益城町区画整理事業の審議否決、住民説明の足りなさ露呈か。〜阪神淡路大地震後の区画整理事業に学ぶことが多い〜

2017年12月26日

益城町区画整理事業の審議否決、住民説明の足りなさ露呈か。〜阪神淡路大地震後の区画整理事業に学ぶことが多い〜
益城町区画整理事業の審議否決、住民説明の足りなさ露呈か。〜阪神淡路大地震後の区画整理事業に学ぶことが多い〜
益城町区画整理事業の審議否決、住民説明の足りなさ露呈か。〜阪神淡路大地震後の区画整理事業に学ぶことが多い〜

益城町区画整理事業の審議否決、住民説明の足りなさ露呈か。〜阪神淡路大地震後の区画整理事業に学ぶことが多い〜

「政治(まちづくり)は、針を刺せば血が噴き出す」(内田健三)

今朝の熊日社説に「住民に説明尽くすしかない」の見出しで、益城町木山地区の区画整理事業の益城町審議会で、計画案が否決された。7人中賛成は町議会議員の3人だった。

私は、昨年まで熊本大学の学祭科(教養)で、11年間「実践のまちづくり講座」の講師を務めた。その講義の中で、神戸の震災後の区画整理事業の地区地区の取り組みの違いを基に、住民参画のまちづくり会議(ワークショップ型)の区画整理事業への住民参画の取り組みを学生に、「住民参画のまちづくり」について、今住む大学周辺や、学生の故郷の地域にについて、学生の専門性を活かし、地域を活性化する計画を講義レポートととして書いてもらいました。

今回の益城町区画整理事業の審議会の否決は、住民への説明、住民の参画が足りていない証明でもあるのではないか。

前熊本東京県人会会長で、政治評論家の内田健三氏から、「政治(まちづくり)は、針を刺せば血が噴き出す」と短い言葉で訓示を受けたことがあります。

区画整理事業は、私有権を強く規制する計画であることを忘れてはいけない。首長(知事・町長)が、素晴らしいスローガンを掲げても進まない、総論賛成・各論反対の現実にこそ目を向け、真摯に丁寧に懲りずに、説明尽くすしか方法を見出すことはできない、と、大学講義の中でも話をしたことを思い出します。

区画整理事業は、関わる(権利者)を一人残すことなく議論(参画)させる努力を、時間はかかるが、やり続けるしかないと、本日の社説で確認した気がします。

区画整理事業は、町の関係者だけの審議会任せでは、内田健三氏の語る「政治は、針を刺せば血が噴き出す」の政争も絡むので、県・国がリーダーシップを取るべきと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 22:06│Comments(0)熊本の出来事
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