断を重く受け止めたい」と述べました。
・首相「地元の意向優先すべき」 国交省、治水策見直しへ
http://kumanichi.com/news/local/main/20080912003.shtml
福田首相は官邸で記者団の質問に答え、「やはり地元の意向は優先、尊重されるべきだ。どういう状況で意向が示されたか検討して最終判断すべきだ」と述べた。
(今日の熊日新聞「読者に広場」)
総裁選、総選挙について、意見を投稿しました。蒲島知事の川辺川ダムの判断と重なる部分があり、今日掲載されたようです。ご一読頂ければ幸いです。
■川辺川ダム建設反対、熊本県知事が議会で表明
(読売新聞 - 09月11日 10:37)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=604401&media_id=20
昨日ほど、熊本県知事の発言が賛否分かれる中で、待たれたのは無いだろうと思います。蒲島知事の判断は「川辺川ダム計画を白紙撤回し、ダムによらない治水対策を追求すべきである」だった。
県議会の傍聴席は、反対運動の市民団体、報道陣で満席。いかの42年間の水没地域の五木村も流域住民も含め、政争が混乱を地域に与え続けてきた物語るものでした。
川辺川ダムは、国営事業ですので、まだ完全に中止とは言えませんが、ダム建設地の相良村が中止、最大に受益地であり、過去何度も水害の被害を受けた人吉市が白紙撤回、周りに町村も中止、見直しと、建設推進だった意志が分かれ始めている。
今後は、人口が1/3までに減った五木村の振興策をどうするか、熊本県ははもちろん、流域住民、さらには川辺川ダムの反対を続けて来た、市民グループも加わり、真剣な取り組みが必要と思います。
昨日午後、10月11日に開催する゛食から農業を考えるシンポジム゛『南部九州市長サミット』の打合せのために、たまたま人吉市役所を訪ねたのですが、中堅職員の人とダム中止に判断について、
「人口が約4,500人だった五木村は、現在約1,500人。今後の振興策は、大変なことと思う。やはり自治体は、ある程度の人口が必要と思う。県はもとより、流域地域も長きにわたり川辺川問題で苦悩をかけて来た事に対し、しっかり関わり、支援しなければならないと思う。
建設反対に動いた市民グループや全国の環境活動家も含め、多くに人の智慧や対策はもちろんですが、その方々自らが五木村、相良村に移り住み、環境保全をしながら自然と共生する産業振興に深く関わる事も、苦難を与えつづけた42年前の「時にアセス」の苦難に答えるべきとおもう」
と、語っていました。
私達、熊本県民もこういう知事の判断を後押ししたのは、県民の民意と何度も説明の中でありました。民意と支援とが隔絶しないように、五木村の人々のことを忘れてはならないと思います。
知事の発言の中に、次の一節がありました。
「私は『五木の子守唄』を愛唱した世代。母は、高等小学校に行けず、五木の子守唄を歌いながら子守をして家族を支えた。ダムによる振興を待ち望む村長をはじめ村の人々の期待に沿えないことに胸が痛む」
と語りながら、涙ぐみ言葉を詰まらせながら語っていました。と、最後に、
「本日の判断がすべての方に受け入れられるものではないかもしれないが、現時点で住民に最良の判断をしたと確信している」
とありました。政治決断の難しさと、影響力の大きさ、42年間を遡り政争の翻弄された川辺川・球磨川流域の人々の苦悩も含め、一言一言、丁寧に言葉を選びながら語っていた様子は、知事就任以来、悩み続けたことがうかがえるものでした。
全国にあるダム建設計画に影響を与える事は必死ですが、それぞれの地域が未来を見据え、真剣な議論をし、ベストの答えは導けないかもしれなせんが、よりベターな方向を政治家に判断して欲しいと願います。
<関連ニュース>
・川辺川ダム 国交省が見直しへ
http://www3.nhk.or.jp/news/t10014056601000.html
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・首相「地元の意向優先すべき」 国交省、治水策見直しへ
http://kumanichi.com/news/local/main/20080912003.shtml
福田首相は官邸で記者団の質問に答え、「やはり地元の意向は優先、尊重されるべきだ。どういう状況で意向が示されたか検討して最終判断すべきだ」と述べた。
(今日の熊日新聞「読者に広場」)
総裁選、総選挙について、意見を投稿しました。蒲島知事の川辺川ダムの判断と重なる部分があり、今日掲載されたようです。ご一読頂ければ幸いです。
<公立高校定員割れ>県庁所在地の県立の進学校のクラスを減らす要求が出ないのが不思議でならない。
51年前、私も宇土高校の門をくぐり入学しました。(笑)変わらない母校の姿。
東日本大震災から14年、その被害のすごさを改めて確認します。
<豊かさの条件>いつの時代にも人間社会は共同体的な部分を残さなければ、社会基盤の安定を欠く。
久しぶりに横井小楠記念館「四時軒」に寄りました。
高宗昭敏先生の活動を振り返る。熊本地球市民塾から「横井小楠と維新群像」建立まで
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久しぶりに横井小楠記念館「四時軒」に寄りました。
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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:02│Comments(0)
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