(自宅建設日記5)地域総出で上棟式:「結」の心(長文)
2008年08月18日
(自宅建設日記5)地域総出で上棟式:「結(ゆい)」の心(長文)
~要望を100%満足後、本格設計始める(ル・コルビジェ訓)~
(野口家の家づくり、その五)-14年前の話-
・家族でつくる切り込み作業が難航
間取りもどうにか決まり、完全二世帯住宅で建設することになりました。風呂、トイレ、台所の別、建築中の仮住まいのこと、建築工事日程と手順等と決め、製材所から材料を逐次送りながら、手刻みの切込みが始まりました。
大工一人でする作業は、思うようにはかどらず、最後は叔父を大きな材料の運び出しに手だったもらったり、私が材料移動に帰ったりと、工夫しながらやっと上棟に漕ぎつけたのは、山で木取りをしてから10ヶ月が過ぎていました。
・やっと地鎮祭、上棟、餅投げ
地鎮祭を終え、大安吉日に土台、通し柱を建て、次の日から丸3日間間の上棟の仕事が始まりました。準備は、親戚が大勢来て、炊き出し、大工、地域の人の接待、初日は大工が8名、近くの家から男女15名くらい参加する、お祭りみたいな上棟になり、もちろん夕方には、餅投げ、上棟のお祝い(祝賀会)は、延々夜遅くまでとあり、一日アッと言う間に過ぎました。
この宴会の中で、昔の家は、村総出ででる結(ゆい)の共同作業だったことを長老たちから聞きました。まだまだ残る、地域共同体の協力のありがたさを感じた出来事でした。
2日目は、大工6名、親戚の叔父伯母、もちろん私に姉妹も手伝ったくれ、まかないはとても忙しい日でした。
3日目は、瓦を乗せる直前まで仕事が終わり、残ってくれた大工の先輩方に、夜は遅くまでお礼の飲み会があり、昔からこれまでの家づくりの苦労話をたくさん聞かせてもらいました。今思うと、私の建築の考え方にとてもプラスになっています。建築は、設計も大事ですが、現場で職人と意見を交わし、知恵をしぼり考え作ることが最も大切なことを学びました。
・結(ゆい)の精神を学ぶ、設計の考え方が変化
その語り、考え、一緒に作る心こそ「結」の精神と思います。家づくりも、ものづくりの一人ではできません。多くの協力と理解してもらえる、オーナーだったり、利用者だったり、そして家族だったりがいてこそ実現するように思います。
自分の家を作って、家づくりの志向(思考)が変わったと思います。形にこだわることはもちろんですが、最も大切なことは、利用する人がいかに住みやすいか、使いやすいかを「最良の間取」を最優先に充分検討した後に、外観や内装に、個性を加味させることが建築家の役目と思います。
・要望を100%満足してから、設計が始まる(ル・コルビジェ)
私の敬慕する建築家の吉阪隆正氏が、ル・コルビジェの事務所で仕事をしている時、あるプロジェクトを任され、ユーザーと打合せ、プラン(間取り)、外観等を最良と思えるまで考えて、コルビジェの見てもらうと、その時にコルビジェが語った言葉は、「さあ、建築をやろう」の意味の発言だそうです。
ユーザーを満足させることは、建築士として当たり前のやらなければならない仕事です。そこにプラスする付加価値をつけるのが、建築設計の本業とする専門性とを吉阪氏に教えたかったのだと思います。
コルビジェは、当時の技術を駆使し、いかに人が快適に過ごせるかを追求し続けた偉人と思います。吉阪氏が、設計は完璧と思った評価の言葉が、「さあ、建築をやろう」は、建築家が忘れていけない向上心(工夫する心)と思います。
・人が協力して家を作ることを学ぶ
私の設計の考え方は、後日詳しく話しますが、でも建設現場は職人とオーナー(施主)との共同作業です。特に自宅は、私の親父が棟梁、自分は大工の丁稚(手伝い)、親戚、友人、地域の先輩も関わる共同作業は、一生に一度の家づくりの良き思い出になりました。
振り返り考えると、全て共同作業の上に家が出来上がることを忘れてはいけないと、自宅建設で学んだ、大切な教訓と思っています。
~教訓 その四~
「家づくりは、色々な方と行う共同作業(結い)」
*以前の建設日記が下記のコミュあります。興味ある方は、検索下さい。
<コミュニティ>
・素敵な家を造る
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1144602
世界の個性的な建築、及び建築家を紹介しています。
~建築は、やはり芸術であり、生活そのものと思います。~
<おてもやんブログ>
・環境共生施設研究所
http://aandekyouseiken.otemo-yan.net/
<以前の日記>
・(星野Jガンバレ)悪口に対処する六つの知恵(自警録)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=904481932&owner_id=2182841
・時には自己PRも必要である(五輪の書)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=903215571&owner_id=2182841&org_id=904481932
∞∞∞∞<「食から見た農業を考える」シンポジム>∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
~~南部九州市長サミット「本来農業への道」~~
日 時 平成20年10月11日(土)17:00~20:00
場 所 人吉カルチャーパレス・小ホール
テーマ 「食から考える本来農業とは」
基調講演 木内 孝(NPO法人フューチャー500会長)
演題「何時までも続く納得の行く農業」
シンポジム パネリスト 阿曽田清(宇城市長)、田原迫要(指宿市長)
石黒 巧(持続可能な農業に関する調査委員会顧問)
コーディネーター 田中信孝(人吉市長)
参加費 無料
主 催 NPO法人フューチャー500・持続可能な農業に関する調査委員会
事務局 熊本市尾ノ上1丁目48-6 リブズ菊池1F環境共生施設研究所内
担当 野口修一(NPO法人フューチャー500理事)
Eメール:aande@lime.ocn.ne.jp
~~~「本来農業への道」シンポジムのプレイベント~~~
「オール全自動ビニールハウスの見学会」
日 時 2008年9月21日(日)10:00~14:00
場 所 熊本県宇城市三角町 高木ファーム
参加費 500円(昼食会 1,500円程度)
(現地見学は1時間半程度。昼食交流会も開催します)
*事務局まで事前申す込み必要
--最後までお読み頂き感謝します--
~要望を100%満足後、本格設計始める(ル・コルビジェ訓)~
(野口家の家づくり、その五)-14年前の話-
・家族でつくる切り込み作業が難航
間取りもどうにか決まり、完全二世帯住宅で建設することになりました。風呂、トイレ、台所の別、建築中の仮住まいのこと、建築工事日程と手順等と決め、製材所から材料を逐次送りながら、手刻みの切込みが始まりました。
大工一人でする作業は、思うようにはかどらず、最後は叔父を大きな材料の運び出しに手だったもらったり、私が材料移動に帰ったりと、工夫しながらやっと上棟に漕ぎつけたのは、山で木取りをしてから10ヶ月が過ぎていました。
・やっと地鎮祭、上棟、餅投げ
地鎮祭を終え、大安吉日に土台、通し柱を建て、次の日から丸3日間間の上棟の仕事が始まりました。準備は、親戚が大勢来て、炊き出し、大工、地域の人の接待、初日は大工が8名、近くの家から男女15名くらい参加する、お祭りみたいな上棟になり、もちろん夕方には、餅投げ、上棟のお祝い(祝賀会)は、延々夜遅くまでとあり、一日アッと言う間に過ぎました。
この宴会の中で、昔の家は、村総出ででる結(ゆい)の共同作業だったことを長老たちから聞きました。まだまだ残る、地域共同体の協力のありがたさを感じた出来事でした。
2日目は、大工6名、親戚の叔父伯母、もちろん私に姉妹も手伝ったくれ、まかないはとても忙しい日でした。
3日目は、瓦を乗せる直前まで仕事が終わり、残ってくれた大工の先輩方に、夜は遅くまでお礼の飲み会があり、昔からこれまでの家づくりの苦労話をたくさん聞かせてもらいました。今思うと、私の建築の考え方にとてもプラスになっています。建築は、設計も大事ですが、現場で職人と意見を交わし、知恵をしぼり考え作ることが最も大切なことを学びました。
・結(ゆい)の精神を学ぶ、設計の考え方が変化
その語り、考え、一緒に作る心こそ「結」の精神と思います。家づくりも、ものづくりの一人ではできません。多くの協力と理解してもらえる、オーナーだったり、利用者だったり、そして家族だったりがいてこそ実現するように思います。
自分の家を作って、家づくりの志向(思考)が変わったと思います。形にこだわることはもちろんですが、最も大切なことは、利用する人がいかに住みやすいか、使いやすいかを「最良の間取」を最優先に充分検討した後に、外観や内装に、個性を加味させることが建築家の役目と思います。
・要望を100%満足してから、設計が始まる(ル・コルビジェ)
私の敬慕する建築家の吉阪隆正氏が、ル・コルビジェの事務所で仕事をしている時、あるプロジェクトを任され、ユーザーと打合せ、プラン(間取り)、外観等を最良と思えるまで考えて、コルビジェの見てもらうと、その時にコルビジェが語った言葉は、「さあ、建築をやろう」の意味の発言だそうです。
ユーザーを満足させることは、建築士として当たり前のやらなければならない仕事です。そこにプラスする付加価値をつけるのが、建築設計の本業とする専門性とを吉阪氏に教えたかったのだと思います。
コルビジェは、当時の技術を駆使し、いかに人が快適に過ごせるかを追求し続けた偉人と思います。吉阪氏が、設計は完璧と思った評価の言葉が、「さあ、建築をやろう」は、建築家が忘れていけない向上心(工夫する心)と思います。
・人が協力して家を作ることを学ぶ
私の設計の考え方は、後日詳しく話しますが、でも建設現場は職人とオーナー(施主)との共同作業です。特に自宅は、私の親父が棟梁、自分は大工の丁稚(手伝い)、親戚、友人、地域の先輩も関わる共同作業は、一生に一度の家づくりの良き思い出になりました。
振り返り考えると、全て共同作業の上に家が出来上がることを忘れてはいけないと、自宅建設で学んだ、大切な教訓と思っています。
~教訓 その四~
「家づくりは、色々な方と行う共同作業(結い)」
*以前の建設日記が下記のコミュあります。興味ある方は、検索下さい。
<コミュニティ>
・素敵な家を造る
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1144602
世界の個性的な建築、及び建築家を紹介しています。
~建築は、やはり芸術であり、生活そのものと思います。~
<おてもやんブログ>
・環境共生施設研究所
http://aandekyouseiken.otemo-yan.net/
<以前の日記>
・(星野Jガンバレ)悪口に対処する六つの知恵(自警録)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=904481932&owner_id=2182841
・時には自己PRも必要である(五輪の書)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=903215571&owner_id=2182841&org_id=904481932
∞∞∞∞<「食から見た農業を考える」シンポジム>∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
~~南部九州市長サミット「本来農業への道」~~
日 時 平成20年10月11日(土)17:00~20:00
場 所 人吉カルチャーパレス・小ホール
テーマ 「食から考える本来農業とは」
基調講演 木内 孝(NPO法人フューチャー500会長)
演題「何時までも続く納得の行く農業」
シンポジム パネリスト 阿曽田清(宇城市長)、田原迫要(指宿市長)
石黒 巧(持続可能な農業に関する調査委員会顧問)
コーディネーター 田中信孝(人吉市長)
参加費 無料
主 催 NPO法人フューチャー500・持続可能な農業に関する調査委員会
事務局 熊本市尾ノ上1丁目48-6 リブズ菊池1F環境共生施設研究所内
担当 野口修一(NPO法人フューチャー500理事)
Eメール:aande@lime.ocn.ne.jp
~~~「本来農業への道」シンポジムのプレイベント~~~
「オール全自動ビニールハウスの見学会」
日 時 2008年9月21日(日)10:00~14:00
場 所 熊本県宇城市三角町 高木ファーム
参加費 500円(昼食会 1,500円程度)
(現地見学は1時間半程度。昼食交流会も開催します)
*事務局まで事前申す込み必要
--最後までお読み頂き感謝します--
5月6日は、宇土市のサッカーのスーパースター、鹿島アントラーズの植田直通選手の応援ツアーに参加します。
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
<消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。
<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜
1月1日の記事
議長活動報告(11月前半)
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議長活動報告(11月前半)
Posted by ノグチ(noguchi) at 06:35│Comments(0)
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